南九州の山旅
平成25年8月26日〜29日 (3泊4日)
世界自然遺産の島、洋上のアルプス、屋久島へ
平成25年8月25日〜28日 白谷雲水峡〜縄文杉〜永田岳〜宮之浦岳〜黒味岳〜淀川〜紀元杉
この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)を使用したものである
カシミールソフトを使ったGPSトラックログ図 (屋久島縦走ルート)
第2日目:平成25年8月26日(月)
白谷小屋〜辻峠〜楠川分れ〜トロッコ道〜大株歩道〜ウィルソン株〜縄文杉〜新高塚小屋
朝薄暗い内から起きだし空を見上げる。夜中に月が出ていたが今にも雨が降りそうな空模様である。お湯を沸かして朝食
を作っていると小屋の中から若者も出て来た。「良く寝れた?」と聞くが「あまり眠れませんでした」と言う。道の駅と
違って静かすぎたのかな。若者に暖かいスープを振る舞って片づけにかかる。
身軽な学生さんは縄文杉ピストンなので先に出発する。「どこかですれ違うかも知れないけど元気で旅を楽しんで」と別
れを告げる。この若者からはラジオを情報源にする事を教わった。
る様になったのでこちらも屋久島世界自然遺産地域へ向かって出発する事に。
ここで屋久島の世界遺産に関して少し補足しておこう。
屋久島全体が世界自然遺産になっていると思っている人が多いが、実は自然遺産区域は島全体のおよそ2割程度である。
そもそも世界遺産って何?
世界遺産は、「世界遺産条約(世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約)」に基づいて、顕著な普遍的価値を有
するものとして「世界遺産リスト」に登録された物件を言う。ちゅう事は先ずは日本国がこの「世界遺産条約」に参加す
る事が先決なのね。日本は1992年(平成4年)9月に条約に批准した。(その翌年に屋久島が認定された訳だ)
世界遺産には、文化遺産、自然遺産、複合遺産の3種類あるらしい。
締約国は189カ国あり、936件の世界遺産が登録されているって。(そのうち、自然遺産は183件)
日本の世界遺産は、文化遺産が13件、自然遺産が4件となっている。
屋久島の「ユネスコ世界自然遺産」は1993年(平成5年)に白神山地と共に日本で初めて登録された。日本の世界自然
遺産はこの後、2005年(平成17年)に知床半島、2011年(平成23年)には小笠原諸島が登録され都合4件って
訳だ。
ちなみに文化遺産としては姫路城、法隆寺、原爆ドーム、そして何と今年(平成25年)世界遺産に登録された富士山は自
然遺産ではなく宗教的な文化遺産として登録されたのだった。
世界遺産は、条約締約国が国内の遺産候補地を世界遺産委員会に推薦し、それに基づき専門機関による調査が行われ、調査
結果(評価報告書)を受けて世界遺産委員会で登録の可否が審議される。まあ言ってみればオリンピックの招致みたいなも
んで、先ず国が候補地を選定し手を挙げて利ロビー活動等を繰り広げ選定委員会で現地調査を行い最終決定されて大喜びす
るって経過をたどる。
登録の条件は「他に類を見ない顕著な普遍的価値が認められること、国内法による保護措置があること」などで、「顕著な
普遍的価値」については、具体的に10の登録基準が定められており、いずれか1つ以上に合致する必要がある。
屋久島がクリアした登録基準は第7基準「自然景観」最上級の自然現象又は類い希な自然美・美的価値を有する地域を包含
する事と、第9基準「生態系」陸上・淡水域・沿岸・海洋の生態系や生物群集の進化、発展において、重要な進行中の生態
学的過程又は生物学的過程を代表する顕著な見本である事の2つだ。
つまり、世界的に特異な樹齢数千年のヤクスギをはじめ、多くの固有種や希少種を含む生物相を有するとともに、植生の典
型的な垂直分布がみられるなど、特異な生態系とすぐれた自然景観を有する事が認められた。(林野庁HPより)
又、世界自然遺産に認定される条件としてその地域が国内法によって保護されている事が条件であるがこれは屋久島の場合、
屋久島森林生態系保護地域(林野庁)、屋久島原生自然環境保全地域(環境省)、屋久島国立公園(環境省)、特別天然記
念物屋久島スギ原始林(文化庁)に基づく国内法によって屋久島の自然が保護されている。
屋久島の世界自然遺産区域とは (緑色に囲まれた地域)
白谷雲水峡の入り口にあった標識からの写真画像の為少し鮮明さに欠けます。あしからず・・・
で・・・ 屋久島の世界自然遺産認定区域は上の図の太線で囲まれた緑色の範囲だから
大株歩道の奥からが世界自然遺産区域となる。
白谷小屋〜辻峠〜楠川分岐(トロッコ軌道) 約1時間半
さて、ここで登山記に帰ろう
06時30分白谷小屋を出発、雨が降りそうで薄暗い苔の森を前日歩いた辻峠まで進む。07時05分見覚えのある辻峠に到着。
やはり前日太鼓岩へ登ったのが正解で、今日は縄文杉へ心が飛んでいるので寄り道をする事はなかっただろう。この峠から楠川
分れのトロッコ軌道に向かって下って行く事になる。
下り坂には石段が整然と並んでおりまるでお寺参りの様だ。5分位で「辻の岩屋」と呼ばれるドデカイ大岩が登山道を覆っている
場所を抜ける。
滑りやすい下り坂を慎重に歩いていると、07時23分斜めに突き出た大岩の先に3本ほど樹が生えている。そこから長い根が地
面まで伸びている凄い生命力の光景が目に入る。植物の生への本能はすさまじいものだと感心する。この辺りから雨が降り始め、
次第に激しくなる。
屋久島の雨中縦走の為に買ったモンベルの軽量レインウェアを装着。また以前槍ヶ岳で使った大型ザック用のザックカバーを被せる。
最初の急坂を過ぎると割となだらかな登山道となり木道があったり歩きやすい道だ。もうカメラが濡れて写真を撮ってもロクなもの
が無い。
朝6時頃になるとボツボツ登山者が現われる 06時30分白谷小屋を出発し苔の森を辻峠へと登る
登山者もちらほら見られる 07時05分辻峠へ到着
辻峠からは石段が置かれた下り坂となる 辻の岩屋
出っ張った岩の先に着生した樹が必死に地面まで根を伸ばす
ここにも岩の上に着生した樹が根を伸ばしている 雨の為登山道は水浸し テントが張れる平地もある
楠川分れ〜大株歩道入り口までのトロッコ道 (約1時間40分)
今まで歩いて来た白谷雲水峡からここまでの道は楠川歩道と言われており昔は伐採木の運搬に使われていた登山道だ。そして
荒川登山口から伸びるトロッコ道と出合う場所がこの「楠川分れ」である。今まで静かな楠川歩道だったのが、08時00分
トロッコ道の合流点に着くと、来るわ 来るわ この大雨の中ツアー登山者が数珠なりに荒川登山口から押しかけて来る。
前も後ろもツアー集団の為身動きが取れない。
おっ トロッコ道に着いたぞ ぎょへ〜 何や この隊列は!7
安房森林軌道とは
安房森林軌道は熊本営林局下屋久営林署の管轄の元、大正12年から昭和44年の間、安房〜小杉谷間を伐採した屋久杉の運搬
に使われていた。その後、安房〜荒川間は現在も屋久島電工(株)が発電所の建設や維持管理に朝夕の定時に使われている。
一方、縄文杉の登山道に使われているこの荒川〜小杉谷間の軌道は現在屋久島森林管理局の管轄下で、主に冬季のみ不定期に
登山道にあるトイレなどの維持管理に必要な物資の輸送や、屋久杉の土埋木や昔の切り株(民芸品、家具、建材)などの運搬
に使用しているらしい。(両者とも愛林(有)に運行委託)
大混雑のトロッコ道
交通の利便性から縄文杉ツアーはこの荒川登山口を基点に日帰りツアーを組んでいる。それで雨の月曜日だと言うのに大量の
団体ツアー客を送り込んでいるのだ。しかし夏場は少ないと聞いていたがとんでもない誤算だった。このツアーは長い行程を
日帰りで往復する為、ガイドは猛スピードでトロッコ軌道を引率し、適所で止って案内や休憩をとるもんだからゆったりと同
じペースで歩く我々個人山行がこの中に紛れ込むと厄介だ。後ろから軽装で迫る団体を軌道外でかわして、先の案内・休憩場
所で頭を下げて追い抜くという事を繰り返す。
08時07分小杉谷山荘跡(トイレ有り) 三代杉 1代目が約1,200年で倒れ
2代目が倒木更新し約1,000年で伐採
3代目が切株更新し約350年目
結構鉄橋が多い ここでは傘を差すツアー登山者が大半だ 安房川北沢の支流乱谷
屋久島の雨を見こしてモンベルで軽量登山傘を購入したのだが(ULトレッキングアンブレラ \4,200 で 165g)、1,100円
をケチって後ろが長いロングテイル・タイプ(\5,300.で 190g)を買わなかった。実際に大型ザックを背負って小さめの傘を差
すと、後ろがザックの天蓋に引っ掛かり水滴が丁度背中とザックの間に落ちるのだ。この為、ザックカバーをしているのに雨水
が背中側のフロントからザックに浸み込んで来る。
トロッコ軌道はほぼ水平道で歩き易く、所々に退屈さを紛らわす様に小杉谷の沢を跨ぐ鉄橋がある。途中、トロッコ道を団体
登山者が外れて左手へ登るのでガイドさんに聞くと「ここはショートカット道で真っ直ぐトロッコ道を進んでも5分位時間が
長いだけです」と言う。それで真っ直ぐに進むと道は2度ほど鉄橋を渡って近道に合流した。
安房川に架かる鉄橋 トロッコ道には滑り止めの切り込みがある
雨がいよいよ激しくなる トロッコ道の沿線には大杉はあまり見られない
引込み線に何か緑の施設があるので良く見ると携帯ブースだった。実は各登山口で携帯トイレを売っていると聞いていたので
白谷雲水峡の入り口(管理棟)で「携帯トイレを下さい」と言うと「ここには置いてありません」と言われたのだった。まあ
山小屋にはトイレが常設されているので必要なかったのだが・・・)
方向転換の場所か 何や〜このごった返しは! 大株歩道入り口
大株歩道入り口〜ウィルソン株〜縄文杉 (約3時間)
09時40分とある曲がり角に差し掛かるととんでもない数の登山者でごった返している。ここは「大株歩道分岐」で橋の向
うにはトイレがあるらしく大株歩道付近は大渋滞をおこしている。いよいよここから世界自然遺産への区域へ入っていくのだ。
狭くて急な登山道の先にも登山者がずっと繋がっている。休憩中の大部隊より先に登山道へ入らなければならない。登山者の切れ
目を見つけて大株歩道に入る。ここまで雨もあって平凡なトロッコ道に飽きてきていたので登山道に入るのが嬉しかった。大きな
根っこや岩が濡れているので滑りやすい。左手は急な傾斜が沢に向かって落ち込んでいる。
少し進んだ橋から大株歩道入り口を振り返る ぞくぞく大株歩道に入っていくツアー登山者
最初は急な傾斜に木道が敷設されている 登山道の真ん中に円柱状の岩も転がる
大株歩道にはいると原生林〜〜って感じが更にする この時間に下りてくるのは一般登山者だ
大株歩道の風景
10時05分 翁杉(おきなすぎ) 2010年九月に倒壊(樹齢約2,000年 胸高周囲 12.6 m
それまで縄文杉に次ぐ大杉だったらしい。 天気の良い日はここから翁岳が見えるのになあ・・・・
10時15分ウィルソン株(大株)に到着。いよいよ雨は大降りになりカメラを出してもレンズが濡れる。団体登山者の隙間
を狙って大株の中に入るが、中でもツアーガイドが自分のお客さんの為に時間を取って記念写真を色んなポーズで撮るので時間
待ちを余儀なくされる。
と言うのも切株がハート型になるポイントが限られているのでその場がツアーガイドによって占領され、ツアー客それぞれのデジ
カメを受け取り記念撮影ているので大株の中はごった返している。もう面倒くさくなって適当に横から写真を撮って外に出る。
ずぶ濡れになった人間達が原生林を歩いている。人気の場所だから大挙して押しかけるのは当然だし、少なくとも彼らはツアー
料金を地元に落としている優良登山者なのだ。
ウィルソン株 団体者の合間を縫って撮影 これが有名なウィルソン株のハート
ウィルソン株 推定樹齢約3,000年 標高約1,020mの場所にある
1179年秀吉が島津藩に銘じて切らせた株という。大正3年アメリカのウィルソン博士が植物学会に発表し紹介した
ことから「ウィルソン株」と命名された。胸高周囲 13.8m 根回り 32m、内部は畳10畳位の広さだ
ウィルソン株を過ぎると急斜面の登りとなり根っこだらけの道だがほとんどの場所が木道の階段やデッキにより整備されている。
岩や石には長方形の白い斑点(長石?)が入っているものが多い。
11時00分四角い岩を飛び石状に配置された登山道を歩く。辺りは倒木とコケの世界、やはり雨が多いので飛び石を利用する事
になるのだろう。
11時27分鞍部へ向かって下りて行く木道には休憩用のデッキが用意されており、大勢のツアー登山者がここで雨の中休憩をし
たりお弁当を広げていた。
そこを抜けて上り坂になると右上に見える杉の洞にテントの様な携帯トイレブースが設置されており初めてまじまじと外から見学
する。
11時40分巨大なヒメシャラが雨に濡れてテカテカと光っている。木道は2枚〜3枚の平板に滑り止めの溝を付けて敷設されて
いるが、行き合いは厳しく、待機デッキで待つか少し山道に下りて交わす事になる。基本的にはここでは上り優先らしい。でもそ
こはケースバイケースで、私が下りの団体を交わすためデッキで待っていると、後ろから来たマナー悪いツアーガイドは下から大勢
の団体が上がってくるにもかかわらず「上り優先ですよ〜!」といいながら自分のツアーを連れて突っ込んでいく。周りを読めてい
ないツアーガイドもここには居る事がなげかわしい。
根っこと岩のオンパレードだ ほどんどの登山道は木道で保護されている
この登山道も平たい石を並べて整備されているのだろう ウッドデッキの休憩所がある
この辺りには上りになってもウッドデッキ休憩所がある 大株に守られた携帯トイレブース
ヒメシャラの大木が雨に濡れて光っている 切り株にはいろんな樹が着生しコラボしている
11時47分樹齢約三千年といういかにも古そうな大王杉が霧の中に立っている。この杉は縄文杉が発見されるまでは一番大きな
杉だったらしい。その後登山者と道を譲りながら進むと比較的平坦なトラバース道になり握手をした様な2本の杉が左手にあった。
仲良く繋がれている姿から夫婦杉と呼ばれている。12時13分怪しいセクハラボクがここにもあった。森が一層うっそうとしてく
る。
道はジュルジュルで木道がなければ厳しい 胸高周囲 12m、推定樹齢約三千年の大王杉
夫婦杉の前には2本の夫婦ヒメシャラが並んでいる
確かに枝が繋がっている「夫婦杉」 夫 胴回り10.0m、妻 胴回り 5.8m (反対かもね)
木道は大体この様に3列で敷設されている 森の中をぬって登山道が続く
出た〜 セクハラボク〜〜 今から潜(くぐ)るのは幹か根か
朝早く出発したツアー登山者が続々と引き返してくる 樹齢千年以下の杉は屋久杉とは言わず「小杉」と呼ばれる
どうもすみません 下りの人はガイドの指示で木道を外れて交わしてくれる 前方に晴れ舞台が見えた
12時30分高いウッドデッキの向うにデカい杉の樹が見える。やっと推定樹齢3,000年以上、胸高周囲16.4mという
屋久島最大の縄文杉に着いた。最初樹齢が7,200年前という説があり、その後の調査により約3,000年程前だろうという
結論に落ち着いている。縄文杉の名前の由来はとんでもない昔=縄文時代から生きて来た杉=縄文杉と思ってたが、実は樹肌が縄
文土器の紋様に似ていると言うのが名前のルーツとの事。ここまで会ってきた屋久杉の胸高周囲は8m台だったから、その倍の太
さは確かに圧巻である。
但し見学デッキが狭い上に大勢の見物人で、その上に大雨である為全体像を見る事が出来ない。記念写真を撮ろうとするとガイド
から順番に並んで下さいと言われ他の個人登山者とデッキで待たされる。その団体がやっと終わってデッキに出ると次に来たのが
先程下りのツアー登山者の流れの中に「上り優先です」と突っ込んでいったマナーの悪いガイドだった。
そのガイドから又、「我々の後ろに並んで下さい」と言われる。いくら大人しい僕ちゃんでも我慢ならん! 先からずっと待って
たんや!と言ったが逆に「マナーが悪いですねえ」と言われてますます頭に来た。そのガイドはごった返したデッキの上で横から割
り込んで来て自分のツアー客の写真を撮る時、樹の枝に持って来た人形を置いて撮影などしているアホなヤツだ。
まあ世界自然遺産の天然記念物の前で人間が言い争っても虚しいので個人登山者と手早く写真を撮り合ってその場を去る。後で見
るとほとんどの写真がボケていた。どないしてくれるんや〜〜
見学デッキからはこんな姿しか見えない 縄文杉様
木肌が縄文土器に・・ これだけじゃ良く見えない マナーが悪いと言われてちょっと不機嫌な顔をしている
喧噪を逃れて先へ進む。縄文杉を過ぎるとほとんど人に会わない静かな世界自然遺産の場所となった。12時50分高塚小屋を
通過。縄文杉の近くにあるこの小屋が開いておればここで宿泊し時間待ちをして夕方縄文杉へもう一度行こうと思ったが、残念
ながらまだ改築中だった。ここから次の新高塚小屋まで1.7kmと標識に書いてある。
更に緩やかな登り坂を進むが巨木に覆われた深い森で素晴らしい場所だった。13時20分深い森の風景になり今まで振っていた
雨が止んで風が強く吹いて寒くなった。山で雨に濡れた後、冷たい風に吹かれると低体温症になるのが身をもって理解出来る。
体温を上げる為、足早に新高塚小屋へと緩やかな登山道を歩く。
縄文杉から200m程にある高塚小屋前にある標識 高塚小屋は建設中だった
しっとりとした森の風景だ
巨木がフツーに存在する 雨が次第に止んできて風が吹いてくる
13時20分深い森の風景にしびれる
誘惑 卍がらめ
同性愛 セクハラボク パートII
ヒメシャラの巨木が多い ヒメシャラの林もある
13時40分 登山道の巨大な屋久杉に圧倒される
木道と飛び石が並ぶ どこまでも雰囲気が良い登山道
14時05分 木道を上がる この辺りにはシャクナゲがある
14時25分 新高塚小屋に到着。小屋の入り口にいた登山者に聞くと現在2人だけだと言う。雨にびしょ濡れになっているので
今日は小屋泊まりに決める。2段になった1階のスペースに濡れた衣服を吊るす。窓から小屋のウッドデッキや森を眺めていると
ヤクシカがその辺りをウロウロしている。雨は殆ど振らなくなったが外は寒そうな風が吹いていた。
新高塚小屋に着いた〜 小屋の窓から外を眺める
新高塚小屋は標高1、500mにある応収容人数60人の避難小屋だ。ズボンが濡れているので脱いで下半身を寝袋に潜り込ませる。
その内、男女が小屋に入って来て奥にも沢山のスペースがあると言うのに私の上=二階に上がりこんだ。山小屋に慣れていないこのカッ
プルはドスンドスンと音を立てるわ、液体をこぼして大騒ぎをするわ夜遅くまで騒いで 大いに困った。やっぱりテント泊がいいなあ
さて、明日はいよいよ今回の旅メインイベント 屋久島の奥岳への期待を胸に眠りに着く。
屋久島 第一日目 白谷雲水峡は ここ
屋久島 第三日目 奥岳 永田岳・宮之浦岳は ここ