2005年05月21日
対決!アケボノツツジ どっちの山 ?  
 近望の「篠山」 と 遠望の「西赤石山」
平成17年 5月4日  篠山 (1,064.6m) 高知・愛媛県境


篠山位置図  地図作成 国土地理院数値地図50000 承認番号 平15総使第634号
第一駐車場登山口ー山頂  約1時間見当

篠山(ささやま)は愛媛県の宇和島市と高知県の宿毛市の中間にある県境の山でアケボノツツジの山として有名。登山口から
約1時間で山頂付近まで登れるためお年寄りや子供連れの花見客でに賑わう。


篠山アケボノツツジの特徴は手に取るように楽しむことが出きる臨場感だろう。

福寿草のゴールデン・イエローが終わるとサマンサは「次はアケボノ・・アケボノ〜」のマイルド・ピンクを連呼する。う〜〜ん 
この限りなく透明に近い筋肉を持つサマンサと加害者と被害者の関係に陥ることなくアケボノツツジを楽しむことが出きる
場所は・・・ 瓶ヶ森林道以外では・・・・ウン!ここしかない。

ちょっと場所は遠いが今年の春は「篠山」(ささやま)に決定。宇和島を越して津島から県道4号線に入り、途中の標識を
見ながら右手に折れて橋を渡り祓川林道332号線に入る。谷が深くなり峠近くに篠山トンネルがありこれを抜けた所から
左折して最後の林道へ入っていく。 ところどころ離合しにくい幅の道だから運転に気をつけよう。

登山口(第一駐車場)には30台くらいの駐車場とトイレが完備されている。普通ならトンネル手前の「やけ滝登山口」から
尾根沿いを進む北ルートを取りたい所だが、これでは完全に私はサマンサの加害者の立場になってしまう。第一駐車場
からの登山道は中腹に観世音寺跡があり古来山岳信仰の地で自然林の素晴らしい古道の雰囲気が漂う。シャクナゲや
ヤブ椿が彩(いろど)りを添える。

 
篠山登山口                 シャクナゲの咲く登山道

       
          自然林が残された篠山の素晴らしい登山道

 
鹿除けのゲートが観世音寺跡の広場に   木の根の森がここにも

     
       篠山のアケボノツツジ 高度間はないがのどかな山並みが良い

尾根に出て左へ進むとアケボノツツジの群生があり、このあたりを 「不入の森」と言うらしい。尾根道にアケボノツツジの
群生地が広がるが、人が沢山踏み入れるだけに木の傷みが激しい。いたるところでワイヤーやオガクズで保護策がとら
れている。う〜ん これはアケボノの木にとっては厳しい環境だ。

 
根元にオガクズの袋やワイヤーが     山頂直前の篠山神社

       

        
                霧があたりの山々を覆う

南尾根のアケボノツツジ群落地は尾根筋に沢山存在しており、鹿や人が出入り出来ないようにネットが張られてまるで
動物園のようだ。尾根のアケボノはあまりにも痛々しいので、ネット越しに斜面の下方にあるアケボノツツジを狙う。西面
一杯に霧が立ち込めて、FALCONさんの様な遠くの景色をバックにした写真が撮れない。アケボノツツジの天辺から
何本ものワイヤーが伸びて歩くのもままならない。

すごい凄〜いと感動するサマンサを追い立てて尾根を北側に引き返し山頂へ進む。これだけ喜んでもらえるとはるばる
来た甲斐があったというものだ。

 
篠山山頂付近の展望所より        篠山山頂付近の展望岩

     
          霧も少し晴れてきて御満悦のサマンサ

 
     篠山山頂              山頂より北西に崖を下りてみる

篠山山頂は少し平坦になっており、風が強いためかこのあたりのアケボノツツジは花の付きが悪い。奥に少し下ると
岩の展望所があり、ここから西や北側に伸びる尾根筋を望むことができる。北側尾根道の登山道を調べるが結構しっ
かりした道が伸びていた。

    
                 まるで桜の木だ

      
      これが篠山アケボノの象徴 ワイヤーで張られている

  
      緑とピンクの取り合わせが心をなごませる

      

篠山のアケボノツツジ。 それはすぐ近くで見れる臨場感だ。それ故にここの木達にとっては過酷な環境だと言える。
その場に立つとこの大切な風景を残すため保存会の方達の必死の努力が伺うことが出来た。また駐車場にはボラン
ティアの方達が大勢狭い林道の交通整理や駐車場の振り分けに貴重な時間を割いてくれていた。 人とアケボノツツジ
が何とか折り合いをつけようとする場所だった。

平成17年5月8日  西赤石山 (1,625.7m) 愛媛県


西赤石位置図  地図作成 国土地理院数値地図50000 承認番号 平15総使第634号

往路 日浦ー銅山越ー東山ー西赤石ー兜岩  (3時間見当)
復路 兜岩ー上部鉄道跡ー銅山峰ヒュッテー銅山越ー日浦  (3時間見当)

アケボノツツジが本当に咲き誇った時の西赤石山は手が付けられない。って言っても兜岩まで下りないとほとんど意味
が無いよ。西赤石の山頂直前の細い急坂を下ると約15分で兜岩に出る。

西赤石はもう何度も通った道なので今回は言葉は要らない。わが郷土が誇る西赤石のアケボノを写真で御紹介します



   これぞ西赤石の醍醐味 兜岩から見た西赤石の北面とその西側斜面


 
ダイヤモンド水休憩所         銅山峰の尾根筋から三ツ森、大座礼方面

 
雲海の平家平               (ツルギ)ミツバツツジと吊り尾根

 
西赤石山頂より銅山峰への尾根    アケボノツツジ 見参〜

 
兜岩へ降りる道で自作の道具を背負った人が  兜岩から西赤石を楽しむ人


                   兜岩

 
写真家は何故か霧を追う         上兜と串ヶ峰よ〜ん


       これぞ 西赤石山のアケボノツツジなるぞ


               西赤石山 北斜面

     
      ボクの恋人 やぶこぎ大将がやはりここに居た〜

         
       あれ〜? ストーンリバー夫婦にも 西三山子以来の再会

     
        おいおい くろもじさんまで兜岩で採れたんよ
        想像していたよりマトモであったかい人でした

 
兜岩からアケボノに囲まれて下山      上部鉄道跡までの道沿い風景

 
上部鉄道跡のつり橋を渡る       銅山峰ヒュッテ

くろもじさんが銅山峰ヒュッテまで遠回りして付き合ってくれた。ヒュッテには憧山会の人たちがおられて御挨拶が
出来ました。その後、バッタリ尾根から降りてきたやぶこぎ大将に会い、ここで二人と別れて銅山越ー日浦へ向かう

 
トサノミツバツツジと見た          ヒカゲツツジ  

     
      初めて見た シコクカッコウソウ くろもじさん ありがとう

西赤石山のアケボノツツジは遠景の美しさと迫力にある。もちろん登山道近くに沢山あるが、これはもう完全に
脇役に過ぎない。主役は兜岩で待っている。昨今のアケボノ人気で自家用車やバスが大挙して押しかける。
平成17年5月現在東平(とうなる)への道が不通の為日浦登山口に集中して駐車場が混雑している様です。
この時期だけいくら登山客が押し寄せてもびくともしないし、静かなるルートもある。それが西赤石山の懐の
深さだと言える。



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