我々の桜に対する思いの強さは、小さいとき校庭に咲いたソメイヨシノ桜を入学式などのイメージと重なり合いながらノスタルジックな
想いを記憶に刻んでいるからでしょうか。
集団で咲き誇る美しさはソメイヨシノの独壇場ですが、ここでは山あいにじっと長い歴史を耐えてきた「孤高の桜」を紹介致します。
1)醍醐の桜
今までみた桜で最も美しいと思ったのが岡山県落合町の山にある「醍醐(だいご)の桜」でしょうか。今は瀬戸大橋を岡山に渡り岡山
自動車道の「北房(ほくぼう)」で降りるとそこから30分くらいで行く事ができます。
醍醐の桜 推定樹齢千年 アズマヒガン
後醍醐天皇が隠岐に流される途中にこの桜を見て感動したところから名づけられたらしい。大きさとバランスがみごとです。
使用カメラ:ソニー・サイババ念力ショット(気合を入れすぎると白い粉が出る難あり)
撮影場所:岡山県落合町の農家の庭先
撮影者:右手人差し指先端から第一関節の間
シャッター速度:脳から指先への伝達時間約0.2秒 指押し動作時間約0.5秒
ズーム:記憶なし 露出:ちゃんと服を着て撮影
絞り:ファインダーから覗く細い目をさらに半眼に絞りました。
著作権:放棄 感想:寒かった (H16年4月4日)
どうですか この胴回り!
ミツマタと醍醐の桜
桜の開花シーズンは一歩通行にして地元ボランティアの人たちによる誘導あり。駐車料金500円也。
2)吾川村「ひょうたん桜」
一方、高知県吾川村に「ひょうたん桜」とよばれる立派な桜があります。国道33号線吾川村の役場を過ぎて大崎小学校のあたりから
山へ入っていく道があります。そこから20分くらいで行けます。つぼみが「ひょうたん」の形をしているところから名づけられたとの事。
ひょうたん桜 推定樹齢 約500年 ウバヒガンザクラ
この木を植えたとされるのは「大崎玄蕃」という領主で、この人は武田勝頼が織田信長に敗れてこの地へ落ち延びて名前を変えたと
言われている。ホンマかいな?
使用カメラ:ソニー・サイバーショット
撮影場所:高知県吾川村「ひょうたん桜公園」
以下同文
付近にはシバザクラも植えられ公園となっております
開花シーズンの週末は車は混雑します。50台くらいの駐車場がありますが早めに行った方が無難です。 駐車料金: 無料
3)東の枝垂れ桜
愛媛県の内子町・石畳東地区に「東(ひがし)の枝垂れ桜」という味のある桜があります。双海町下灘から鳥越峠を越え内子へ
降りてゆくと川沿いに「石畳地区」の標識があり、山へ向けて細い道(舗装)を15分くらい登ります。途中「東の枝垂れ桜」の看板
があるので道を間違う事はありません。
東の枝垂れ桜 推定樹齢150年 エドヒガン
幹はほとんど空洞化して一時枯れかけたのを地元の人の努力で何とか治療してみごとな花を咲かせるようになったとの事です。
東の枝垂れ桜 撮影カメラ:ソニー・サイバーショット 以下同文
東の枝垂れ桜 容(かたち)に風情があります
小高い丘の農家の畑にあり、すぐ横にはビニールハウスなどがあり、写真専門家は撮影に苦労しているようで大きな脚立を並べて
いました。この丘を見渡せる農家が臨時の御茶屋を開いているのでインスタントのコーヒーをすすりながらのんびりとした時間を過ご
せます。
駐車料金: 無料 そんなに混んではいません。
4)秋葉の枝垂れ桜
高知県仁淀村国道33号線にかかる「別枝大橋」を渡ると右に「秋葉神社」「枝垂れ桜」の標識があります。約20分で大きな岩がごろ
ごろ転がっている谷川沿いを抜け橋のかかった広い場所に出ます。ここから山の斜面に遠く秋葉の枝垂れ桜が見えます。少々坂が
キツイですが車はこの辺りに置いて歩く方が無難でしょう。道が細く駐車場は無きに等しく路上駐車の車で行き合いが出来ません。
秋葉(中越家)の枝垂れ桜 推定樹齢170年
中越家の枝垂れ桜 旧庄屋「中越家」の庭先から枝が出ている。
山の斜面に咲く枝垂れ桜
この桜の下には斜面が広がり見晴らしが良いので人出は尋常ではありませんぞ。斜面一杯にカメラマンの三脚が並びます。でもその
素晴しさは必見ですよ〜。
おまけ: 久万町「花谷山法蓮寺」の枝垂れ桜
愛媛県 小田町から久万町に抜ける380号線二名川沿いにある
このように「孤高の桜」にはそれぞれの個性が際立っており、それを愛(め)でる人々によっていつまでも永く咲き続けるようにと手入れを
されて生き続けています。人の多さには参りますが誰もが見たいようにあなたもその一人として雑踏の中に出かけて見てください。
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