四国の山 アケボノ紀行 2006 パート1) 奥工石山(高知県)―稲叢(いなむら)山 (高知県)
5月3日 奥工石山 (高知県) (1,515.9m)
カシミールソフトを使ったGPSトラック・ログ図 登山口より山頂まで 約1時間半
国土地理院 50000数値図使用(承認番号 平15総使、第634) 山頂ー登山口 約1時間
奥工石山位置図 大豊インターチェンジを下り、県道5号線を川之江方面へ立川川を 北上。立川番所跡より町道仁尾ヶ内線へ入り約1時間で登山口(工石山山荘)
5月3日 四国百名山の本に出ている奥工石山へアケボノツツジを見に行く事に急遽決める
高速で大豊インターを下り、信号を左折しすぐにショッピングセンターの信号の無い三叉路を右折 県道5号線で川之江に抜ける
道だ。いやな事に先ほどお金を払って走ってきた高速道路「高知道」の下を元に帰っている。
有名な立川番所跡までこれが続く。ここにインターがあれば相当便利なんだけど・・・ 立派な立川番所跡を見学の後県道に帰り手前の橋を仁尾ヶ内方面に渡る。立川郵便局の横を通ってここから1時間 ひたすら
狭い林道を不安に駆られながら開き直ってつき進む。 途中で一箇所「カガマシ山登山口」への分岐が右に上がっているがほぼ一本道
ツツジが咲く立川番所跡 県道5号線を左折(仁尾ヶ内の標識あり)
半信半疑のまま美しい山ツツジ街道を走ると本にあった無人の「工石山山荘」に着いた。登山口はこの山荘横から植林の中へ
続いていく。途中で道がよくわからなくなったので適当に尾根へ向かって藪道を前進。讃岐の里山で私のやり方に慣れているの
かサマンサもあきらめて道なき道を這い上がってくる。
登山口の工石山山荘 登山道(嬉しい事にあまり赤テープがない)
斜面にはコミヤマカタバミが咲いており岩場には目的のアケボノツツジが花を少し咲かせている。程なく尾根に到着、正規の登山
道の出現にホッとするサマンサ。
コミヤマカタバミ ワチガイソウ
山頂までは距離がないものの急な細尾根と岩場が続き、典型的な「アケボノツツジ」環境が揃っている。右手斜面の絶壁には
アケボノツツジが群生しており、ちょっと時期が早かったけど一斉に咲いたらなかなかの景色じゃろう
まだ蕾がほどんどのアケボノツツジだった
急な岩のある登山道 竜王峠分岐
反対側の斜面へ出ると奥白髪山が見える
潅木の立ち木の向こうにいきなり大岩が現れ、近づくに従ってそのスケールの大きさに驚く。この大岩の右手をすり抜けるとこの
岩の展望所に着いた。ここが「ユルギ岩」と呼ばれる奥工石山のシンボルで「白山神社」の祠が祭られていた。ここからの展望
が又素晴らしく左手には三嶺方面、右手には石鎚、裏は少し高い山頂部があるため、さしずめ290度のパノラマか?
岩屋からの湧き水「石清水」水量不足 親孝行な息子に会った
木立の向こうから白い巨体の出現に驚くサマンサ
正面に来ると迫力がある「ユルギ岩」
工石山のシンボル ユルギ岩の頂(撮影 ぼくくぼたさん)
手前のテーブル岩にはヘルメットを被った高知のおじさんがおられたので、奥の祠横でガスバーナーを出して昼食タイム。山頂横
にもアケボノツツジの木がありまだ蕾だが、これが咲いたらいい写真が撮れそうだ。
高松からご夫婦が登って来られたので少しお話を伺う。よく山の事をご存知なのでお名前をお聞きすると「ぼくくぼた」さんだった。
その後犬連れの団体さんが来られたのを期に裏の奥工石山三角点山頂へ移動。細い尾根にある三角点付近から先ほどの「ユル
ギ岩」を見ることができた。
ユルギ岩のサマンサ ユルギ岩から工石山三角点山頂を見る
奥工石山一等三角点山頂
山頂からユルギ岩 岩の手前がぼくくぼたさん夫婦
下山はアケボノツツジを見物しながら正規の登山道に従い下りる。
岩のゴロゴロした正規の登山道 植林地帯を抜けると登山口は近い
登山口までのアプローチが非常に長いが、山歩きはあっけないほど短かった。でも気楽にアケボノツツジを楽しめる事が
出来た山だった。
***** 奥工石山のアケボノツツジ ******
5月6日 稲叢山(いなむらやま) 1,506.2m
稲叢山 トンネル口コース 概略図 登山口ー山頂 約1時間半
( 国土地理院 50000数値図使用(承認番号 平15総使、第634) 山頂ー登山口 約1時間
仕事の為に晴天の5月4日、5日に予定していた大学時代の同窓会登山が日延べとなる。6日、7日の天気が荒れ模様で
責任を感じる。 とほほ・・・ 6日昼前に仕事を終え、寒風山トンネルの向こう「木の香温泉」にて土佐のソクラテス、モネ夫人
、阿波のシッタカブッタと1300時に落ち合う。ここから車をソクラテスが思案の果てに買ってしまった「トヨタハイラックスサーフ」新車に乗りこむ。
土佐のソクラテスの新車 サーフ 阿波のシッタカブッタの新車レガシィアウトバック
ソクラテス的安全運転で最新式のカーナビの虚しい誘導を無視して私が山勘でナビゲートしながら超スローなブギ状態で大橋ダム
近くにある本川揚水発電所前を通り、稲村トンネル南口へと進む。天気が悪いのと時間が遅かったのでほとんど車と行き会わず
ラッキーだった。
発電所から峰越林道を上がっていくと所々にアケボノツツジが見え一同歓声をあげる。稲村トンネル南口にある登山口に着くと駐車
場はガラガラ。駐車場裏の岩場にもアケボノツツジが咲いており期待が出来そうだ。 この稲叢山登山口は私が初めて山登りに来た
懐かしい山だが、もう登山道の記憶はほぼ残っていなかった。
稲叢山 トンネルコース登山口 行くぞ〜
しばらくコミヤマカタバミの咲く登山道をあるくとアケボノツツジがあちこちに見られるようになった。尾根筋に入るとさらにステキな
アケボノツツジが待ってくれていた。写真家シッタカブッタは流行に乗らない銀塩一眼レフでパシャパシャと撮影。ソクラテスも独特
の美的感覚で駄作を連発している。モネ夫人とサマンサはこのピンクの妖精に手を取り合って歓声をあげている。その様子を見な
がらホッと胸を撫で下ろす。
登山道 西門山分岐
登山道にアケボノが現れ一同見入る 次第にアケボノツツジが多くなる
尾根に上がると一段と風が強くなり霧が出てきた。どうも前線が近づいてきたようだ。雨が落ちないうちに下山したいので皆を
山頂へ急がせる。岩盤の細尾根には根を地中に張れない木々の根が風に対抗してお互いが絡み合うように入り乱れている。
所々人間の靴で根を痛めない様にロープを張っている。
ソクラテスはこの根の様子が特に気に入ったようでじ〜と観察している。篠山やここ稲叢山では細尾根の登山道近くにアケボノ
が群生しているので登山者の靴などで根が痛々しい状況になる宿命がある。
ブナとアケボノ アケボノが痛んだ尾根にへばりついている
尾根に咲き誇るアケボノツツジの前で
登山道は鉄塔を過ぎてから一旦南側をトラバースして尾根コース、洞窟コースからの登山道合流点に向かう。このトラバース
道も緑が豊かで優しい。崩壊箇所には2つ程立派な橋が架けられていた。
立派な橋が2箇所に敷設されていた 尾根コース、洞窟コースへの分岐
稲村調整池とアケボノツツジ
四国の痩せ尾根の特徴であるシャクナゲ街道
記憶より少し遠かった山頂に着き、誰もいない岩場で休憩する。展望は濃い霧のため全く無いが、岩場に咲くアケボノツツジ
のお蔭でみんな満足そうな様子。ここで20分くらい記念写真を撮ったりアケボノツツジを眺めたりしてくつろぐ。
祠を留めてあるワイヤーが危なっかしい山頂の岩場
稲叢山二等三角点 山頂でシェー 笑えよ〜
風が更に強くなり小さな雨粒も落ちてきたので引き上げる事に。
ヒガラも寒そう アケボノも見たし 帰ろ 帰ろ
稲叢山の堂々たるブナ
霧のアケボノにも満足 誰も他に車が居ない登山口に帰り着く
****** 稲叢山のアケボノツツジ ******
その後 ミニ同窓会登山隊は新車2台と中古車1台で視界5mの瓶ヶ森林道を通り宿泊先の「シラサ山荘」へ。暴風雨の
中を山荘に転がり込む。初めて泊まるシラサ山荘は意外と規模が大きくびっくり。
翌日の岩黒山登山は雨の為中止、ゆっくりと瓶ヶ森林道のアケボノツツジを見物しながら一の谷館にてお蕎麦を食べて
解散となった。
シラサ山荘の新しいマネージャーと 夕食のおかず
瓶ヶ森二千石原にてやけくそでシェー しぶとくもう少し生き抜こう〜〜
瓶ヶ森林道のアケボノも見物
一ノ谷館にて蕎麦を食べる 一ノ谷館にて又の再会を期して解散
今回は鳴門金時チャックと徳島のワラビちゃんが所用で欠席となり残念でした。次回又元気に再会しましょう
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