冬の笹ヶ峰      遠かった登山口 FF車の悲劇 カマコン見学 IN 笹ヶ峰
平成17年3月6日
H17年3月6日 なべちゃん 遅くなってごめんね 笹ヶ峰カマコン見学

     
        リップさん  なべちゃん  つばくろさん 笹ヶ峰


エントツ山がカマコン見学に遅れた理由(わけ)を替え歌に託して

エントツ山の替え歌  登山口まで遠かったブルース (原曲 高石友也の受験生ブルース)

おいで皆さん聞いとくれ   ボクは中年クライマー ♪
         雪を噛むよな味気ない ♪ 僕の話を聞いとくれ
朝は眠いのに飛び起きて  カマコン目指して笹ヶ峰
      なべちゃん リップさん つばくろさん  しばらく待っておくれませ

林道入れば雪は無い  これじゃ登山口まで楽勝よ ♪
       天気も良いし山に雪   普段の行い よい証拠 ♪
やっぱり考え甘かった   だんだん雪が深くなり ♪
       FF車は空回り  タイヤチェーンをつけなくちゃ ♪
そこへ通るは紫雲さん  乙姫様は助手席だ ♪
       お先に行ってくだしゃんせ   登山口で会いましょう ♪

ますます雪が深くなり  車輪は虚しく空回り ♪
     気持ちは前に進んでも  車は雪道 立ち往生 ♪
ひとよ人世に人でなし  富士山麓にオトコ泣き  ♪
     サイン コサイン SOSサイン ♪ 私の頭はパニックよ ♪

そこへ現わる救世主  ボクの車で引っ張ろう ♪
    困った時の神頼み  後光が射してる紫雲さん ♪
タイヤチェーンがぶちきれた  私の頭もぶち切れた ♪
    牽引ロープもブチ切れた 待ってるオジサンぶち切れた ♪

何とか車を横に寄せ 後続車のお通りだ ♪
    ペコペコ謝り土下座する  みんなの車は4WD ♪
辺りが静かになったあと ノロノロ車をバックさせ
    トボトボ林道歩きます   登山口は遠かった ♪

いや〜 なべちゃん ホンマ参ったわ
これが紫雲さんの「運命を分けたロープ」 切れちゃったのね



紫雲さんの友情の証とエントツ山の苦い教訓を忘れないため永久保存のぶち切れた「運命を分けたロープ」と切れたタイヤチェーン
の金具 みなさん ご迷惑をおかけしました。


  
ロープで紫雲さんに引っ張ってもらうが・・  一人現場に残されたエントツ山

  
バックで広い場所まで下がる    振り出しに戻ってから林道歩き


  
なべちゃんやつばくろさんの車が      第一平坦地まで上がる

笹ヶ峰は小学校の時代から登っているが、雪の時に行ったのは2年前に紅葉を見に来て吹雪に遭って以来だ。登山口にはなべちゃん
のエスクードやつばくろさんのレガシーなどが置かれてあった。林道を歩いてくる途中、紫雲さんの車も途中でデポしてあった。 
冬の林道恐るべし!

  
宿を通過                    明るい雪道をヘロヘロになって急ぐ

その昔、別子銅山の材木集積場であった宿までは急坂が続き、登山口までで既にほとんどのエネルギーを消費してしまった私はもう
ヘロヘロ状態で夢遊病者の様にヨタヨタと登って行った。宿を越えるとブナの木がそこかしこに現れ、道も比較的平坦となりほっとして
風景を楽しむ。

  
    どこのブナもいい形してるなあ

最後の急坂を頑張ると丸山荘の雪を被った屋根が見え、その後ろには笹ヶ峰の丸っこい山がどっしりと構えている。雲が飛んでいる
ので頂上付近は風が強い事が想像できた。

 
    丸山荘と後ろに控える白銀の笹ヶ峰

丸山荘の中庭に入るとサングラスの良く似合う紫雲さんとバッタリ。そばに穴があったら入りたい心境だった。もっとカッコ良い出会い
を夢見ていたのに・・・・・ 今日は無理をせずに丸山で乙姫様とゆっくり過ごすそうだ。これを聞いて又傍にカマクラがあったら入りたい
心境に陥った。優しくなければ男じゃない・・・反省

 
紫雲さん お世話になりました      紫雲さんと乙姫様 いいカップル〜

紫雲さんに促されてなべちゃんのいる上の広場に駆け上がる。お〜〜それらしいもっこり盛り上がった雪塊が向こうに見え人がいる。
とりあえず「なべちゃ〜〜ん」と叫んでみる。すると向こうからもお〜〜いと返事があった。やっと目的地に着いたのだ。


オ〜〜 やっとなべちゃんの懐まで到達

 
オ〜〜イ 待っていてくれたのね〜   あんた達 誰よ??

なべちゃんとはアライグマさん救援作戦で2回会っているのだが、雪の登山服とサングラスでちょっとカッコよい。一緒に二人いる? 
え〜? わるこ姉さんかリップさんか? なべちゃんの紹介でリップさんとわかった。は〜この人がANちゃんが一目置いているリップ
姐さんか〜 確かにインテリっぽい。 それで横にいる長淵剛みたいなのは? はいはい この人が風邪で全滅している家族を置いて
泣く泣く参加の「つばくろさん」? 精悍そうな若者じゃ

 
なべちゃんのかまくらで「つばくろ」さんと  なべかま内部

  
楽しい三人 遭えて良かった        丸山荘の管理人さんと

さっそくなべちゃんが作ったカマクラを見学。 掲示板によるとユキゴニアさん?が雪を集めるのに協力してくれたそうだ。それにしても
立派な住居だ。 中に入っても結構広い
横に小さめの横穴式住居がある。 リップ作だと胸を張っている。でも狭い・・・ さらに「これが緊急避難用の実用的雪洞なのよ」とリップ
サービス。 なるへそ・・・そこへ丸山荘の管理人さんが現れ話題が弾む。

  
こんなテントでよう生き延びたもんだ    リップ雪洞は実践的〜

横にドハデな色した小さ目のテントがある。缶ビールが転がり、スキー板を立てかけているのでつばくろさんのテントだと想像がつく。
へ〜〜こんなイージーそうなテントで極寒の夜をよくぞ凌(しの)いだもんだ。タフな土佐っぽよのう。

時刻は1時を回りかけ、これ以上邪魔をするといつまでたっても帰り支度が出来ないので、切りよく皆に挨拶をして山頂へ上る事にする。

  
   沓掛山を見ながら樹林帯を歩く    スキーヤーがブツブツ言いながら降りてきた

  
          これぞ雪山

樹林帯をジグザグ上がっていくと、上から5−6人が降りられてきた。恐らく林道でご迷惑をかけた8人乗りのワゴンで来られた人たち
だろう。小さくなって挨拶する。 樹林帯が切れるあたりで一人のスキーヤーが「雪が薄い」とブツブツ言いながら滑り降りて行った。

なおも進むと道は無くなり、真上に向かって一直線の窪みしかない。あとはスキーの跡だけ。仕方ないのでこの登りにくい直登道と
格闘する。三歩進んで二歩下がるマーチだ〜

  
こら〜 雪崩を起こす気かい!      また上から尻スキーヤーが

するといきなり上から熊みたいな人間が落ちてきた。まるで私をめがけて雪の壁攻撃を仕掛けてきたの如く迫ってくる。きゃ〜雪崩
(なだれ)ちゃうよ〜 折角ここまで這い上がって来たのに又下まで落とす気かい!?

     
       笹ヶ峰のゲレンデ  故郷 新居浜が見えるよ〜

 
つばくろさんもこんな風に滑ってたんだなあ  一直線に登るってもねえ・・・

笹ヶ峰の北東斜面はまるでスキー場のゲレンデみたいに傾斜がきつく見晴らしが良い。沓掛山へ至る稜線越しに生まれ故郷新居浜
が見える。 瀬戸内海の上空はスモッグがかかった様に色が二層となっている。ピッケルをツルハシみたいに斜面にぶち込んで一歩
つづ這い上がっていく。 疲れ果てて息がきれると、丸山から沓掛山の景色を眺めて息を整える。

このあたりから山頂までの美しい景色は、活性酸素の排出量と比例して疲れるほどに素晴らしい風景が現れ出(い)づる。雲が流れ、
雪と氷の粒子が舞う。コメツツジを覆う雪の上には風紋が出来、影の芸術をかもし出す。


     
         流れる雲 あの木が本来の登山道の場所だ

     
            風紋と影

     
    沓掛山はフランス人のはげ頭 手前の丸山に紫雲さんはいないかな?

  
西側を眺める               あの尾根を歩いて西条まで降りたんだなあ

山頂に近づいた事は歩く傾斜が急に緩やかになった事で初めてわかる。ほっとして沓掛山から西条への稜線や西側の石鎚方面
へ目を移す。冬の石鎚山の険しさとは又一味違った風景だ。


     
                  コメツツジも雪の下

     
                 石鎚方面

山頂付近で松山から来られたSさんが写真を撮られていた。 その後ろには小松から今治に至る下界が広がっている。風が猛烈に
北側から吹き上がってきて気温が急激に下がっている。 手袋を脱ぐと手がかじかんでデジカメのシャッターが押せない。こんな寒さ
は初めてだ。

     
        松山のSさん  実に人柄の良いお二人だった

      
         チチ山の別れから冠山、平家平

ブルータスしんちゃんに貰ったヤッケがやっけに威力を発揮して風から身を守ってくれる。背中を北に向けて山頂の景色を楽しむ。
360度のパノラマって良く言うけど、これは伊予富士と笹ヶ峰の為にある言葉の様な気がするなあ。

笹ヶ峰名物の霧氷冷凍エビが北側を向いて発達しているぞ。石鎚大権現も白い塊になっている

      
            笹ヶ峰山頂から 石鎚山

      
      笹ヶ峰山頂より 寒風山、伊予富士 その後ろに手箱山、筒上山

     
       石鎚(鉄)大権現凍てついている そのむこうにチチ山

         
           笹ヶ峰名物 冷凍エビフリャ〜

さあて 笹ヶ峰の冬景色を十分楽しんだので下山。車まで又林道歩きが待っているのだトホホ。北を向くとまともに風と氷粒が襲って
くるので身を伏せるように丸山荘を目指す。

  
さあ 帰ろうかな〜               名残り押しや笹ヶ峰

帰りの早いこと。あれだけ苦労した上りもガンガン滑りながら落ちていくとあっという間になべちゃんのカマクラまで着いた。誰もいない
のでちょっと寂しそう。丸山荘の玄関が開いていたので管理人さんに挨拶をする。どうも女性の二人組みがまだ下山して来ないので
心配で外を見ていたらしい。一体どこから降りていったのだろう? 管理人さん 登山者の心配をしてくれてありがとう。

  
かまこんも誰もいなくなり寂しそう       丸山荘の管理人さんにご挨拶


   
  沓掛山を見ながら下山          老木

一人寂しく下山する。このやるせなく切ない気分が何とも言えない。西陽がさしかけた笹ヶ峰を振り返りながら登山口へ降り付く。
ピッケルが一つきれいに置かれていた。一瞬迷ったが置き方が忘れものって感じでなかったのでそのままにしておいた。後で
掲示板を見ると何となべちゃんのピッケルだった。 だれか拾った人はなべちゃんまで連絡してね〜〜

   
  笹ヶ峰よ さらば              誰かの忘れ物 なべちゃんのだった

     
       笹ヶ峰を何度も振り返りながら林道を歩いて帰る

  
 つわものどもが夢のあと        西陽に輝く笹ヶ峰  ありがとう〜又くるよ

今回はタイヤチェーンが外れて後続の車に迷惑をかけてしまった。いい勉強になった。それはそれとして、紫雲さんご夫婦、
リップさん、つばくろさん、Sさんと初めてお話が出来て収穫も多い冬の笹ヶ峰だった。

しまなみ隊 翌日 かまこん見学!

 
 かまくらに三人入ってもまだ余裕   楠橋さん そんなに横から覗くき込まなくても

      
           しまなみ隊 笹ヶ峰登頂の皆さん




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