平成22年2月6日 高瀑の滝
四国一の大氷瀑 高瀑(たかたる)の滝
高瀑や〜 水が無ければ ただの崖〜
高瀑や〜 氷が張れば 名瀑に〜
高瀑の滝
おじょもさんから「高瀑の滝」の凍結写真が掲示板に紹介され、その後ペーコさん、リップさんからも
同様のレポが届けられる。数年前に白猪の滝が完全凍結した時期に行って凄いと思ったが、それ以来地球
温暖化の為か立派な氷瀑にお目にかからない。
久しぶりにマーシーさんと「今度は高瀑の滝へ行こう」と言ってたのだが、2月6日寒波が来たチャンスを
捉えて出かける事になった。
カシミールソフトを使ったGPSトラックログ図
この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)を使用したものである
06時高松を出発、07時川之江インターにてマーシーさんを拾い、河口(こうぐち)の三碧橋を渡った三叉路で
石鎚ロープウェイ方面には行かず、右折して高瀑渓谷方面へと進む。
途中から舗装道路が切れるが、上流部で林道の補修工事をしているので車が通っているので以前より快適な路面
となっていた。
橋を渡ってヘアピンカーブで通行止めとなっていたが通して頂く。以前、道路が崩壊していた場所辺りに次の
通行止があったが、既に補修が終了してより上部へと進むことが出来るのでここも通して頂く。
トンネル部を超え、更にジグザグの登り坂を越えて旧駐車場手前まで行った所で3つ目の通行止めがあり、
その向うで工事をしていた。
手前の広い場所に駐車して09時出発。頭上の工事現場を注意しながら小走りに渡り旧駐車場に出る。林道は
ここでヘアピンカーブをしながら雪タル方面へと伸びるのであるが、この現在はこの入り口部分を修理している。
高瀑の滝への登山口はこのヘアピンカーブから川に沿って付けられている。
広い場所でUターンして駐車する 上の林道でブルが岩を砕いて下に落としている
旧高瀑(たかたる)渓駐車場 登山口
これまでは雪が全くなかったが、ここから雪道となる。昔は遊歩道が川に沿って左側(右岸)に設けられていた
のだが、一部崩壊した為、直ぐに右手に渡渉して左岸沿いを崩壊場所の上側まで進み、右岸に渡り返す。
昔の石段などの跡があり、テープや標識もワンサカ存在するから道順には不安はないだろう。高瀑の滝遊歩道は
殆どが上流に向かって左側を遡る。右手にいくつもの小さな滝を見ながら奥へ奥へと進む。
凍結部分があり注意が必要 沢に沿って遊歩道が続く
岩棚付近に覗きの滝群がある 滝つぼが凍っている滝
すだれの様な滝 10時22分 鉄の橋を渡る
10時22分一旦セメントのしっかりした橋を右手に渡る。しばらくすると又渡渉を繰り返す。渡渉と言っても
大した事はなく、要所要所にはロープが張られて整備されている。
正面が行き詰ると左手に滝があるが、初めて来た人は一体何処を通ればいいのかと思う程のザレた壁に突き当たる。
しかし、この傾斜の前には標識があり、壊れかけた木の階段やロープが張られているのでルートを発見するのは
容易だ。
ザレた傾斜を右に回りこんで斜面をジグザグに登って行くと対岸上部に霧氷の付いたドームが見える。更に右岸を上流へと
進む。
高瀑の滝手前でもう一度傾斜を這い上がる場所があり、ここにロープが無く凍結しているので初めてアイゼンを付
ける。そこを登って左手に回り込むと11時、見た事のある滝が前方に現れた。
沢の飛沫が水晶の様に輝いている 沢も凍っている場所がある
渡渉場所には場所にはロープが置かれていた
崩れた斜面を上がり右手に回り込む
ドームが姿を見せる 斜面に付けられて遊歩道
高瀑の滝 直下の斜面 ここを右に回り込んで登っていくと高瀑の滝である
夏に歩いた時には確かにその落差に驚いたものだが、水量が少なくちょと瀑布としての迫力に欠けていた。
しかし今はどうだ。この水量の少なさが氷結に適しているのか上から下まで完全無欠の凍結状態だ。
マーシーさんを滝の下に行ってもらい、その大きさ、高さを確認する。時間がたっぷりあるのでちょっと右手の
斜面に取り付いてみる。10本爪アイゼンはグリップが良いのでそこそこ上がったあと、いざ下りるとなると雪が
緩んでいる場所がありちょっとヤバい場所もありスリルを楽しむ。
さあ ここからは「おいわさん」もびっくりの高瀑の滝 同じ様な写真のオンパレードだ〜〜〜
滝の全景
滝の中間部もしっかり凍結している
滝下のマーシーさん ちょっと上から氷が落ちてこないか怖い
ここはやっぱりシェーといこう
ほぼ真下から
同じカメラで同じ設定なのにちょっと色が青っぽい (こちらの色が現実に近い)
横の斜面に上がる 滝の上部は二つに分かれている様だ
マーシーさん 上から滝下を眺める
バンザ〜〜イ バランス姿勢
クラゲ氷結をアップで
滝の横にも結構芸術的なミニ氷結がある
天気があまり良くないのでモノトーンの背景に氷瀑がいかにも寒そうである。滝の上が少し明るいので「ちょっと
待とうか?」という事に決めたが二人とも10分が限度の様だった。
水も食事も不要な感じだったので、「帰ろ〜」としたら下から高松の宮脇さんグループが来られたので時間待ちに
写真を撮ってあげる。でも結局天候は回復せず、12時に高瀑の滝に別れを告げる。
途中1名の男性に会ったのみで1時間ほどで車に帰り着く。
宮脇さんの具グループがやってきた 帰りの小滝
こんな綺麗な氷はあまり見た事がない
滑床 水が清んでいる
以前林道が崩壊していた場所 こんな場所から通行止めにしなくても・・
高瀑の滝・・・山歩きとしては少し物足りないが、大雨の後とか秋の紅葉の時期、はたまた冬の冷え込みの氷瀑時に来れば
素晴らしい西日本一の高瀑(たかたる)の滝にお目にかかる事が出来るだろう。
おじょもさん、ペーコさん、リップさん ありがとう
おじょもさんの完全氷結の高瀑の滝は ここ
しまなみ隊の完全氷結の高瀑の滝は ここ