平成25年3月9日 リベンジ 四国のK2ルート

沓掛北東尾根〜沓掛山〜黒森山〜シャクナゲ尾根〜電発鉄塔保線路周回  (10時間40分)


新居浜側から沓掛・黒森周回ルー


この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)を使用したものである 
沓掛山北東尾根〜沓掛山〜黒森山〜シャクナゲ尾根〜Jパワー鉄塔231番〜230番〜229番〜植林広場〜林道登山口


2月3日四国のK2ルートへ挑戦するも思わぬ尾根の雪と凍結の為大幅に時間がかかり夜中の下山となってしまった。果た
してこの周回計画に無理があったのだろうか? これを検証すべく約1ヶ月後の3月9日雪の少なくなった同じルートを歩く事
にした。
但し同じ轍を踏まない為に登山口を一段上の林道とした。これにより約30分の時間短縮になるだろう。


林道登山口 (標高650m〕〜沓掛北東尾根〜沓掛山(標高 1,691m)  約5時間

日の出時間06時22分に登山口スタートにする予定だったが、高松を出発するのが遅れて新居浜インターを日の出時間に
下り河又分岐から土山谷川に沿って林道に入る。未舗装路面の状態は余り良くなく林道に伸び出した枝がキイキイ嫌な音を
立てて車体を擦る。尾根筋のヘヤピンカーブ広場に車を駐車し07時00分気合を入れて出発する。


              沓掛北東尾根


天気は良いが今日から花粉だけでなくPM2.5(微小粒子状物質)を伴った黄砂が飛来するという嫌な季節が始まった。登山
口からは手前の尾根が邪魔になり沓掛北東尾根の最終部のみ垣間見る事が出来た。ここから更に上にある植林広場まで
林道が通じているのだが、住友林業の私設林道の為チェーンが張られて進めない。車両通行止めチェーンを越えた林道の
尾根付近から藪に取り付く。

最初は心拍数をあまり上げない様に歩きたいのだがいきなりの急登りとなり息切れする。一旦平坦地を通過して又急登りに
なると右手に植林保護ネットが現れる。高さは2m程で付け根は地面までネットが這わされ動物の侵入する隙間は無い。
ネットで囲われた緩斜面には檜の苗木が植えられている。

 
      07時00分駐車場を出発                 車両通行止めのチェーンを越えて尾根に取りつく


 
         藪の急坂                          ツートンカラーのネットが出現

07時30分白い墓標の様な苗木保護柱が一面に並ぶ二百三高地・植林広場に到着する。 先ほど車を停めた林道が尾根
の南側をここまで延びているのだが前述の通り一般車両は通行止めとなっている。この場所は伐採地が広がりK2(沓掛・
黒森)の東壁が全てパノラマスクリーンの様に見渡せる大展望所となっている。

遠く右上のシャクナゲ尾根に小さく見える鉄塔231番からそのすぐ下にある230番、K2東面のキーポイントにある229番、
沓掛北東尾根の右下にある228番が見える。又、「黒森バットレス」と名付けた細い梁もその全容を目で追う事が出来る。
二百三高地の丘にそってグルっと右手に沿って進むと林道が少し続いている様に見えるが、尾根から外れるので苗木を保
護した白いプラスチック柱に沿ってザレた斜面を尾根に這い上がる。

 
     07時30分 植林広場に到着                鉄塔228番と黒森バットレス


   手前から   鉄塔228番    229番                      230番 231番(尾根)

  
植林地帯の先から強引に尾根に上がる                 檜の苗木がプラスチックの中に入っている


                   日露戦争二百三高地の墓標の様な植林広場


07時40分電源開発227番鉄塔に到着。ここから右手に228番への鉄塔保線路が伸びており、更に上側尾根筋を少し上が
ると左に鉄塔保線路が分かれている。(恐らくチチ山方面の226番へ続くのだろう)ここからは踏み跡がほぼ皆無の藪っぽい
植林尾根をひたすら沓掛山を目指して歩く事になる。08時00分一旦平地になり、そこから又登りが始まるとシキミが地面を
這っている。

08時15分早くもシャクナゲが現れる。シャクナゲの枝は低く密生し広がって延びるので尾根に群生している場合は相当歩く
のに邪魔になる存在だ。身体をやっとすり抜けてもザックやストックが引っ掛かる。まあ、人間様などが歩かない様な場所で生
きているツツジ科の植物だからこんな所を歩く人間に文句を言われる筋合いなど無い。しかし急斜面や岩場では這い上がり
の手がかりとしてありがたい救世主にもなる。人間も動植物も善悪は表裏一体なものである。木々が薄い場所があると右手に
「シャクナゲの尾」の岩壁が見える。

 
   07時40分 電発鉄塔227番                      228番への鉄塔巡回路

  
      鉄塔226番への保線路が左に続く            植林の荒れた尾根へ入って行く

   
      ツルシキミが生えた尾根                   08時00分 早くもシャクナゲが現れる


細尾根につきものの大きな倒木があり苦労して乗り越える。雪が現れると08時30分目印のツイン・トライアングルに到着
する。今日は中々快調なスピードだと満足する。ここを過ぎると又倒木に悩まされ、これをクリアすると岩尾根が現れた。

08時56分前方に高い尖がりピークが待ち受けているのが見えた。しかしこの急斜面は樹木で覆われているので安心感
があり白っぽい幹が点在する。09時10分大岩の間を這い上がり、その更に上の岩を右のシャクナゲ斜面に迂回する。
前回は雪と凍結で苦労したが、今回も斜面が凍結しておりシャクナゲや潅木の枝を掴んだり足場にしたりして這い上がる。


 
     倒木が結構多い   08時17分                     この辺りはまだ岩が少ない

 
  まだ右手に見える黒森の岩壁は高い                    パワーを下さいませ

 
   雪が残っている場所は凍っている                08時30分 ツイントンネルを通過

 
    08時40分 岩尾根となる                  黒森の鋭い壁が見える

  
     2種類の樹がコラボしている               おげ〜〜 何度見てもびっくりのトンガリ 08時56分

  
       細尾根の急登りとなる                     大岩を這い上がる

 
09時00分岩崖を右手のシャクナゲ崖に迂回         09時18分 シャクナゲの崖を這い上がる

 
09時30分大岩を正面から這い上がる。ここは手がかり足がかりがあるので多少シャクナゲが邪魔になるが問題ない。
その上側で雪と石楠花の急斜面を這い上がって振り返ると随分下に先ほど通過した鉄塔が見えた。09時50分左手にま
だ雪の残ったチチ山が見える。気温が上がってきたとは言え、太陽熱の恩恵を受けない北側斜面は見るからに寒そうだ。
この辺りから雪が凍っているのでアイゼンを付ける。

 
09時25分 左手の岩壁が眺められる               岩とシャクナゲの厳しい尾根が続く

 



   チチ山の北斜面には雪がかかり寒そうだ     右側は笹ヶ峰

更に又上側に次の尖がりピークが見えるが2度目なのでもう驚かない。やはり一度そこそ問題なく歩けたという経験が余裕を
生む。うる覚えであるが何となくルートもわかった場所も何箇所かあるのも強みだ。10時15分シャクナゲの細尾根を歩くと更
に雪の量が増えてくる。10時30分頃からは沓掛山らしきピークが右手上方に時々姿を現す。

 
   シャクナゲには悩まされるが又助けられる         かえってこんな岩場の方が歩きやすい 10時13分

 
10時28分 右手に沓掛山のピークが見える               雪の急斜面を上がる


10時50分高度差がある雪の谷間が見えて、その左手を這い上がると大岩がありこれを右側に迂回する。更にその上
に巨大な岩が現れ、正面の裂け目に沿って上がると11時15分オーバーハングの岩壁が現れる。

ここも前回は雪と凍結で苦労しながら右手に渡ったのを思い出す。少しテラス状になっているが、滑落すれば命の保証が
ない唯一の危険箇所かも知れない。今回も雪は少ないが凍結していたので折角なのでザイルを出して確保しながら右手
に渡る。頭上からは融けた雪が水となり岩を伝ってポタポタと冷たい雫(しずく)を垂らす。

ザイルの両端にカラビナをしっかりと何重にも結んでおき、付近のしっかりした木に回してカラビナ同士を繋ぐ。更にそれを
腰に巻いたスリングのカラビナと合体させる。専門的なロープの結び方が本などで紹介されているが、知識が無いのでバカ
ボンのパパはこれでいいのだ〜。

ダブルで繋いだザイルの有効距離は半分になるがこの長さだけは確保された状態で進む事が出来る。危険場所を渡りき
ったらザイルの一方をカラビナから外して思い切り引っ張って回収する訳だ。時間はかかるが安心して難所をクリア出来た。
この谷部でスリングとザイルを使って少しの間確保の訓練を行う。

 
10時45分 シャクナゲの尾分岐ピークが見える        前回歩いた私の足跡が凍って残っていた

 
ブナはそんなに多くはないがたまに和んだ風景を作ってくれる      10時53分 右手に急な谷が続く

 
     沢の左手を上がって行く                  11時05分大岩の狭いテラスを右へ渡る

 
11時12分 更に上側へ出ると大岩が出現           どうもここが沢の源頭部で上側が崩れ落ちてオーバー
                                     ハング状態になっている。ここを又右に渡る

 
今回も凍結していたのでザイルをセルフビレイに使う     まああくまでも自己流の補助的ザイル活用である

11時45分正面に岩壁が現れ、左側のヤギの背中を渡る。左へ落ちれば命は無い深い谷、右もヤバイがシャクナゲも生
えており多少マシな場所だがこの時期は雪の斜面となっている。この2m程の細尾根を渡ると稜線は近い。

右手に沓掛山を見ながら前回は深い雪で苦労した雪の急斜面を意外と簡単にクリアして稜線部に出る。正面には男性的
なチチ山と丸くボリュームがある女性的な笹ヶ峰が現れ、尾根の右手には沓掛山のピークが見える。

一般登山道と合流すると西側に石鎚山が見えて結構雪の横縞がある。瓶ヶ森や西黒森、筒上山や手箱山、寒風山や伊予
富士などを眺めながら12時05分「沓掛山」に着いた。前回は14時30分の到着だったので約2時間30分早い。暖かい日
差しの中で平たい岩に腰掛けてアイゼンを外す。

 
    11時40分沢の上側に這い上がる             シャクナゲの細尾根となる

 
  右手には相変わらず「シャクナゲの尾」分岐ピーク       11時45分正面右に岩の崖が現れる


    左手が開けて雪が残ったチチ山が見える  右の丸い背中は笹ヶ峰

 
       短いヤギの背を渡る                   岩壁の左側に沿って登って行く

  
  やっと沓掛山が近づいた気がする                 稜線部が近づいたぞ

  
   11時57分 稜線部に出る  チチ山と笹ヶ峰               寒風山と伊予富士 右奥は自念子の頭か?


   伊予富士  自念子の頭   手箱山・筒上山(奥) 西黒森、瓶ヶ森    石鎚山


                  寒風山と伊予富士をアップで

 
振り返ると西赤石から東赤石まで赤石山系が一望         12時15分 沓掛山にとうちゃこ〜



沓掛山(1,691m)〜黒森山(1,678.4 m)〜シャクナゲの尾分岐(1,620 m)〜電発231番鉄塔(1,385 m) 約 2時間20分

次の目的地黒森山へ向い北斜面に入るとアイゼンを外した事を後悔する。雪がカチカチに凍っており何度も転倒し肘を強
打する。恐る恐る平坦地まで降りて尾根道を進む。13時00分黒森山へ着きロープの先に出て右手の「黒森パットレス」を
確かめる。

天然檜が生えてはいるが相当な急勾配だし、日陰になる北側は雪が張り付いて凍結がヤバい感じがする。ここは雪が完全
に融けた頃に挑戦する方が良さそうだ。

また凝りもせずに凍結した斜面を滑ったり転んだりしながら北に向う。13時30分テープがあちこちにぶら下がった「シャクナ
ゲの尾」分岐に着く。幸せの黄色い三角旗が木にくくりつけられており「桜ナル橋」(方面)とマジックで書かれている。桜ナル
橋って一体どこにある橋の事じゃろうか?

 
沓掛山の北斜面に入ると黒森のトンガリ帽子が2つ見える    最初のピーク(黒森バットレス最終地点)へ向かう

 
 
     黒森山の東絶壁                      黒森バットレスピーク地点を通過

 
 やはり黒森山の東側は岩場の絶壁だ              13時02分 黒森山三角点山頂に到着

 
      黒森山山頂の石柱3本                           赤石山系が霞む


   黒森山頂より北東尾根を見る(手前は黒森バットレス) 奥にチチ山、冠山、平家平が霞んで見える

 
うひょ〜 黒森の北斜面はカッチンカッチンで滑るぜ〜          さらば 沓掛・黒森

   
   コルには雪が多く残っている 13時20分           「シャクナゲの尾」分岐がある3番目のピークへ進む

 
  13時30分 「シャクナゲの尾」分岐に到着         「桜ナル橋」と書かれた黄色い旗


ここでたまらずザックの底に仕舞ったアイゼンを付けシャクナゲの細尾根藪に突入する。シャクナゲや倒木を掻い潜り細尾根
を進む。13時40分背の高い木が2本生えた崖で行き詰まるが、ここは右手にルートがある。高度差のある細尾根を慎重に
下る。

森林限界を超えていない崖尾根なので樹木の存在が心理的にも実用的にも大いに助けになる。シャクナゲの尾分岐より電発
231番鉄塔までそんなに距離は無いのだが、シャクナゲや細尾根、雪で慎重な歩きになり小一時間かかる事になる。

崖を下りるとシャクナゲの平坦地となりここは左緩斜面に迂回する。そこには以前に歩いた自分の壷足の残骸と鹿の足跡が
混在していた。左前方にピークが見え歩いていると14時02分岩が掘れ込んだ黒森又兵衛の住処を通過。倒木を潜って迫割
り展望岩を越えると急激に高度が下がり、その先の藪越しに鉄塔が見えて来た。

14時25分やっと電源開発(Jパワー)231番鉄塔に到着。ここから朝歩いた沓掛北東尾根にある227番鉄塔の間に3基の
鉄塔があるのだがそれを繋ぐ電線が下向って延びておりそれを見渡せる。左手の西条・飯岡からこの尾根を越えて高知に向
って平家平〜早明浦ダム〜土佐山田へ延々と電線が延びているのだ。

 
13時31分 「シャクナゲの尾」に突入              ここにも前回歩いた自分の踏み跡がある

   
    日陰は雪が凍ってツルンツルン状態           二本樹で崖に行き詰まり、右手に迂回して崖を下がる


 「シャクナゲの尾」  鉄塔は先に見える細尾根のピークを下がった場所にある

 
   細尾根をドンドン下がる                   13時48分 雪の残る緩やかな左斜面にブナがある

  
シャクナゲの藪を左の雪斜面へ迂回 鹿の足跡がある       前方に細尾根ピークが見える

 
14時02分 黒森又兵衛の住処を通過                    直に倒木箇所があり下を潜る

 
   14時07分 セリ割り覗き窓を通過               リョウブが鹿にかじられているのだろうか


      倒木に生えたシャクナゲは地面まで根を伸ばすのだろうかなあ

 
14時24分急こう配を下りていると鉄塔が見えた        14時25分電源開発231番鉄塔に到着 すぐ下に230番
                                      が見える

電源開発(株)とは?

電源開発(株)はJパワーとも言い、戦後GHQより戦時中体制の日本発送電(株)が解体され各地域の電力会社に分散された
際、資金不足の各電力会社による電力供給不足を補う為に1952年「電源開発促進法」に基づいて作られた国策会社で主に
水力と石炭火力発電所を建設した。2004年民営化され現在では59ヶ所の水力発電所、8ヶ所の火力発電をを持ち、これは
総発電量で四国電力よりも多く、東北電力に匹敵するらしい。

水力発電所としては日本一の佐久間発電所を1956年に完成させている。又ここには震災以来問題となった西日本60Hz、
東日本50Hzの変換設備、佐久間周波数変換所などもある。

四国では徳島県阿南市橘町に四国電力(株)と共に大規模石炭火力発電所(2000年運転開始)を持っている。橘湾火力発電
所を設立した際、私は当時所属していた会社でこの発電所建設設備を外国から現地に直接運ぶ外航船の仕事に関わり、又関
西方面への海底送電ケーブル敷設した際はイタリア籍のケーブル敷設特殊船代理店としても仕事に関わった思い出の地であ
る。

電源開発(株)J-Powerは設立の経緯からも各地域電力会社間の連携と運用に役割を果たしており、北海道―本州間、本州
―四国間、本州―九州間を繋ぐ総距離 2,400キロに及ぶ送電線網を全国に張り巡らしている。今回の下山ルートはこの J-パ
ワー 鉄塔保線路を使わせて頂く訳である。


電発鉄塔231番(1,385m)〜230番〜229番(970m)〜植林尾根〜登山口 (650m) 約3時間20分


さて、前回はここで既に17時となるすぐ下に見える鉄塔に向う雪道を急いだものだった。今回はまだ14時26分で余裕の下り
となる。10分程で鉄塔230番に到着。この鉄塔から尾根筋を少し下ると右下に保線路が廻りこんでいる。前回は雪でサッパリ
判らなかったが今回は道が良く判る。

日没後ライトを頼りに恐る恐る歩いた保線路にはロープが要所に張られてとてもわかり易く長い傾斜をジグザグに下って行く。
15時10分沢に下りる手前で鉄階段が3箇所続けて出現する。昼間に渡ると怖いかな?と思ったりしたが大した事は無かった。
15時15分沢を渡り、前回疑問に感じた危険のロープと注意書きの場所に着いた。

昼間この張り紙を良く見ると「6m先の大木にスズメバチの巣があるので危険」という意味だった。人間余裕がなければ注意力も
散漫になるのだなあ。でもこんな場所でスズメバチ危険と言われても一体どうしたら良いの?  スズメバチは一度作った巣を翌
年も使う事は無いのだけれど、巣作りに適した環境って事で付近に巣を作る可能性はある。夏場にこの辺りを通過する時はウィ
ンドブレーカー、長ズボン、厚手の靴下、虫除けネット帽子、手袋が暑くても必携だ。

 
14時25分J−パワー鉄塔 231番に到着             北西方向(西条)に延びる電線

 


電源開発鉄塔保線路 230番から229番まで


「シャクナゲの尾」から桜ナル橋まで下りるのにこの電源開発鉄塔保線路を利用させて貰わなければ歩けない場所だ。
夜間でも歩く事が出来たこの保線路と電源開発さんに感謝をこめてその全容をお送りしよう ・・・


J−パワー鉄塔 230番より見た 229番、228番、227番(北東尾根・植林広場の上)

 
   230番鉄塔から尾根を少し下る                保線路は右に尾根を回り込む
                                       前回は雪の為、この道を最初見逃した

  
14時38分 急斜面を伝う保線路の始まり             14時40分 太いロープが張られている

 
14時46分 斜面を折り返して下りて行く (下側のロープが見える)  そこを過ぎると道は右へ振る
 
  14時50分左下に鉄塔229番が見える               直にブナと岩の間を抜ける

 
斜面をジグザグに折り返して道は下って行く              15時04分 雑木林が続く

 
    振り返ると雰囲気の良い斜面だ              15時09分落ち葉が積もった鉄梯子を通る

 
  更にその下にも鉄梯子 ロープで安全確保出来る      15時12分 2段の鉄j梯子を下る (ワイヤーあり)

 
  15時15分 本谷川の源頭近くの沢を渡る          ザレ気味だがルートはしっかりしている

 
   15時17分 小沢を渡った所にこの標識が            スズメバチの巣がある知らせだった


この場所を過ぎると15時23分初めて鉄塔保線路の案内鉄柱に出合う。四国電力だと要所にこれがあるのでもっとわかり易い。
15時28分この界隈の要所、鉄塔229番に到着。ここは小高い丘になっており、ここから下に向って保線路が続く筈であるが良
くわからない。

*後で分かったのだが、最初の鉄塔保線ん路の案内鉄柱からT字路を左下の尾根道へ保線路の分線があった。
  それと鉄塔229番からも左下の尾根筋へ下るスペースが鉄塔保線路であった。
 この2か所の保線路を確認出来なかったのが今回の反省点である。

 
   15時18分 岩を鷲掴みにするブナ            それを過ぎると最後の鉄梯子が(ここにも先程のスズメバチ
                                     危険の札が括りつけられていた
 
  
15時20分 前方の尾根筋に鉄塔標識の杭がある      230番から229番への指標鉄杭 (15時23分)
                                     実は桜ナル橋へ帰るには指標以外の方角=尾根を下る
                                     巡視路支線があったのだ

 
    229番鉄塔への水平道                    15時28分 鉄塔229番へ到着


鉄塔巡視路を見失う

15時30分、鉄塔229番までは順調に来たものの、そこから続く鉄塔保線路が良くわからない。前回は夜間であったので下へ下がったが保線路を見つける事が出来ない。

そこで今回は東側に向って次の鉄塔228番方面へ進んで見る事にした。最初は向かいの小さな尾根筋に向って踏み跡があり
林業作業の名残も見られた。尾根沿ってに作業道が下がっているが構わず頭上の電線を追う。ところがこの支尾根を過ぎると
踏み跡が無くなってしまった。頭上の電線方向へ雑木林の急傾斜を下りて行く。途中から保線路とぶつかる事を期待して小さな
支尾根を下っていくが道には出くわさない。(面倒でも等高線にそって廻りこむ方が良かったようだ)

16時00分平坦地があり右手に向って登って行く広い道に見えた。それで反対方向の下流方向を目指す。(ここも素直に尾根
へ進めばよかったかな?)なだらかな涸沢を下りると沢に合流したのでそれを渡り右手の小尾根に上がる。

右手に朝通過した植林広場二百三高地が見える。さらにその下側には木々の間から林道に駐車したラッシュも見えるがまだ
距離がある様だ。そこで安全を期して植林広場へ這い上がる事に決めた。

この小尾根も最後には沢部に行き当たり16時20分ザイルを使って下側の平地に下りる。この小沢を渡り
右手の斜面に取り付き小尾根に上がる。小沢を挟んだ右手の高い尾根は断崖になっておりとてもここは這い上がれない。

仕方なくこの尾根に沿って下がると少し崖があり16時50分再びザイルを使って下りると本沢に合流した。ここでGPSと地図を
見ればもう林道に近い所まで到達していたのだが、右上に植林広場が見える。沢には大きな岩があり落差もありそうなので、
安全策を取り朝歩いた右手の尾根へ這い上がる事にする。

 
15時40分左前方に植林広場が見えるのでその方向を目指す  15時45分 支尾根を下る

 
   16時00分 平坦地に下りる                  16時05分 沢を右へ渡る

 
16時10分 前方に植林広場が見える あそこに這い上がろう 眼下に林道とラッシュが見えるが高度差がある様だ

 

 
16時17分ちょっとした崖があったのでザイルで確保        ついでにスリングも使ってみる



 
16時30分沢と合流する。見ると谷の落差がありそうだった。 沢を下るのを避けて右手の斜面に這い上がる

 
16時38分右手の斜面も支尾根で、これを下る          16時50分支尾根が沢に又合流しザイルを使って下がる

 
      少し平たい沢の合流部を下がる            17時00分 這い上がりやすい斜面を進む

 
   17時10分 書林広場の下部に到着             17時20分 職j林広場に帰って歩いたK2を見上げる


17時10分斜面の上に青と緑色のネットが見えてどうやら植林広場付近に這い上がった様だ。17時20分尾根筋へ復帰し、下
の林道に置いてある車へ向う。急な尾根筋を適当に下ると17時40分林道に下り立った。鉄塔229番からは時折植林広場や
車を置いた林道が見えたのでGPSと地図を一度も見ずに歩いたが、やはり尾根に這い上がる前に一度地図で位置確認すべき
だったと反省。GPSトラックログを確認すると、前回夜歩いた方がましなルートを歩いていた。

 
ツートンカラーのネット越しに尾根を下る               17時37分 下に林道が見える

 
17時40分林道コーナーを過ぎる(右上が車両通行止めのチェーン)   愛車ラッシュクンが待っていてくれた


鉄塔229番以降の巡視路が解らず危うく返り討ちに遭う所だった。最後の仕舞いは不満足ではあったがいつもの事さ。 
これがB級登山者の本領と言うものだ。

全体的には今回ほぼ計画時間通りに明るい空の下、面白く歩く事が出来たので良しとしよう・・・

前回の新居浜からK2(沓掛・黒森) 周回は ここ 

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