平成25年10月2日〜5日   予土県境尾根・東部トレイル

大田尾越〜東光森山〜野地峰〜黒岩山〜大登岐山〜兵庫山〜玉取山〜大森山〜佐々連尾山〜カガマシ山〜橡尾山〜
笹ヶ峰〜土佐北街道〜新宮


予土県境尾根・東部トレイル  東光森山から笹ヶ峰まで 3泊4日のLSD歩き  (パート3)


この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図250000(地図画像)を使用したものである 
カシミールソフトを使ったGPSトラック・ログ図
東光森山〜野地峰〜黒岩山〜大登岐山〜兵庫山〜玉取山〜大森山〜佐々連尾山〜カガマシ山〜橡尾山〜笹ヶ峰

第三日目: 玉取山〜大森山〜佐々連尾山〜中川峠〜三つ足山〜カガマシ山手前ビバーク地
平成25年10月4日  天気:曇り時々晴れ


この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)を使用したものである 
カシミールソフトを使ったGPSトラック・ログ図  玉取山〜大森山〜佐々連尾山〜中川峠〜三つ足山

兵庫山と玉取山の間にある岩場以外は総じて笹丈が低く、又尾根の北側の緩やかな斜面にはブナが多く見られ快適な尾根歩きとなる。
現在、中川峠手前には大きな道路が横切って造成されており「あすなろ峠」の看板が設置されていた。この道路は佐々連尾山から中川峠
間のなだらかな北斜面に延びており何の目的かわからないが残念な気がする。

中川峠から南側へ15分程踏み跡を下がった所に細い「水場」がある。水場への途中で前述のあすなろ峠から南側に延びる道路が横切っ
ているので心配したが、何とか数筋の細い水が落ちていてペットボトルに集めることが出来た。

中川峠から直接藪っぽい県境尾根を歩くより少し東側の素晴らしいブナ林を稜線に上がるのがお勧め。

三つ足山は南側の奥工石山への分岐点で、ここのターニングポイントでは北東の方角に進む事に注意する。

1)ビバーク地〜玉取山〜猿田峠(白髪隧道の尾根) 約1時間50分

 
夜中に雨が降り寒いので足元をザックに入れて保温      朝方雨が止んだがテントは水滴が付いて少し重くなった
これは本で読んだ方法だ                     (テント側面の破損防止にペットボトルを木との間にかませている)

  
06時30分頃ビバーク地を出発 しばらくブナの細尾根     10分程で平たい玉取山の山域に入る


        06時55分 平らな稜線を右にターンして行く

 
07時00分 玉取山の三角点か?                あまり下草の無い尾根だ

 
07時13分 その後岩尾根が暫くの間現れるがそんなに厳しくは無い  07時25分 基本的にはこんな感じの尾根
                                            時々左手に植林が現れる

 
      07時42分 穏やかなブナ尾根              ブナの裏側に回ると枝が剥がれ落ちていた

 
07時50分頃から10分間程岩尾根を這い上がる     岩尾根を過ぎると又平坦な地形に  赤い実が落ちている

 
08時03分頃から笹が増えて来るが笹刈り作業が行われていた 08時16分 シダとススキ原になり鉄塔杭がある

 
    四国電力の送電線が尾根の上を横切る  08時17分猿田峠は鉄塔保線路が南北白髪トンネル口から延びている


2)猿田峠〜大森山〜佐々連尾山〜中川峠 (約 4時間40分)

 
08時20分 猿田峠から大森山への登山道に入る       最初の上りは少しルートが分かりにくい

 
08時40分 直にしっかりした踏み跡が現れる        08時50分 岩尾根の急登になる

 
  シコクママコナとアキノキリンソウが咲いていた       岩場には2か所ロープが敷設されていた
                                      リンドウを踏まない様に這い上がる

 
09時08分 二ッ岳と赤星山が見える              行動食のポテトカステラがザックの中で粉になっていた


展望所から 西赤石〜沓掛黒森〜チチ山・笹ヶ峰〜寒風山あたりが眺められる


              展望所から大登岐山(右奥)をしげしげと眺める

 
09時30分 笹薮が出るが刈り払われている           いいブナもあるでよ


  北側に二ッ岳〜エビラ山、 東赤石山、 沓掛・黒森〜チチ山 が見える

 
     09時40分 大森山に着く                     この辺りはブナの名所だ


        でも一面あった笹は今は無く鹿の食べないシダ原となっていた


                      北側には豊受山と赤星山が並ぶ


       この辺りのブナの葉っぱは緑みどりしている

  
10時00分 大森山の山頂標識部に着く             東側には佐々連尾山が続く


   大森山から北側の峨蔵山と赤石山系、チチ山〜沓掛・黒森の吊り尾根を眺める

 
なだらかな大森山を過ぎると佐々連尾山の間にピークを1つ越える   10時36分 手前のピークは少し藪っぽい

 
     リンドウが花を広げている                     当然 ブナも多い

 
     あと少しで佐々連尾山だ                      迫力満点のブナ老木


            佐々連尾山手前尾根から歩いて来た大登岐山を振り返る


11時10分 佐々連尾山へとうちゃこ〜  一応元気そうにしてなきゃね

 
10分ほど休憩の後 標識奥の尾根道へと進む          尾根は比較的分かり易い


          11時27分 なだらかな尾根道を進む

 
      中川峠へはこういう丸い尾根が続く             森に入っても踏み跡は明瞭

 
   左手斜面がなだらかでブナ林となっている                見事なブナの葉

 
      11時45分前方のピークへ向かう            あれ? 左斜面に大きな道路が伸びてきているぞ


              やっぱり気になるキューピー頭「大登岐山」

 
12時10分 シラカバ林の様なブナ林                   前方に高いピークが無くなる

 
   12時40分頃から笹薮が現れ下り坂となる         12時48分「あすなろ峠」に道路が横切る


  あすなろ峠の広い道路には戦車の様なキャタピラ車が走っていた   道路建設用? 林業の作業用?

 
    中川峠への笹薮道に入る                       13時00分中川峠に到着 

中川峠には佐々連尾山への標識があるが、どうした訳かカガマシ山への道標はない。石垣の横から藪っぽい県境尾根が続い
ている様だがとてもこんな場所を歩く気がしない。前回同様少し東側の緩やかで快適なブナ斜面を稜線まで這い上がる事にする。


3)中川峠〜三つ足山〜カガマシ山手前のビバーク地 (約3時間10分)

先ずは給水だ〜〜
  中川峠の水場について


この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)を使用したものである 
カシミールソフトを使ったGPSトラック・ログ図  佐々連尾山〜中川峠〜三つ足山 (水場の位置図)

山小屋のない四国の尾根縦走に於いてネックは補給の難しい水と食糧である。3〜4日の縦走であれば食料は軽いアルファ米
の食糧と後は行動食で何とかなる。問題は水の補給である。食料は加工すれば軽くなるが、それを戻す行程で水は欠かせない。
水は加工の仕様が無く、1リットルは1kg以下にはならない。

この時期でも余裕を持った水使用量は、1日あたり行動中に1.5リットル、食事用に1リットル、合計2.5リットル=2500グラム
仮に3日分を背負って行くとなると 7.5リットル= 7.5キログラムとなる。 他の登山用具をいくら削っても水だけでこんな重量
になると私が目指すウルトラライトなんて何のこっちゃ。

取り敢えず用心の為水を6L携行したがどこか一か所で補給する必要があった。泉保さんの「イメージをトレースする山歩き地図」
で調べると中川峠から少し下がった場所に水場のマークがある。よし! ここで水を補給しよう!

中川峠から高知県側に踏み跡を辿って下がると、先ほどあすなろ峠から続く広い未舗装道路が横切っている。道路を越えて更に
下側へ下りて行くと沢筋の様相となり左へ曲がった先にその水場があった。

上から石がガレ落ちて今にも水場が崩壊しそうな感じがする。でも細い水が4筋程垂れ下がってくれていた。空のペットボトルに水
を採取して頭からかぶったり体を拭いたりして3本(1.5リットル)を持って帰る。泉保さん ありがとう

 
     道路を横切って更に下に下りる                 沢筋のガレ場が現れる

 
    中川峠から約15分で水場に到着             水場の上から石が落ちてきそうな脆い状況


                 4筋程の水が落ちてくれていた  有り難い

 
        ペットボトルに採取                    戦利品 3本ゲット〜


さて、1.5リットルの水を得て余裕を持って中川峠を14時00分出発する。藪の県境尾根か魅惑のブナ斜面か、惑わず
以前歩いたブナ斜面を選択。

 
     13時50分中川峠に帰る               14時00分 稜線へ向かって少し東側の歩きやすいブナ林を登る

 
          このブナはデカいぞ                遠くにも大きなブナが沢山ある

 
     これもデカいブナだ                      大きさのバロメーターにストックを置いてみる

 
    東側斜面は稜線までは全く藪は無い            14時45分 県境尾根の稜線部に上がる

 
    前方にピークが見える                            かわいいキノコ


                          快適な尾根道が続く

 
15時07分 珍しくモミの樹が現われる                    三つ足山が見える見える

 
15時30分 二重尾根となっており水が溜まっている         15時54分 ブナゲートを通る


      16時10分こんなの動くの見た事あるぞ    えっ?  宮崎駿がこれ見たんじゃないの?

 
16時23分 三つ足山に右手から上がる 正面は南の工石山方面  三つ足山から北北東方面へ尾根を進む


      三つ足山の北側へ出ると進むべきカガマシ山への尾根が見える

 
        やはりここも2重尾根となってくる              2重尾根の間は動物の水場になっている


16時45分 前方奥にカガマシ山と橡尾山が並ぶ  その手前にピークがあるがこの付け根でビバークした 


      これ位笹が低いと快適な尾根歩きが出来るんだけどなあ

 
17時00分 2重尾根は鹿が集まるのでビバークを避ける   2重尾根が切れた場所でビバーク場所を探しながら歩く


17時15分 2重尾根が収束し次のピークへ進む鞍部でビバーク決定  風が強いので細引きで補強

 
   夕焼けを眺めながらのんびりと夕食の準備          秋の夕焼け鎌を研げって言うけれど・・・・・



予土県境尾根 東部トレイル 

第1日目 東光森山〜野地峰〜黒岩山は  ここ  
第2日目 黒岩山〜大登岐山〜兵庫山は  ここ  
第4日目 カガマシ山〜橡尾山〜笹ヶ峰〜土佐北街道〜新宮は   ここ  

   


     

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