2004年08月7日
エントツ山から本州の山へ  あれ?  サラリーマン週末日帰り「八ヶ岳」登山記
8月7日 サラリーマン日帰り「八ヶ岳」縦走記 花とカミナリとホシガラスに逢った

年に1〜2回年老いた両親を伴って恒例の家族旅行。今回は東京に住む兄貴の会社が所有する山梨県清里のペンションにて3泊4日
の一族親睦会。
私はこの一族親睦会にも山登りを持ち込み、一日だけ単独行動登山を企てる親不孝者だ。
今回の「八ヶ岳日帰り登山」もたまたま親睦会が清里に決まったからで、最近でも九州の湯布院では「由布岳」、バリ島では「バトゥー
ル山」という訳である。


 この地図の作にあたっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)を
 使用したものである。(承認番号 平15総使、第634号)

 清里登山口 0600時 小天狗 07時30分 大天狗 08時30分
 赤岳山頂 11時00分  三叉峰 13時30分 台座の頭、硫黄岳山荘 1500時
 赤岳鉱泉山荘 17時15分 美濃戸山荘 1900時  合計 13時間
 (内 カミナリ避難 合計 1時間、 赤岳山頂滞在 約30分)

「八ヶ岳」(やつがたけ)の形成
「八ヶ岳」は今からおよそ300−100万年前に、最初は主峰「赤岳」付近が噴火して、次に北八ヶ岳、蓼科(たてしな)山が噴火、
最後のとどめに硫黄岳が噴火して南北30キロ、東西15キロの独立火山帯の原型が出来上がったらしい。(見てきたわけじゃ
ないんだけど・・・)

初めての本州進攻日帰り作戦の為、登山ルートは本を3,4冊買い込んで事前にルートチェック。
八ヶ岳の主峰「赤岳」(2,899m)の登山口は西側「美濃戸口」が一般的なのだが、朝が早く家族に送ってもらう都合上、清里側
県界尾根ルート」と決めていた。(山梨県と長野県の県境尾根)
下山ルートについては基本的には日帰り目一杯の「硫黄岳から赤石鉱泉ー美濃戸コース」とするが、生まれて初めての標高
2千メートルを超える山歩きなので状況に応じて地蔵ノ頭から西の行者小屋へ下る「地蔵尾根コース」と、三叉峰から東に清里側
に下る「杣添(そまぞえ)
尾根コース」を緊急避難下山路と考えている。

朝、東京の兄貴を朝5時半起こし登山口の清里「美ノ森登山口」まで送ってもらう。案の定お袋は既に起き出して朝ごはんを作っ
てくれていた。車に乗り込むと登山口までお袋も送っていくという。東京の兄貴は昔は気難しかったのだが、社会人になってからは
性格がとても穏やかになった。身勝手な弟の山行きにも文句の一つも言わず送り迎えを喜んで協力してくれる。

清里の森ペンションのゲートを抜けると右折して一直線に登山道までカラマツ林の車道が続く。朝日を浴びた主峰「赤岳」が木々に
囲まれた道路の上に顔を出す。久々にいい天気の山歩きになりそうだ。 (と誰もがその時はそう思った・・・)

 
清里の森から赤岳が見える      美しの森登山口にて兄貴の早起きに感謝

 
沢に沿って進む登山道           県界尾根への分岐

登山口に着くと見送りに来た心配性の母に「絶対無理をしないから」と何度も念を押し登山口を奥に進む。(自分でも何の保証
はないのだけど)最初は右側に谷があり、石ころだらけの笹が茂った広めの道を登っていく。入口は入れない様にしてあり相当
の悪路だがKYOさんの様な大型の4WD車なら通れそうだ。左側には「真行寺尾根」と呼ばれるもう一つの尾根が一段高い
場所に平行関係で続いている。こちらの登山道の方が登り安いのだが、敢えて県界尾根を行く事に。

途中から道が狭くなり砂防ダムまで詰めると、ここから一気に尾根のコル「小天狗」(2,178m)に向かって急登となる。笹が
深くキツイ登山道だ。

 
県界尾根への急登りが始まる      赤岳が霞む 左は真行寺尾根コース

     
     尾根への急登から赤岳が見える  石鎚山と形が似ている
     げへ〜 あそこまで登って更に尾根歩きかよ〜〜

小天狗に着くと山梨県在住の66歳と60歳の御夫婦が休憩されていた。お話を伺うと一年前から山梨100名山を登りだし現在88山
登られたとの事。「四国から初めて一人で本州の山へ日帰り縦走に来ました」というとあきれられた。
小天狗から「大天狗」のコルまでは比較的緩やかな登りで山野草の花がたくさん咲いている。ぐるっと蘭師匠の押しかけ弟子になって
からはKYOさん、KAZASHIさん、REIKOさん、YASUKOさんたちのウェブ仲間HPが花(華)やいできた。蘭師匠も根気強く掲示板
を通じて皆にアドバイスをくれている。ありがたや

 
小天狗で初めて登山者に出会う      大天狗の地蔵 首が欠けている
もっと光の具合を考えてよ〜〜

 
前方の小高い所が大天狗         歩いてきた尾根を振りかえる

エントツ山もこの「蘭ちゃん効果」でくだんの御夫婦を追い越しては花の咲き誇る場所で追いつかれるという状態を繰り返す。奥さんの
方から「お花が好きなんですねえ?」と言われる。そう言われるとこのむつけき中年男も何か気持ちが優しい人間に見られたみたいで
鼻がヒクヒクした。

 
  ギオン                      クモマニガナ

 
 コハギボウシ                コバノコゴメグサ

 
 ウスユキソウ                タカネマツムシソウ

 
ミヤマトリカブト                      ハクサンフウロ

  
  イブキジャコウソウ              コウスユキソウ

  
  
カニコウモリ                   シシウド

  
  ソバナ                      トリアシショウマ

  
ヤマホタルブクロ                   ミソガワソウ

  
 リンドウ                    シモツケ

  
    セリバシオガマ           ミヤマアキノキリンソウ ミヤマナデシコ      
  
 ヤマシシウド、ミヤマゼンコ             ミヤマナデシコ

  
   オンタデ
                          ナナカマド
  
    ヤマハハコ                  ミヤマオダマキ

 
 ミヤマミミナグサ                 ベニイタドリ(メイゲツソウ)

大天狗というピークから針葉樹の樹林帯で子供連れの若いお父さんに出会う。昨日赤岳頂上小屋に一泊して今下山しているとの事。
山頂では昨夜は雷雨が激しかったらしい。東京から来た小学校二年生に声を掛けると「頑張って下さい」とクレヨンシンチャンの声色
(こわいろ)で逆に励まされた。樹林帯を抜けると登り坂が急に厳しくなり息を切らせていると、後ろから美女軍団に追い抜かれた。

(本州の高嶺フラワーズか?)。
突如、胸を突く崖(がけ)という方が良いくらいの急な岩場が出現。ここがお花畑となっており写真は撮らなきゃならんわ、鎖は登らにゃ
ならんわ実に忙しい山登りとなった。御夫婦には先に岩場を進んでもらい岩場の途中で花の写真を撮り続ける。

   
 東京サの子供と四国のオッサン  日焼け対策万全の若い女性

   
  県界尾根の試練が始まった     県界尾根 鎖場

  
こんな急坂をこんな細い鎖で?   カミナリを避けて大地にひれ伏す

中年のおっさんがガラでもなく花にうつつを抜かしているうちに、頭の上では異変が起こっていた。急に雷雲が発生したのだ。岩場を
登りきって、ハエマツの鎖場に来ると辺りが急に掻き曇り怪しい天気になってきた・・・と思いきや突然ヒョウのような大粒の雨が降り
出し、雷鳴があたりに轟いた。

それもゴロゴロというなまやさしい音ではなく「バリバリ〜 ズダ〜〜ン」という大音響サラウンド・ステレオである。 ぞ〜〜〜

エントツ山 カミナリ・サバイバルを体験

ゴアテックス、ゴアテックスと呪文を唱えながらザックの底に大切にしまっておいた3万5千円也のレインウェアを出し、この立派さの
感傷に浸る間もなく急いで羽織る。突如夏のイナズマが走って八ヶ岳の中央部にズダーンと落ちた。キャイン キャイ〜ン このとって
おき家宝のおニューのゴアテックスで赤土と石ころと泥水だらけの大地にひれ伏さなきゃならない自分の不幸を恨んだ。でも命あって
のものだね。「カミナリさん どうかボクを見つけないでね」とつぶやきながら暫く激しく天から落ちて来る雨を見ながら登山道に横たわる。

気が付くとストックが近くにあるので「あっちへ行け〜」と放り投げた。ストックと心中するのはいやだ。でもそのあと自分の周りをみると
ず〜と鎖が長く横たわっている。ストックを投げる意味がなかった。許せ同胞

  
雷雨の合間、急いで下山する女性   いきなり赤岳展望莊への尾根道と硫黄岳が

  
山頂が見えた  でも坂がキツイ      山頂まで200m 下を振り返る

20分くらいで雷雲が去ると今まで見えなかった景色がさ〜〜と現れた。ほぼ真下に尾根の展望小屋と北側への縦走路が見えた。
上から赤いゴアテックスの女性が二人下りて来たので慌てて身を起こす。上方を見上げると赤岳の頂上小屋が見えた。

しばらく鎖を引っ張りながら登っていくと、カミナリ攻勢の第2波が押し寄せてきた。あと標高差100mくらいで頂上小屋だのだが
それまで遮蔽物が全く無い。また台地にひれ伏した。今度もしこたま雷鳴が轟いて八ヶ岳のどこかに落ちている。我慢すること
20分くらい。ちょっと雲が薄くなりかけたので山頂までゼイゼイ言いながら突進〜 なんか昔映画でみた日露戦争の203高地の
トーチカ奪取作戦の兵隊のようだ。

八ヶ岳主峰  赤岳に着いた〜〜


 
赤岳頂上小屋に着いた           頂上小屋の前にあるお立ち台

 
 赤岳山頂から北側縦走路をバック  赤岳南峰山頂の祠 もっと素朴なのがいい

山頂小屋につくと大勢の登山客が私の到着を気の毒そうな、不思議そうな目で迎えてくれた。
本州の山ノ神ははるばる四国からやってきた中年登山者をカミナリで脅したお返しに雷雲が去ると天気が回復して抜群の眺望を
(少しだけ)プレゼントしてくれた。見ると急にゾロゾロと赤岳頂上小屋から登山客が山頂にトコロテンの様に押し出されてくる。
「尾根でカミナリをやり過ごした勇敢な中年にいい場所を下さ〜〜い」と心の中で叫ぶ。

ここが私の今までの貧弱な登山暦の中で一番高い場所「赤岳」だ。一度は山頂を目前に撤退も覚悟した赤岳に嬉しくなりこの
八ヶ岳の遠望を心から楽しめた。まず、ゴアテックスの高級レインコートを脱いで身軽になろう。

      
  赤岳山頂より南側風景 右から編笠山(2,524m)権現岳(2,715m)
、    手前が旭岳(2,672m)、三ッ頭(2,580m)、前三ッ頭(2,364m)

      
         赤岳山頂より西側 阿弥陀岳(2,805m)

      
   赤岳より北側 今回の縦走ルートを一望 直下の小屋は赤岳展望莊
   中央は地蔵ノ頭、日ノ岳、鉾岳、三叉峰(2,825m)、横岳(2,829m)
   横岳の左に尖がった岩峰が小同心、大同心と呼ばれている
   奥の平たい山が硫黄岳(2,742m)で赤岩の頭より左に尾根が下がっている。

 
 赤岳 南峰山頂            束の間の晴天を楽しむ登山者

東京から来た人の良さそうな青年と写真を取り合う。    
北側には赤岳展望莊まで尾根が落ち込みその向こうに、地蔵ノ頭、日ノ岳など横岳と呼ばれる山並みが重なっている。この辺りが
縦走路では一番タフな場所らしい。そう言えば岩がゴツゴツしているぞ。その又向こうには硫黄岳から赤岩の頭への稜線が左(西)
側に切れ落ちている。予定ではあの尾根伝いに赤岳鉱泉まで下りていくのだ。 

その行程に嬉しくなってきたが天気が又急に怪しくなって来た。時刻は11時過ぎ、見る間に霧が立ち込めて遠くで雷鳴が轟きだした。
もうカミナリは嫌だ〜〜 目もくらむような高低差のある赤岳展望莊に向かって下りていく。

      
       赤岳展望莊が霞んできた。 カミナリも遠くで鳴り出した。

  
  途中の岩場ではチシマギキョウが咲いている。ゆっくり見たいがそうはいかぬ。

赤岳展望莊までは石ころだらけで足場が悪い急坂を下る。途中で一回カミナリがどこかに落ち、雨が激しくなったので使いたくない
が大事な宝物のゴアテックスを出して見にまとう。このカミナリという実体がどんなものか良くわらないのでとにかく身をかがめて赤岳
展望莊に入る。食堂は雷雨を避難する人でけっこう混んでいた。コーヒーが急に欲しくなり、命を落としたら金など持ってても仕方が
ないワイと心の中でつぶやきながら一杯500円のコーヒーを注文。登山者のおばさんが話しかけて来るので県界尾根でカミナリに逢っ
た事を話すと小屋中に触れ回ってくれた。

100円を出してトイレと宿泊部屋を偵察。結構部屋には若い泊り客がいた。雨が止みきらないが、先が長いので出発。

 
  赤岳展望莊 ここで10分休憩           地蔵ノ頭 

赤岳展望莊を過ぎると岩場の尾根を次第に登って行く。地蔵ノ頭付近で大きなカミナリ音がして又雷雨に逢う。ハイマツの間に避難。
こんな事していて縦走が完結するんだろうか?雷雨が治まって歩きだすと向こうから大きな荷物を背負った若い「強力」が雷鳴轟く
尾根を悠然と歩いている。カッコエ〜〜。そこからはこちらも猫背を無理に伸ばして悠然とびくびくしながら尾根をひたすら北へ向かう。

    
赤頭巾ちゃんはカミナリの心配がない  霧の中から忽然と現れて又去っていった。

赤いおべべのお地蔵さんが祭られている「地蔵ノ頭」の西側からは急な支尾根が落ちていてこれが行者小屋に続く地蔵尾根だ。
下からも数人が果敢に登ってくる。「花の山を歩こう」夫妻もこんな急な尾根を登って来られたのか。やるもんじゃなあ。三叉峰ら
しき山頂に着く。ここから清里方面に杣添尾根の登山道があるはずなのだが、二本ある標識は双方とも字が消えていた。この
ルートを使おうかと思案したが、標識がはっきりしないので先は長いが硫黄岳まで進み、赤岳鉱泉へ下山する事にする。

日ノ岳へ向かって登る途中、振り返ると一瞬 霧の切れ間から尾根道が現れたので写真を撮る。

八ヶ岳縦走路風景

      
        日ノ岳より「二十三夜峰」を振り返る

    
   二十三夜峰の岩峰            横岳まで岩場に次ぐ岩場

         
               霧にむせぶ縦走路を振り返る

          
             少し雲が薄くなると後ろに赤岳がそびえている

          
           ホシガラス    八ヶ岳の岩壁にて

萩生の森さんが四国の赤石で撮ったホシガラスが岩場にいたのでゲット。
横岳手前の切り立った鎖場付近にはお花畑があり、少しの間天候も回復してくれて束の間の平和を満喫した。
             
          岩場にはイブキジャコウソウ、ミヤマシオガマ、山シシウド、
          ウメバチソウなどが咲き誇っていた。

         
         トウヤクリンドウ、ウメバチソウ、ミヤマシオガマも咲いている

           
    これが最後の展望となった        花が一杯咲いている鎖場

横岳辺りを歩く間は又雲が湧いて通しが悪くなったが雷鳴は遠く南アルプスや北アルプス方面だろう。ここの岩場の鎖場は谷が
西側に切れ落ちてスリルがある。前から女性がこの鎖場を渡ってくるが必死の様相である。時間がかかるので胡坐(あぐら)を
かいてゆっくり待つ。
高度間はあるが、元来鎖場は安全の為に設置されているので過剰に頼らなくても恐怖心さえ無ければ歩行に問題はない

写真を撮りたいがバッテリーが切れて残念!KAZASHIさん的ヘマをしない為にメモリースティックをありったけ持ってきたが、
バッテリーの予備は清里のペンションで静養中・・・こういうヘマな性格はセントバーナードもエントツ山も決して直ることなく一生
付きまとうのだ。

  
初めて携帯電話で写真を撮る  大ダルミのコマクサ群生地

台座の頭を左に巻くトラバース道に入ると、土が黒っぽくなり火山の様相となる。なだらかに西に落ちていく斜面にコマクサの
大群落があった。うわ〜〜コマクサ! もう一度諦め切れずにザックをひっくり返してバッテリを探す。当然無い。ここでREIKO
さんの東赤石登山記がひらめいた! そうじゃ 携帯電話。でもカメラ付き携帯電話を買いながらまだ一度もカメラ機能を使った
事が無いのだ。めくらめっぽうにボタンを押す。4枚程撮れたが慣れていないのでひどい写真だった。

そこから硫黄岳山荘まで岩だらけの道を雷鳴の中下っていく。ここで水が切れたのでペットボトル3本を買う。一本500円、げ〜〜
一本減そうかと思ったが見栄が邪魔をした。

若い売店のお兄さんが 「ここから硫黄岳ー赤岩の頭までは何にも無いところだから良くカミナリが落ちます。大岩(赤岩の頭)
まで無事にいければあとは樹林帯に入りますので大丈夫です。でもそれまでは・・・」 が〜〜ん はるばる四国から来た登山者
と脅かさないでよ。「厳しい場合は帰って来ますので部屋は空いてますか?」「はい 一泊2食付で7千2百円です。」「それじゃ
引き返した時は宜しくお願いします」と行って出かける。でも実は財布の中には3千5百円しか残ってないんだよう!

小屋の階段を上がると賽の河原のようにケルンが高く積まれた石ころだらけの登り傾斜が硫黄岳まで続く。う〜ん これは落雷
にはもってこいの場所じゃなあ。近くでカミナリがどこかに落ちて激しい雨が天から落ちて来る。身を出来るだけ低く屈めて這い
蹲るようにして山頂を目指す。山頂の標識を横目で見ながら更にモグラのように進みやっとの事で「赤岩の頭」に着き、大岩の陰
で今日縦走してきた赤岳―横岳方面を眺めて感激に浸る。

ここから赤岳鉱泉(小屋)までの道は樹林帯の中をひたすらジグザグに下っていく。ホシガラスが縄張りに近づいてきたヘロヘロ
侵入者を威嚇する。先ほどまでのカミナリ様の威嚇に比べたら優しいもんだ。歩けども下れども赤岳鉱泉は遠かった。 

17時頃にやっと赤岳鉱泉の山小屋にたどり着き、そこで絵葉書を買ってテントがたくさん並ぶ広場手前を沢筋に向かって下りて
いく。木々の間から綺麗な夕焼けを見ながら広い林道をさらにヨタヨタと家族の出迎える美濃戸山荘についたのは既に薄暗く19時
になっていた。

下界では相当カミナリが鳴り激しい雷雨で停電までして心配したそうだ。あ〜〜あ又問題児になってしまった。
そこから一族全員で八ヶ岳温泉「もみの湯」へ直行してマメだらけになった足を湯船に浸けてその痛さに涙した。

なお、八ヶ岳登山の美濃戸ー赤岳鉱泉ー行者小屋ー地蔵尾根ー赤岳コースにつきましてはリンク仲間の「花の山を歩こう」の
花山楽さんのレポートを参考にして下さいね

八ヶ岳・・・・今までで最高の満足を与えてくれた「週末日帰り縦走登山」として思い出に残る山になるでしょう。




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