2010年1月1日  冬の石鎚山 還暦登山  成就社コース パート1


お正月にここ最近の慣わしとなっている石鎚山へトンちゃんご夫婦を誘った。丁度長崎から下の兄、研治と東京から
長兄の修一が帰省していたので二人を誘うと文字どうり二つ返事で同意。総勢 5人で一緒に行く事に。

今年は四国初のLNG船が1月9日に入港となり、その為に転職した身としてはこのマレーシア船を無事入港を成就させる
には石鎚蔵王大権現に頼るしか術(すべ)は無かった。万事を尽くして天命を待つの境地である。

また、寅年の私は今年が還暦となり双子の兄弟共々初詣に相応しい石鎚登山となった。兄修一は本格的な冬山は初め
ての経験と言うのでスパッツ、ズボン、ザック、アイゼンなどの装備をこちらで準備した。

0700時煙突山の麓、山根公園駐車場でとんちゃん夫婦と待ち合わせて、狭いラッシュに5人で出発。寒波にもかかわらず
石鎚ロープウェイまでの道路は雪や凍結も無く08時40分発のロープウェイに乗る事が出来た。


                   石鎚山 冬の名所 夜明峠(よあかしどうげ)


                     平成22年1月1日の石鎚天狗岳


                          石鎚成就社での原三兄弟

石鎚ロープウェイを下りると、そこはさすが石鎚の表玄関だけあって沢山の雪が積もっていた。天気はあまり良くはなかったが、
雨や嵐でないだけマシとしよう。成就社手前でブルータスしんちゃんとクレオパトラに遭遇。彼らは恒例の石鎚山頂で御来光を
拝みに早朝3時頃から山頂を目指していたのだ。結局ガスの為一切展望は無く09時過ぎに成就社まで下山してきた所だった。

石鎚ではこの数年元旦に初日の出を見れた事は無いのだが、ブルータスしんちゃん達は以前くじ引きで一等の旅行券が当たって
以来お礼参りを兼ねて毎年正月に初日の出を拝みに来るという律儀な夫婦なのだ。

成就社にお参りをして、次に石鎚が見えない拝殿にもお参りをする。 拝殿には大きな干支の寅絵馬が飾られていた。


 
  ブルータスしんちゃんとクレオパトラ (右)           拝殿に飾られた寅の絵馬で寅年の兄弟

 
景気づけにホラガイを吹いて貰った。 中々上手だった        笹が珊瑚の様だった。

八丁坂を下りて行くと、石丸さんが引率されたグループに遭遇。やはり夜中から石鎚山頂を目指し、報われないまま下山して
いたのだった。写真を掲載すると都合が悪そうな方が居られたので割愛。

次にとんちゃんのご近所さんである「中川姉妹」が上から下りてきた。よく話を聞くと実は母子(おやこ)だった。快活そうな娘さん
ととんちゃん所のお子さんが同じスポーツ少年団だったらしい。
母子(おやこ)と言えば「ゆきねえ」もお母さんと一緒に偶然同じロープウェイに乗って石鎚を目指していた。途中で高知弁の女性が
いたので「高知の人でしょう? 隠してもわかりまっせ」と軽口を交わしたのだが、恥ずかしそうで話に乗ってこなかったのでそれ
以上は突っ込まなかった。 もし、もう少し突っ込んでいれば一緒にいた娘さんが「ゆきねえ」と気がついていたかも知れない。

天気は中々晴れなかったが、前社ヶ森の茶屋と夜明かし峠で少しだけ青空が一瞬顔を見せた。やはり青空をバックにした霧氷は
とても綺麗に撮影出来る。

 
中川姉妹・・・・・ え? 親子なの?                    兄 修一も満足の霧氷

 
        次第に雪が深くなる                          吹き溜まり



                       一瞬の晴れ間


                  石鎚で指折りの美しい風景  夜明かし峠


       天狗地蔵も寒そう〜                     弥山方向に青空が現れ気があせる

弥山(みせん)直下は雪の吹き溜まりがあるものの、鳥居は下部まで姿を現しているし、鉄階段も雪に埋もれてはいなかった。
快調に安全に弥山に到着するも気温はマイナス9度、その上冷たい風が吹きすさび体感温度は相当低そうだ。

弥山に到着してから直ぐに幸運にも天狗岳の雲がス〜〜と強風に飛ばされ一瞬姿を見せる。必死で写真を撮っていると又
雲に包まれた。 やまちゃんが来ている事を石丸さんから聞いていたので探すときぬちゃんの笑顔と共に確認。なにやら
やまちゃんが携帯で話をして「ゆきねえさんが夜明かし峠あたりで引き返したって」と話をしている。 え? ゆきねえが・・・
それは残念やった。

扉が閉じた山頂神社にお賽銭を入れて、その額からすると厚かましいほど沢山の願い事をお祈りする。石鎚蔵王権現様もさぞ
かし苦笑なされた事だろう。

避難小屋に入って修一兄貴とおにぎりを食べながら次の出番を待つ事に。暫くして又少し晴れ間が出たので急いで手袋をせず
外にでてシャッターを切っていると、急に指先が痛くなり動かなくなった。こりゃ大変だ・・・と又避難小屋に逃げ込んで指先を
必死で暖める。手の先が痺(しび)れて中々元に戻らない。

これ以上待っても天気の回復が見込めないので皆で下山する事に。


                       石鎚弥山(みせん)山頂の修一、研治

 
            石鎚天狗岳                   やまちゃん    きぬちゃん   写真家 福島さん


                      山頂集合写真  とにかく寒い

 
    山頂直下のモミの木コーナーで                 北側斜面には吹き溜まりが多い


                      鳥居さんの前で

とんちゃん達も冬の石鎚は初めてだったので楽しんでくれたし、ペットボトルが凍って飲めないのも初めて経験した様だった。
ドジでのろまなコンビだと謙遜しながらも着実に四国の山を四季を問わず徘徊するレベルに達している。

冬山は怖いというイメージがあるが、四国の山に関しては天気さえ良ければ安全に楽しめる事が出来るという証明がこの石鎚山
である。

 
      夜明かし峠付近を通過                    帰りもあまり展望は無し




               石鎚拝殿                 ダイヤモンド父ちゃん、トンちゃん ありがとうございました

     
        目次に戻る              トップページに戻る