沢歩きは天気の良い日に歩くもの 遠かった〜 ご来光の滝
平成20年10月26日 石鎚御来光の滝 与力、おじょも、モチ モチ隊
平成20年10月26日 一体誰がご来光の滝まで到達出来ると予想出来ただろうか・・・・・
モチ モチ隊に密着取材 9時間に及ぶズッコケ沢歩きを楽しむ
reikoさん keitannさんを石鎚ご来光の滝から愛大小屋コースにご案内する事になっていたが、天候の急変により前夜になって
キャンセル。やる気満々の与力さんを押さえきれずに、二人で石鎚中沢コースを歩く事にして10月26日0700時土小屋にて集合。
あれ? そこに「おじょも」さんが登場。これでちょっと心強い気持ちになり長尾展望所に下る。
平成20年10月26日 石鎚ご来光の滝
と、そこへ高知のモチ モチ隊がどこからともなく現れた。ウッソ〜 こんな日に来る? 恐る恐る「あの〜〜 どちらまで・・?」
「モチ 御来光の滝へ行くき」 (どひゃ〜 やる気満々・・・ やる気になる事とやれる事との間には時として深くて大きな谷が
横たわっている)
「どうしても行くの?」「はいな!」 とレインウェアを着こんで準備にとりかかる。
三人で顔を見合わせて「こんな危なっかしい連中を放っておけんよなあ・・・・・・」と暗黙の了解
よし! 気持ちを切り替えて モチ モチ隊と運命を共にしよう・・・ という訳で何か妙な混成登山隊の結成となった。
やるぞ〜 気楽そうなモチ モチ隊 ホンマに滝へ行く気なの? 只今 元気
約40分かけて堰堤に下り付くと案の定轟々と水が流れ落ちている。沢筋も今まで見た中では一番の水量だ。青いブルーシート
から山際に取り付き、第一渡渉地点を過ぎて「新・七釜」に0900時到着。 この美しい風景に普段から自然を大いに楽しむ経験
豊かなモチ モチ隊もしばし立ち止まる。
堰堤から即 川原には水が流れている ショートカットルートへの入り口
滑床を過ぎて新・七釜への曲がり角へ差し掛かる アングルを捜すモチ モチ隊長
いや〜〜 しょうまっこと 素晴らしい空間にカワラン
この美しい栃の木広場へご案内した代償にモチ モチ隊女性軍にやおらエントツ山から大型ビニール袋2枚が支給される。
「え? これを履くの?」 「 はい あなた達の義務というか宿命です。 人類の進歩の蔭にはあなた達の様な貴重な犠牲
の積み重ねがあったのです」
結果は下の写真の通りです。
た たっ 助けて〜〜 (う〜〜ん やっぱりね) ビニール無しですっきりしたわ
モチ モチ隊長 何処行ってるの 危ないガヤキ〜 美しい沢の風景です
雨に濡れた沢は何処も滑って大変です。その中でおじょもさんと与力さんはダブルストックを実に効果的に使ってバランス
良く飛び石を渡っていきます。 おじょもさんはいたずらっ子の顔をしてズッコケスクープ写真を狙い沢渡りの度にカメラを構えて
ツルリンコンを待ち構えています。
モチ モチ隊ご一行様は山歩きの経験豊かなグループですが、沢歩きが苦手と見えて中々手間取っています。何度も来た
御来光の滝がこんなに遠いと感じた事はありませんでしたわい。
やっと南沢出合いを通過して洞門へ到着したのは1100時となっていました。
沢の貴公子「与力」さんもズッコケル 誰か沢に落ちんかなあ・・・(おじょも)
よっとせ〜 あらせ〜 滑りそう・・・ 何とか南沢出合いまで到着
南沢出合い付近の風景 お〜〜やっと洞門までたどり着いた〜
この洞門まで着くともうご来光の滝はすぐ近くでホッとします。普段はここから直接沢伝いに御来光の滝まで歩いているが、
与力さんと相談すると「あの岩滑りの難所は無理でしょう」と言う事で、ここから右岸に這い上がりトラバース道を選ぶ事に。
崖の様な取り付きを這い上がり、沢から高く巻いたトラバース道を進む。このルートには遠くから御来光の滝を見渡せる展望所
があるものの、高巻きの為滑落すれば危険な箇所もあり神経を使う。
トラバース道をちょっと上に外れた場所に展望所がある 沢への落差が大きいトラバース道
ご来光の滝の下部には沢山の小滝が連続する
ニセ御来光の滝を越える沢部は一枚岩で滑りやすく、万が一ここを滑落すれば遥か下の沢まで落ちる危険箇所。ここを
スリングを使いモチ モチ隊をアシストし、最後のターニングポイントに角材の橋が斜めに架けられており、ここも滑れば
直接沢まで落ちる危険箇所。 ここもスリングを出して沢側を確保して11時50分やっと御来光の滝に到る。
御来光の滝は雨に濡れて趣のある岩肌をしていた。廻りの紅葉はそこそこ進んでおり滝を鮮やかに彩る。この場に臨んだ
モチ モチ隊の嬉しそうな姿を見て一緒に来て良かったなあとしみじみと思った三人衆であった。 ちゃらり〜〜ん
いよいよ御来光の滝に到着 ご来光の滝
バンザ〜〜イ 無事到着〜
ご来光の滝 下部 大変だったなあ もう・・・ やけくそのポーズじゃ〜
さて、帰らなければ・・・
道というものは往路の景色と復路の景色は違うものである。ピストン歩行の場合、往路において時々振り返って景色を見る必要
がここにある。沢山のテープがあるものの何度もここを歩かなければルートはわかりにくい・
第一難所(角材斜め橋)と第二難所(一枚岩の沢をV字越え)をスリングを使いクリアーする。後は同じルートを導き新・七釜を経て
最後の渡渉部に着く。ここからはショートカットのトラバース一本道となる為、一旦モチ モチ隊と分かれてブルーシート分岐へ急ぎ
本家・七釜を訪れる事にする。
今日はサポートありがとうよ 帰りの第一難所 滑り台 (滑ったら命が無い)
帰りの難所 ここも滑れば20m滑落する 何でもない場所でも災難が待ちうける
ズコ〜 エントツ山が滑る この二人はダブルストックでしぶとく態勢を整える
新・七釜を去る 滑床の横は美しい自然林
以前、紫雲さんの掲示板で与力さんが七釜と紹介している場所は地図上では別の場所になっていると報告された事がある。
確かに2万5千分の一地図で見ても、ヤフー地図で見ても「七釜」は面河川本谷から分かれた番匠谷への入り口付近となって
いるのである。
ブルーシートに出て、本沢のコーナーを上流部に少し行くと川が二又に分かれている。不思議な事に右手の方が水量が多い。
滑りやすい岩の一番狭い場所からヒヤヒヤしながら渡り、左岸を少し上部に歩く。
釜とは言えない水の段がるが、地図上ではこの辺りが本家・七釜かもしれない。水量が多いのと滑りやすい岩の斜面の為引き
返す。
左は面河川 本谷 右は番匠谷 地図によると七釜はこの番匠谷入り口付近となっている
番匠谷の左岸に渡る与力さん 七釜と思われる場所
地図上では この辺りが 七釜と記されている
この向こうはあまり綺麗な沢らしくないので引き返す 「おじょもも滑れ!」(与力&エントツ山)
右の足が沈む前に左の足を・・・ニンジャみたいに行くか〜 このストックが20分後に折れる運命に・・・
ブルーシート分岐まで引き返し、堰堤からスカイライン車道まで登り返す。この登り返しが嫌だから石鎚まで這い上がるのだ。
途中で、先行のモチ モチ隊に追いつき、励ましながら抜き去る。 最後のロープが敷設された急坂付近でおじょもさんが滑って
今まで無事だったストックを折ってしまった。
おじょもさん 与力さん 誠にご協力ありがとうございました 君らはまっこといい山男じゃけんね
色々なハプニングがあったが、まあ全員無事に登山口まで帰還出来た事、素朴なモチ モチ隊の方達と楽しい一日を送れた
事、与力・おじょもの優しい山男の心意気に触れた事、 どんな場合にも臨機応変に山や自然を大いに楽しむって事をつくづく
思い知ったご来光の滝でありました