平成25年10月2日〜5日   予土県境尾根・東部トレイル

大田尾越〜東光森山〜野地峰〜黒岩山〜大登岐山〜兵庫山〜玉取山〜大森山〜佐々連尾山〜カガマシ山〜橡尾山〜
笹ヶ峰〜土佐北街道〜新宮


予土県境尾根・東部トレイル 東光森山から笹ヶ峰まで 3泊4日のLSD歩き  (パート2)


この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)を使用したものである 
カシミールソフトを使ったGPSトラック・ログ図
東光森山〜野地峰〜黒岩山〜大登岐山〜兵庫山〜玉取山〜大森山〜佐々連尾山〜カガマシ山〜橡尾山〜笹ヶ峰

第二日目: 黒岩山〜大登岐山〜兵庫山

天気: 曇りと深いガス


この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)を使用したものである 
カシミールソフトを使用したGPSトラック・ログ図 黒岩山〜大登岐山〜兵庫山〜ビバーク地

いよいよ2日目は予土県境尾根最大の難関、黒岩山から大登岐山(おおときやま)の藪尾根を歩く。このルートは2005年10月にマーシー
さん、紫雲さんと逆方向から歩きギャフンと言わされた場所だ。さて、最近あちこちの県境藪尾根が整備されているので8年前との違いはど
んな具合だろうか

1)黒岩山〜大登岐山  約5時間


この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)を使用したものである 
カシミールソフトを使用したGPSトラック・ログ図 黒岩山〜大登岐山

黒岩山分岐より刈り払われた県境尾根を10分程下がると、整備された道が直角に右に曲がって続いている。この刈り払われた道は県境
尾根に復帰しないので藪尾根を真っ直ぐ進む事。ここから大登岐山までの笹薮は8年前とほぼ変わっておらずタフなルートだった。

全体的な地形は、北側が緩やかで南側(右)が急傾斜なのでルート取りを右側の崖(急傾斜)に沿って進むと間違いがない。但し途中で尾根
部の藪が深く、多少左側へ振って進む所もある。その場合は右手の尾根からあまり外れない様に注意する。後半の藪プラス急傾斜は忍の
一字である。

大登岐山から兵庫山までは笹薮も薄く現在境界出し作業で赤ペンキを頭に塗った杭やテープがありルートは明瞭です

 
06時35分黒岩山を出発し大登岐山分岐を右に下りていく  県境尾根の右手にある玉ブナ(千手ブナ)を訪問


     06時40分霧の向こうから少し日差しが見えたが束の間だった。  こんなに枝を広げたブナも珍しい

 
 大きいブナの樹を抜けて県境尾根に帰る             以前マーシーさんと確認した様に刈り払われた尾根


09時50分 刈り払われた尾根道がこのブナで終わり、右へ直角に刈り払われたトラバース道がある(ここは真っ直ぐ進む)

 
しばらく右に延びる刈りこまれたトラバース道を進んでみるが、ず〜っと南へ向かい尾根に復帰する様子が無いので引き返す

 
07時15分 元の尾根分岐に帰り、これを直進       むむっ 覚悟はしていたが・・・ でもこの辺りの笹藪は薄い方だ

 
07時30分一瞬こんな平地が現れ喜んだが甘かった            やっぱり笹薮が続く

 
    大岩が現れ左側から回り込む                 前方のターニング・ピークを見るが視界悪し

 
      右側の崖に沿って進む                 一瞬 ターニング・ピークが姿を見せる

 
   07時54分獣道を探しながら笹薮に潜る          08時00分 鹿の恩恵か? 少し藪が薄いぞ

 
      直ぐに猛烈な笹薮に突入                        08時15分岩尾根

 
08時20分 これは三嶺あたりの鹿害風景に似ている       08時30分 再びブナと笹薮風景になる


08時43分ターニング・ポイント辺りを慎重に確認   (指を置いている場所が現在位置)

黒岩山から大登岐山の中間点に1,369mピークがあり、ここを反時計回りにグルリと回って進む
天気の良い日なら大登岐山のピークが見えるので問題無いが、視界不良の時は注意を要する

  
     ここの笹薮は灌木が多いので厄介だ            09時00分獣道を辿る

 
以前歩いた時に見たピンクの丸い県境杭が時々見つかる  09時10分 藪が薄い場所に出るとホッとする 

 
レインズボンは藪用の継ぎはぎ物、スパッツは既にドロドロ  09時20分 大登岐山へ向かって上りが見える

 
鹿が食べないシダが生えている 下川峠近くだろうか      09時30分 本格的な笹薮歩きが再開される

 
    09時50分深い笹薮からブナを見上げる            藪の中の慰め風景


              基本的に四国の笹薮尾根にはブナの樹が多い

 
10時00分 前方に大登岐山の稜線が見える           ピンクの境界杭が現れるとホッとする


            ブナの樹が現れると何だか得をした気がする

 
       獣道見つからず                10時25分 大登岐山の基部 これから右上の稜線へ這い上がっていく

 
  歩いてきた藪尾根を振り返る                         細いが獣道あり

 
    10時55分 急な斜面に取りつく               11時10分 笹や灌木を掴みながら這い上がる

 
      も〜〜  イヤ〜〜〜                   ササダニに喰われようが自暴自棄なんだよ 俺は〜

 
 11時48分 大岩が現れると稜線は近いぞ          シコクママコナちゃん こんにちは

  
  12時03分 ついに大登岐山の稜線に這い上がる       少し右手の岩尾根を進む


       12ジ08フン ワレ オオトキヤマ ノ サンチョウ ニ トウタツス

やっと大登岐山(おおとぎやま)に到達したが、南東方向にある三角点・登岐山(ときやま)1,446.4mが全く見えない。稜線を
暫く右手に進むが、その内笹薮を下ってしまった。又上り返して岩峰に出ると少しガスが切れた時、稜線の南側に支尾根が見え
た。え〜〜 相当下に向かって下りなければならない。今必死で這い上がって来た所なのに又あの崖みたいな傾斜を往復する
気持ちにはなれなかった。 許せ 登岐山よ

 
大登岐山の私設山頂標識が置かれてある白骨樹        しかし更に上方に向かって岩尾根が続く

 
右手に登岐山が見えないか、尾根を更に進んでみるが下りになった  大岩のピーク近くまで引き返す

 
南東方面に支尾根らしきものが見えたので登岐山だろう       紅葉しかけた南側の急斜面を見下ろす



2)大登岐山(1,477m)〜兵庫山(1,303.1m)   約1時間30分

大登岐山から県境尾根へ下りるには直接岩尾根を左へ進むのと、黒岩山から這い上がった稜線を反対方向へ一旦下りるトラ
バース道がある。後者は稜線から岩場を避けて北側斜面に下り、直ぐに左手の県境尾根に復帰する。
そこから兵庫山までの尾根道は快適で平成25年現在、境界出し作業の杭とテープが沢山置かれている。

 
12時40分 大登岐山分岐を南側トラバース道に下がる    すぐに県境尾根に復帰 ここの岩はほとんどが尖がっている
(写真は以前通った岩尾根ルート)

 
12時46分県境尾根に復帰 快適な道だ          12時56分この辺りから境界出し作業の杭とテープが現れる

 
  13時18分蔦が這ったブナを見上げる           13時25分ガスが濃いので踏み跡を慎重に確認しながら歩く

 
13時32分 前回紫雲さん、マーシーさんと上がった尾根付近        この辺りの笹は背丈が低い

  
13時54分 ピークに向かって道が続く              14時05分 兵庫山三角点に到着 付近は荒れた地形


                  兵庫山三角点  山頂標識は無かった  ここで小休止

 
   兵庫山ってこんな殺風景な場所なのね           相当古い時代の石鎚〜剣山縦走記念板が置かれていた

  
3)兵庫山(1,303.1m)〜玉取山付近ビバーク地   約3時間

兵庫山から10分進んだ所のピークをほぼ直角に右に曲がって下りて行く。うっかりすると真っ直ぐ支尾根に向かってしまうので
要注意。
更に30分程歩くと荒れた灌木と笹の藪を下がるが、県境尾根部は刈り払われており、境界杭やテープも見られる。この場所を
過ぎて暫くすると岩尾根となる。岩尾根は後半になるほどキツくなり岩場が30分程続く。

兵庫山から2時間50分の所にターニングポイントがある。尾根は真っ直ぐ東に伸びているが、県境尾根はここから北側へ直角
に下りている。県境尾根の最初はなだらかなので分かりにくい。運よくこの時は境界出しの作業があり、境界が刈り払われていた
のでルートは容易だった。ターニングポイントには木にテープが2本巻かれていた。

 
14時20分兵庫山三角点の外れに右折コーナーがある     霧が深いが快適な尾根
(地図では良くわからないがうっかりすると直進してしまう)  

 
    14時32分 開けた細尾根                   14時45分 荒れた下り坂を下がる(刈り払い有り)

 
   14時54分 直ぐに又開けた細尾根に                15時00分 大岩が現れる 左に迂回

 
   岩尾根にも境界杭が打たれている              15時20分 一旦平和な細尾根になる

 
アセビやシャクナゲの細尾根が終わると15時35分        岩尾根にもちゃんと境界杭が見られた
厳しい岩尾根が現れる


 
   霧が多いのか岩には苔が生えている             県境尾根にもこんな厳しい岩場があるのか〜

 
ザックが重いので意外と時間がかかる               15時55分  白っぽい岩の崖が続く 右へ迂回


   15時58分 天然ヒノキのアーチをくぐると本格的な岩尾根が終了した

  
   16時12分岩尾根の最後は白骨樹が出迎え            16時30分 やっぱ こんな尾根がいいや


  16時33分 小ピークへの上り  (これを下ると左へ直角に曲がるターニングポイントが近い)


16時47分 尾根は真っ直ぐ続くが灌木で踏み跡が定かでない  ここを左へ下りるのが県境尾根だ


  ターニングポイントから北側に下がるルート (不思議とここに県境杭やテープが見られない)


   構わず平らな斜面を下ると前方にやっと境界杭が見えた (大事な場所なので大きな写真です)

 
   16時50分やっと細尾根になるとテープが出現?    さて ビバーク場所を探さなければ         

 
  17時になっても適当なスペースが見つからない          17時10分無理やりビバーク


予土県境尾根 東部トレイル 

第1日目 東光森山〜野地峰〜黒岩山は  ここ  
第3日目 玉取山〜大森山〜佐々連尾山〜中川峠〜カガマシ山手前ビバーク場所は  ここ  
第4日目 カガマシ山〜橡尾山〜笹ヶ峰〜土佐北街道〜新宮は   ここ  

   


     

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