平成24年1月14日 大永山トンネル登山口〜チチ山の別れ〜笹ヶ峰ピストン
副題 : ペーコの逆襲
噂ではどうもペーコちゃんがワカンに見切りを付けクロスポイントにてスノーシューを注文したらしい。
「ペーコをどうする?」
でもペーコちゃんを誘って、もしスノーシューでリタイヤしてしまったら洒落にならんぜよ。ここはひとつ二人で
「ペーコのあだ討ち」って事で行けば名目が立つやろう・・・・これが男の優しさやんけ〜。ってな勝手な屁理屈
で武装し再びチチ山から笹ヶ峰を目指す事になった。 その後意外な展開が待っていたのだった・・・・・・
この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)を使用したものである
カシミールソフトを使ったGPSトラック・ログ図 大永山トンネル南口〜笹ヶ峰コース
大永山トンネル登山口〜笹ヶ峰 :約 5時間40分
笹ヶ峰〜大永山トンネル登山口 :約 3時間15分
06時30分山根公園で前回より1時間繰り上げてマーシーさんと落ち合い私のラッシュで大永山トンネル口へ進む。前日
寒波で少し雪が降ったようだが、道路は先週と変わらず快適だった。しかし天気予報は晴れ後曇りであったのだが余り
芳しくない様だ。
07時20分登山口を出発。08時00分林道横切り、09時00分ブナ峠、10時55分チチ山の別れと進む。ここは前回の登山記
とダブるので時間経過だけを記録に留める。
今日はラッシュでマーシーさんと二人 馬道の別れ
船窪分岐 (ここから尾根に入る) 今日は見通しが悪い
細尾根をウサギの足跡を追う もう一週間前のトレースは消えていた
チチ山の別れ基部からは先週我々が付けたトレースは完全に消えており、再度ミニラッセルとなる。霧が低く垂れ込め
てチチ山も赤石山系も見えないコンデイションだ。
チチ山の別れを少し進んでトラバース路になる辺りで雪が比較的少なく登山道の傾斜がある為スノーシューをアイゼン
に取り替える。天気はそれまでより少しはマシになったが青空は見えない。いつもの事ながら写真を撮っている間に
マーシーさんはさっさと先を進む。
一週間前のトレースはどこへ行ったの? ウサギちゃんの足跡を追うエントツ山
今度は私が先行しましょう さてここが前回までのチチ山の別れ
トラバース路はアイゼンに履き替える 霧を被った笹ヶ峰
チチ山南斜面
振り返った冠山方面の視界が回復気味だったが、笹ヶ峰・寒風山方面は雲が垂れ込めえいる。チチ山南面のトラバース路
は太陽にさらされるので笹が現れている。
お楽しみの樹林帯に入る。樹氷が厚く枝に付いているのでこの中では頭や首筋やザックが雪まみれになる。岩から垂れ
下がった草にツララが更に長くついてお下げ髪の様だ。時々部分的に青空も姿を現し樹氷を美しく演出する。
樹氷帯を抜けるとチチ山と笹ヶ峰の山塊を分けるもみじ谷のくびれが見える。この辺りにはモミかシラベの樹林帯があり
綿帽子をかぶっている。
霧氷越しの笹ヶ峰
霧氷の芸術
アングルを取りに斜面に下がる 樹林帯が始まる
霧氷のトンネル 背中から冷たい雪が落ちてくるわ〜
大きめの木にも霧氷が付いている 霧氷からツララがおさげ髪の様に垂れている
笹ヶ峰が次第に近づく
お〜〜 青空が見えると霧氷が映えるわい
笹ヶ峰が現れた
みみじ谷分岐に近づく
あちゃ〜 雪が深いよ チチ山をバックにもみじ谷に現れたエントツ山
少しの間 青空が現れる
登山道に沿って笹ヶ峰への最後の登りを詰めていると後ろから「お〜〜い」と声が聞こえた気がしてマーシーさんが「誰
か一人来てますよ。 お〜いと声をかける位だからエントツ山さんの知り合いじゃあ?」「ドキッ ひょっとしてペーコ
ちゃん? まさか〜〜」
以前リップさんに教えてもらった「シュカブラ(風紋)」を雪まみれになりながら写真を撮る。沓掛山も時々雲が飛んで
姿を見せる。やはり笹ヶ峰の雪は多くコメツツジは殆ど雪の下で枝ぶりが石膏で固めた様に雪面に曲線をつけている。
13時00分笹ヶ峰山頂に着く。雪の笹ヶ峰には去年二回続けて南尾根から来たが、その時よりエビの尻尾は少な目だったが、
石組みの祠は相変わらず雪で固まっていた。恒例の安全祈願を済ませると記念証拠写真をマーシーさんに撮ってもらう。
笹ヶ峰山頂には他の登山者が2人居た。ピッケルを雪面に突き刺し祠の陰に腰をかけている人は今治の渡辺さんという若者
で、結構日本アルプスなどにも登っているらしい。今日は笹ヶ峰南面を登って来たという。
もう一人北側の祠からスノーシューを履いて姿を現したのが松山の大森さんで下津池〜丸山荘経由で笹ヶ峰へ来たと言う。
四国百名山も66座くらいになったと言う。
カップ麺を作りながら「今治と言えばはるちゃん、リップさん、わるこさん、なべちゃんを知っていますか?」と渡辺さん
に聞くがネットを見ていないらしくわからなかった。代わりに松山の大森さんが「はるちゃんってしまなみ隊の人でしょ
元気な方ですよね HPを見てます」と答える。(あれ? そのHPはエントツ山が提供してるんだけどなあ・・・)
笹ヶ峰への斜面を上がる チチ山と冠山、平家平
あらゆるものが凍っている 平坦な様でもズボっと沈む
マーシーさんのスノーシューの跡が深く付いている 風紋越しの沓掛山
シュカブラの笹ヶ峰
笹ヶ峰山頂の祠に安全祈願 石土蔵王権現の祠
山頂ポールと解説版に付くエビの尻尾
マーシー 渡辺さん 大森さん
そこへ先ほどチチ山トラバース路を後続してきた単独者が山頂に到着。「毎度〜」と黒い大き目のシュノーシューを
履いた登山者が声をだす。
「やっぱりスノーシューのもんじゃねえ」とペーコさん。実は先週ワカンで惨敗した後クロスポイントでスノーシュー
を注文して水曜日に受け取ったらしい。それでやはり同じ場所で違いをこっそり確かめるべきペーコちゃんも我々の後
登山口に着いたのだ。
帰りが長い大森さんに「エントツ山です」と正体を明かしてお別れ。
渡辺さんにお願いする。
ペーコちゃんのスノーシューは我々のプラスチック板タイプと違って布タイプで100グラム軽く長さも3インチ=7.62
センチ長いから当然浮力があるMSRの最強モデルだ。
13時45分下山する。
あんりゃ ペーコちゃんじゃおまへんか〜〜 まあ まあ おひとつ 話を丸くおさめましょ
MSR のスノーシュー 左がペーコちゃんのライトトニング アッセント 25
エントツ山とマーシーさんは デナリ アッセント (旧モデル)
でも 性能はEVOと変わらない さあ 下山しましょか〜
スノーシューを履いてもみじ谷まで降り、そこで登山靴にてチチ山トラバース路を歩く。
のまま斜面に入って行った。
チチ山の別れ手前で一瞬晴れ間が出てすぐ左側の稜線にいるマーシーさんが「ブロッケンが出た」と言うので慌てて
ストックを突き刺して斜面を駆け上がる。北側には潅木が生い茂りブロッケンももう一つクリアではなかった。そこで
冠山をバックにミニ三脚で記念写真を撮ろうと言う事にしたのだが、カメラを自動シャッターを押し10秒の間に二人
の場所へ行くのだが雪が深くて中々行き着かない。
沓掛山 笹ヶ峰南東斜面
笹ヶ峰 もみじ谷ゲート モミの雪が解けてツララが下がっている
樹林帯に入ると少し青空が現れる
初めて寒風山が姿を見せた
これもトラバース登山道です 今日も寒風山には沢山の登山者が行ってるだろな
さらば 笹ヶ峰よ
チチ山の別れ近くの稜線を行くマーシーさん セルフタイマーをセットしても何度も失敗を重ねる
ヤッホ〜〜 やっとセルフタイマーをセット後二人に合流出来たぞ
チチ山の別れと冠山 チチ山の別れ標識
シリセードを試みるが前に進まず お〜〜い 待ってくれ〜
15時02分チチ山の別れから3人で斜面を下りようとした所でストックを持っていない事に気付く。あ〜見上げると先ほど
ブロッケンが見えると言う場所に突き刺したままだった。
シューを付けていないので壷足で中々進まない。やっとの事でストックを回収しチチ山の別れまで帰り、尻セードにトライ
するが雪がサラサラ過ぎるのか全く前に進まない。
余計に皆に遅れるので雪だらけになって壷足で斜面を下る。細尾根街道で待ってくれた2人に追いつき16時15分ブナに
別れを告げて17時03分大永山登山口に下山する。
ブナ太郎にお別れ 結構ヒメシャラの樹もある
尾根筋には雪が溜まっているy 下山は3人でハッピーエンドじゃった
今日は行きは2人、帰りは3人で先週の落とし前を付けた楽しい笹ヶ峰登山となった。
ペーコちゃんのスノーシューが元を取れる様に期待しよう