2006年07月15日
平成18年7月15日 南予の山 一度はおいでよ ブナ林もあるお手軽縦走
 黒尊林道から鬼ガ城山ー大久保山ー八面山ー小屋ガ森ー横ノ森ー三本杭
平成18年7月15日 南予の山々 黒尊林道から鬼ガ城山ー三本杭 ピストン


鬼ガ城山ー三本杭 縦走ルート図  カシミール・ソフトを使ったGPS トラック・ログ図
(国土地理院 50000数値図使用(承認番号 平15総使、第634) 

宇和島駅前から320号線(土佐街道)に入り少し行くとダム湖があり、「黒尊林道」標識通り右手に入り舗装された細くて
曲がりくねった道を進む。林道に入り約30分で「鹿のコル」と呼ばれる「鬼ガ城山」登山口に到着。

 
   細いが快適な黒尊林道        鹿のコルと呼ばれる「鬼ガ城」登山口

鹿のコル駐車場には以前「こもれび」さんが紹介しておられた大きな山の位置図看板があり、その脇が広場になって車の駐車
には問題はなし。山登りの準備をして林の中に続く登山道へと入って暫く行くと、「鬼ガ城山」への分岐標識があり、そこから右
の支尾根に沿って急坂となる。シャクナゲの涼しい木陰道を喘ぐと「鬼ガ城山」についた。木々が茂ってあまり展望がないが、
宇和島方面が少し垣間見れた。

 
高低差の余り無い登山道に入っていく  分岐から尾根に上がると又標識が

    
      さっそく 大好きなブナが現れた

    
             鬼ガ城山  山頂

 
かろうじて宇和島方面を垣間見れる    大久保山への登山道

木陰が続く美しい尾根道を下りていくと「猪のコル」と呼ばれる分岐に下りついた。標識があり、黒尊林道へ降りる道や鬼ガ城
山をトラバースする道の分岐になっている。この辺りからあたりは開けて笹原となり、権現山の向こうに宇和海が見える。
暫く小ぶりな立ち木の道を登って行くと深い笹原のピークがあり「大久保山」に着いた。


       猪のコル付近から権現山と宇和海


 
  猪のコルから大久保山へ         笹が生い茂ってくる

     
       大久保山   後ろは三本杭

ここに出ると宇和海の反対方面、すなわち高月山(たかつきさん)と滑床の谷あいが見える。 ここから更に美しい登山道
を下って、尾根道を登り返すと「八面山」(やつづらやま)という見晴らしの良い山頂に着いた。以前「はるちゃん・楠さん」
からのレポートで見た事があるが、実際に来て見ると実に爽快な眺めである。

 
    大久保山と高月山           八面山への尾根道

   
      八面山(やつづらやま)


  八面山から見た 三本杭(左)、横ノ森(中央)、小屋ガ森(右)

今から進む三本杭への稜線が相当下っている。その向かいには三本杭(さんぼんくい)(1,226m) から横ノ森(11,206m)、
小屋ガ森(1,184m)の山塊が横たわり、左手には高月山があいかわらず見えている。

三本杭への稜線を谷底に落ちる様に下るとブナ林が現れ、その素晴らしさに立ちすくんだ。この日本が誇る「ブナ」という
広葉樹の山の景色に溶け込む美しさ、気高さを四国の山にくれば簡単に味わう事ができる。疲れも吹っ飛ぶブナ林を進ん
でいると、最下部の「熊のコル」標識に下り立った。ここは滑床渓谷「奥千畳敷」からの登山道合流点でもある。


    八面山から熊のコルへの美しい尾根道

 
       ブナ 現る              相変わらず美しい尾根道

      
           日本の森の美   ブナ

 
      熊のコル              小屋ガ森へのトラバース道

暫く進むと尾根から右へトラバースする道との分岐に出たので、道なりにトラバース路を進んでみる。あいかわらずブナ
やその他の巨木があり所々に苔むしたゴロ石沢が現れる。この枯れ沢部の虫の多さに閉口しながら進むとやがて明るい
稜線がに出た。土が柔らかいのに異様なほどに植物が何も無い。

そのコル部を更に南に上がるとアセビの木が密生する「小屋ヶ森」らしきピークに着いた。ここから先はこもれびさんが
行った目黒鳥屋方面に下りていくので、三本杭へ稜線伝いに引き返す事に。 

 
    小屋ガ森への尾根            小屋ガ森のアセビ

「御祝山」への分岐となる「横ノ森」を過ぎると前方におなじみの禿山と禿げコルが見えた。
皆さんが写真で不思議がるように、この窪地にも土がふかふかしているのに草木が一本も生えていない。(どうも鹿の
仕業らしい)

 
  横ノ森 (御祝山への分岐)       シコクママコナとヒカゲノカズラ

  
            三本杭が近づく

 
     三本杭直下の分岐              万年橋への道

三本杭山頂へはなだらかな斜面を進むとすぐに着いた。お椀を伏せたようなその広い山頂の半分くらいは草木が生え
ない荒地で、半分は草木が残っている。 そのお蔭で展望がすこぶる良い。 三本杭の標識には誰かがシャレで釘を
三本立ててある。夏の雲が山々の上にたなびき、南の山に来た雰囲気をかもし出してくれる。


            三本杭 山頂風景


           三本杭 と 夏の空

帰りは稜線を直接「熊のコル」へ下りる。途中 沢にブナの大木が岩と一体となった不思議な空間を作っていた。2度目の
ブナ林に得した気分になり、八面山―大久保山―猪のコルから鬼ガ城山をトラバースする登山道を帰る。

 
  三本杭から八面山への稜線       さらば 南予の山 三本杭よ

      
                  ブナと枯れ沢

 
大久保山を下りると権現山と黒尊林道が見え、猪のコルから右のトラバース路へ

鹿のコルからこのトラバース路を歩いてこられた若いご夫婦とさらにもう一人男性に会い、道を確認させてもらった。少し
長く暗い道を進むと鬼ガ城山への分岐からは朝元気に歩いた鬼ガ城山への登山道と合流し鹿のコルへと帰りつく。

 
鬼ガ城山のトラバース路          鹿のコル 東屋に帰り着く

南予の山、 篠山も良かったが今日歩いた黒尊林道を利用するコースはお手軽でバラエティ豊かな山歩きを体験でき、
せひお勧めします




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