平成19年4月8日   三瓶山(さんべさん) 周回   島根県太田市



この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)を使用したものである 
カシミールソフトを使ったGPSトラックログ図

三瓶山周回三瓶温泉、国民宿舎前登山口から 時計反対周り  (歩行 約 7時間)

孫三瓶山(0800h)ー孫三瓶山(0850h)ー室内池(0930h)−大平山(1020h)ー女三瓶山(1040h)
ー兜山(1100h)ーユートピア(1120h)ー男三瓶山(1200h)ー子三瓶山(1315h)ー孫三瓶山ー国民宿舎(1500h)

三瓶山は約1万6千年前の火山噴火で出来た溶岩円頂丘(トロイデ)で、最後の噴火が4千年前に起こり
その火口湖が室の内池となり、その時に出来た山が太平山となった。

以前リップさんがここを歩いた報告を頂いたのを思い出し、サマンサがお姉さんと東北旅行へ行った留守に
テントを持って遠出してみる事に。

 
定めの松 (一里塚の基準に植えられたという)             男三瓶山の放牧地

三瓶山全体が丸っこいので何処からでもスタート出来るので、前日夕方下見をする。西側の定めの松から歩こうと最初は
考えたが、丁度南側に国民宿舎さんべ荘というのがありお風呂だけでも利用可能という
又南側から登る方が地図が見やすいのでこちらから翌日歩く事に決める


 
テントを張る平地は沢山ある                     三瓶温泉 国民宿舎前の登山口

外輪山を巡る周回道は整備されているので歩き易い。登山口から尾根に沿って左から迂回するように孫三瓶山へ向かう
こちら側にはブナの木は見られないがくろもじの木が沢山見られる

孫三瓶山近くの稜線まで上がると全体が見渡せてとても気持ちが良い。 は〜〜 これをぐるりと一周するわけだ
孫三瓶山から大平山へ行く途中に室の内池へ下りる標識があるののでそれに沿ってこの火山湖まで下りてみる

 
      快適な登山道                               孫三瓶山 (標高900m)

 
室の内池 (昔の火口湖へ下りてみる)              稜線の登山道に帰る

小鳥のさえずりが聞こえて雰囲気が良い空間だ。池は緑色をしておりまわりの黒っぽい樹林を湖面に映している
酸性が強いのか生き物は見られない。暫くたたずんだあと元の登山道まで上がり周回を再開する

起伏の少ない同じ様な登山道を進むとすぐに大平山という標識がある開けた場所に着いた。裏側にはスキー場が見え
すぐ先には鉄塔が沢山立っている女三瓶山が見える。道の様なものがあるのでちょっと下りると展望所があって室の内池が
緑色に見える

 
   大平山山頂  (854m)                      東ノ原スキー場が大平山の山麓に見える

 
女三瓶山山頂より 目指す男山を見る                    女三瓶山 

女三瓶山にはちょっと上がるとすぐ着いた。ウッドデッキの展望所があり、電波塔が沢山立っている
団体の登山者が来られてるが圧倒的に女性が多い。う〜〜ん 歳を取ると女性が元気になるのかなあ

この山塊の中では男三瓶山が一番大きく高く迫力がある。さて今からそれに向かっての登り坂が始まる
尾根を進むので展望が良く快適である。風に吹かれてこういう山歩きはいいもんだ

岩がゴツゴツしてきたら兜山というピークに着いた。まあ西赤石の兜岩に比べたらどおって事ない場所だけど
そのあとユートピアって標識のピークがまた現れた

大山もそうだが、何の意味やがあってこんな夢のある名前を付けるのだろう さっぱりわからん
特に何かいい事も起こりそうもないので足早に通り過ぎる


     
女三瓶山より 孫三瓶山(左)と子三瓶山(右)             兜山 手前のちょっとした岩場

   
  兜山 (981m)                          ユートピア  (980m)

さていよいよ三瓶山の主役 男三瓶山へ登る。ボリュームがあり、一段と高い。岩が沢山露出しているが、全て
ピンクがかっていて中に白い石の粒が入っている。男三瓶山の山肌全体がこの色をしている



 
登山道からの風景                      桃色っぽい岩の中に白い岩の粒が入っている


                        荒々しい男三瓶山の山肌

男三瓶山には山中小屋があり、北東側の稜線にはブナ林がある。見た感じこの方角の山域あたりだけにブナがある
様だ。男三瓶山は人気があるようで単独でここに上がってこられている家族連れや登山者が沢山見られた

この山頂には祠があり展望もすこぶる良い。火口湖である室の内池も見える。南側に出ると今から下がっていく
子三瓶山と孫三瓶山の山塊が並んでいる


 
男三瓶山  山頂小屋                        男三瓶山のブナ林

   
    男三瓶山 山頂神社                       男三瓶山より女三瓶山ー大平山と室の内池を見る

 
   男三瓶山より子三瓶山と孫三瓶山の縦走路を眺める

男三瓶山からの下りがこの三瓶山の登山道の中では一番急で険しいルートだ。まあそれは相対的に言えばの話で
そんなに大したことはない。 一旦峠に下がって又 子三瓶山に上り返す  こりゃ良い運動になる

次に子三瓶山に登り・・・もう 男やら女やら子やら孫やら やたらややこしい
子三瓶山から男三瓶山を振り返り、そろそろこの遠い地での楽しい周回歩きも終わりかと思ったら名残惜しい

 
男三瓶山からの下りは結構面白い                  男三瓶山を振り返る

 
子三瓶山  バックは男三瓶山                      風越峠 (西に向かって下りると定めの松へ)

子三瓶山から又 一旦風越峠まで降りて、出発点の孫三瓶山へと上り返す。孫三瓶山で今日朝から歩いた小規模な外輪山
をぐるりと眺めて、つい先ほどまでそこを歩いていた過去のものとなった自分を振り返る

車を置いてある国民宿舎へくろもじの黄色い花を見ながら下る。今まで見た事の無い紫色の植物が登山道の真ん中に
あったので写真を撮った後草で隠す。 (帰って okaちゃんに聞くと キク科のセンボンヤリだった。花びらの裏側が紫色
を帯びるので別名ムラサキタンポポというそんなに珍しい花ではなかった)

 
登山道には くろもじの木が群生している               ハリセンボン

 
ちょっとこの木肌 にきびの薬クレアシルをつけなきゃ    こちらは肌荒れがヒドイ  ニベアクリームがいる


三瓶山 四国から嫌になるほど遠い地ですが石見銀山とのセットで訪れるにはもってこいの周回登山が出来る
山と言えます。 いや〜  面白かった

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