白猪谷コース 第二弾 !!  平成25年1月26日

白猪谷〜子持ち権現南東尾根コース〜瓶ヶ森登山口〜シラサ峠 トライアングル周回


白猪谷から子持権現南東尾根コースを歩く


この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)を使用したものである 
カシミールソフトを使用したGPSトラックログ図
登山口〜(30分)〜三角点〜(1時間20分)〜瓶ヶ森林道合流地点〜(40分)〜瓶ヶ森林道(上側)〜(20分)〜
瓶ヶ森登山口〜(1時間10分)〜シラサ峠・シラサ避難小屋〜(60分)〜上の登山口


先週、白猪谷からシラサ峠への登山道をピストンした時、上の登山口伐採地へ上がれば三角点経由で子持ち権現南東
尾根に取り付ける事を現地確認していた。
マーシーさんから珍しく山歩きのお誘い電話が入り、このルートへ行く事
にした。


前回黒岩山の八方ブナへご一緒した時、ふーみんさんが白猪谷ルートを歩きたいと言ってたので約束どおりお誘いす
る。ヘンなトリオになってもふーみんさんに迷惑がかかるのでペーコちゃんと与力さんに声をかける。ペーコちゃん
はOKで与力さんは仕事でダメだった。


平成2512606時山根公園で待ち合わせペーコちゃんのパジェロで出発。天気予報は晴れだったのでマーシーさ
んは日焼け止めクリームを持ってきたと言う。以前雪焼けで顔がゴワゴワで厚くなってしまったそうだ。(元々顔の
ツラは相当分厚い筈なんだがなあ・・・)ペーコちゃんは先週、旧寒風山トンネルへの林道でスタックした車のレス
キューで活躍したのだが、更なるレスキューサービスを目指して牽引ロープを新調し、スコップと一緒に積んでいた。

0715分石鎚公園線に入った長沢の役場でふーみんさんと合流し白猪谷へと向う。彼女はスノーシューのギザキザで
車を傷つけたり、下山時車を汚さない様にお米の袋に収納して持って来ていた。う〜ん ペーコちゃんの年代車はそ
んなに気を使うような車じゃないんだけど、この辺は女性の細やかな心使いが見える。


先週雪で苦戦したこの道にはほとんど雪は残っておらず快適に走り0810分過ぎに上の登山口へ着いた。一人で運転
した時は長い道のりだったが、同乗者が居れば気がまぎれる。その時の深雪から当然最初から最後までスノーシュー
装着と思っていたのでザックに括り付ける紐を貧弱な物しか用意していない。取り敢えずザックにくくりつけてアイ
ゼンもザックに入れて重たいが背負って歩く事になった。
マーシーさんはスパッツ(ゲーター)を忘れたと言う。スパッツより日焼け止めクリームの方が大事なんかい!


出発直前になって下からやまちゃんときぬちゃんが現れた。先行車の轍が1台バンガローへ向っていたがやま・きぬ
コンビでスローシャッターさんが掲示板で紹介してくれた子持ち権現への尾根を歩くと言う。律儀なやまちゃんは帽子
を取って挨拶をする。あれ?この寒いのにイガグリ頭にしている。聞くともうすぐ愛媛マラソンに出場する為だと言う。

さて6人に増えたにわか登山隊は0830分上の登山口を出発する。どんどん上に向う私に踏み跡を見つけるインディア
ン・マーシーが「こちらに道がありますよ〜」と声をかける。「そこのピークまで這い上がるのだ」と言いながら伐採
地の上にある植林帯に入って行く。


子持ち権現尾根コースは上のワサビ田手前から右へトラバースしてルートがあるので、この直登コースは意外だろう。
しかし地図を見るとこちらのルートが理にかなっているのだ。
心配した藪も無く最初からの急登にふくらはぎが張る。
0905分尾根筋に上がり皆で三角点を探したが、赤い境界杭しか見つける事が出来なかった。


   
   08時10分 上の登山口で準備にかかる            08時27分 やま・きぬコンビが合流

  
    伐採地の右手に沿って上のピークに向かう               植林帯に入る

  
 09時05分三角点付近に着いた 三角点は見当たらず         そこから平坦な尾根道を進む


ここから尾根を子持ち権現まで進む事になるが、雪や尾根の状態も問題なさそうだ。地図にある様に斜面が心持ちなだ
らかに下がる。左手から正規のルートがあるので気にしながら歩くと
0920分合流点が確認出来た。

その先から徐々に上り傾斜が強まるが、先ほどの出発点の急傾斜を経験しているのでびっくりしない。いつもはこんな
場所では必ず先頭にいるマーシーさんだがスパッツが無いので後塵ならぬ後雪を拝している。


テープが色んな場所に付けられているが、概して右端の急傾斜の縁に沿って歩けば間違いがない。モミとブナが美しい
空間だ。知らぬ間にマーシーさんが壷足を避けてスノーシューを付けて前に出た。その快調そうな足取りを見て我々も
スノーシューを付ける事にする。


やまちゃんはワカン派できぬちゃんは素足だ。確かに四国においてスノーシューは1シーズンで使う機会は極めて少な
い贅沢嗜好品と言える。
1010分大岩が現れそれを避けながら更に進む。藪っぽい潅木の急傾斜を抜けると1030分あ
っけなく瓶ヶ森林道に合流した。登山口から約
2時間の行程だった。


 
09時20分 ワサビ田下部から尾根に出る登山道と合流   夫婦モミの前でお似合いのやま・きぬコンビ 

 
       笹は概して細くてまばらだ                植林の急登は右手にルートを取る

 
    ブナはあまり多くはないが所々に現れる          広い場所では右手に寄れば良い


 
   10時10分大石とヒメシャラが現れる            10時30分 瓶ヶ森林道 第一合流地点


林道に下りると、先週と違い雪が残ってはいるが固いので楽チンだ。すぐにカーブミラーが立った曲がり角に着いた
のですぐショートカット道に入る。

上側の林道に2回目の合流すると10時40分切り通しを過ぎてやっとどの辺りに居るのかか理解出来た。少し長く林
道を進むと右手のガードレールがほぼ雪に埋もれていた。

更に5分後に又ショートカットの斜面に取り付く。雪を被った子持ち権現は迫力十分でそれを左手に見ながら雪道を進む。
青空があればもっと素晴らしい景色に違いないのだが、曇天の中でも十分に美しい風景である。


 
直ぐにカーブミラーコーナーがあり又ショートカット道へ     このショートカットはすぐに林道と合流する

 
 10時40分 林道合流第二地点の切り通し部を通過           ガードレールが雪に埋まっている

 
   10時45分 又 ショートカットを開始                 巨大なモミの倒木



        この斜面が一番美しかった

 
     ブナ斜面を上がる                    やまちゃん、きぬちゃんも頑張って這い上がって来る


             一瞬の青空が広がる


                  子持ち権現が迫力満点に聳える


1055分又3度目の林道に出るとそこは子持権現の登山口がある場所だった。そのカーブから最後のショートカットルート
に入る。子持ち権現の岩山をバックに急斜面のスロープを這い上がると最後の瓶ヶ森林道合流点にやっと到達。そこにも又
上側の子持ち権現山の標識がある。ここからは緩やかな林道をひたすら瓶ヶ森へと進む。



   
   子持権現の山頂が次第に目の高さに近づく         10時55分林道合流第三地点に上がりつく 
 

                    子持権現山登山口にて




 
    最後のショートカットルートに上がる            ここは帰りに尻セードをしたゲレンデだ

 
    子持権現ゲレンデを上がってくる              林道の端は雪の吹き溜まりとなっていた


左手に御馴染みの石鎚展望所が2か所あるが、石鎚看板の向うは灰色のカーテンで覆われている。強風に何とか打ち勝った
霧氷が林道を飾っているがとても寒い。ペーコちゃんが「シャリバテ〜」って言うので瓶ヶ森登山口まで行きトイレに隣接
してある建物の南側に
1125分に入って行動食を取りながら天気の様子を見ることに。
 

 
      風が強くて天気悪し                   建物の南側陰に入って少し様子を見る


                 後ろ髪を引かれる瓶ヶ森


一向に衰えない強風に「今日は瓶ヶ森は登っても展望が無いしシラサ峠経由で帰りましょう」と誰とも無くスケジュール
の変更が提案される。
1145分林道に出ると北側に少しだけ青空が現れたので「やっぱ瓶ヶ森行きましょうや」と言う私
の中高年の主張は5対1でいとも簡単に却下された。


そうと決まればスノーシューは不用でザックの後ろに取り付け、それでも未練がましく林道を振り返りながらトボトボと歩く。

1155分、子持権現山の標識から広々とした下り斜面が広がる。先ほど這い上がって来た時は息が切れたが下りは誰とも
無く尻セードゲレンデとなった。私は瓶ヶ森の氷見二千石原ゲレンデ尻セード用に孫の雪遊び用に買った道具を持って来
たがザックから出すのも面倒なので尻・ダイレクト・セードとなる。ザックに仕舞い込むと出すのが面倒になる傾向が強い。



 
  少し日差しがあったが誰も引き返す者はいなかった        あ〜〜  瓶ヶ森〜〜

 
   霧氷がそこそこ見られる                   皆様 向こうに石鎚山が見えま〜す (天気が良ければ)

 

                いつもと違う子持権現山の山容


                         尻セード姉妹


                    ピークを踏まない山歩きなんて・・・・・軟弱者達よ

1210分一旦林道に下り、次のトラバース道に進む。この斜面は縦走登山道なのだが雪が結構深く子持権現山鎖場手前の
細尾根では北風が物凄く吹き中々進めなかった。岩壁を右後に見ながら斜面を下の林道まで又滑る。 雪の季節でなけれ
ばこんなコースは絶対に歩く事はない。


     
    子持権現へのショートカットコース                     斜面は結構雪が深い


                    お気に入りの風景

            
        子持権現を見上げる                   又 尻セードで林道に滑り下りる


瓶ヶ森林道に下りてから雪道をシラサ山荘までワイワイ言いながら歩く。途中で左下に登山口の伐採地がすぐ近くに見
えた。林道の向かいには自念子の頭が連なって見える。前方彼方には先週ラッセル撤退した伊吹山が少し白く輝いて
いた。

1250分シラサ山荘前の道路に着くと強風で雪が飛ばされている場所もあった。先週今治のアルクツアー客がここに泊
まったそうなので、ここは予約があると管理人さんが山荘を開けてくれるみたいだ。瓶ヶ森方面を最後に振り返ると少し
天気が良い様に思えて又悔しくなる。



                               本日 唯一の全員集合写

 
         ショートカットの藪を下りる                 ここからは林道を歩く


     下に「上の登山口」がある伐採地が白く見える  その上の植林地帯のピークが三角点尾根

 
    むむっ 少し天気が回復か?               やはり瓶ヶ森の全体は雲で見えない  シラサ山荘


シラサ山荘からは先週歩いた道だが、雪の量が大幅に減っていた。13時00分シラサ避難小屋で昼食の為中に入るとザッ
クが2
人分置かれていた。(帰ると上の登山口に高知と愛媛ナンバーの車が置かれていたのでこの人たちだろう)やまち
ゃんが知り合いのザックだろうと言っていた。 (のんびり山歩さんが泊まった様だ)


ザックから山専ボトルを出すと、何と全員同じボトルだった。サーモスの山専ボトルは性能が良いから殆どの登山者が持
っている。


ザックはと言えばオスプレーが多くリーズナブルな価格とポケットなどの多さで人気の様だ。(ちなみに私は冬用モンベ
ルのアウトレット物、マーシーさんは高御位山さんから貰った岩用ドイター)冬用、岩用のザックはその用途から余分な
ポケットが無いのでちょっと不便。各自それぞれの食糧品を出して昼食タイム。

やま・きぬコンビは暖かいラーメンと凍らないパンが冬の定番らしい。
カップ麺と言えば日清のカップヌードルが定番だ
が、上蓋が貼り付け式なのに良く貼り付かない。山の不安定な場所で上に平たい物で押さえつけるのは至難の技だ。今回
はペーコちゃんお勧めの金ちゃんヌードルを持って来た。これは蓋がちゃんと閉まるので山では重宝する。するとペーコ
ちゃんは新製品の金ちゃんチャンポン麺を得意げに出してきた




             ブナの横を抜けてシラサ避難小屋へ向かう

 
小屋には雪があまりない 向こうに子持ち権現が見える      金ちゃんヌードルの便利な蓋

 
ありゃ〜 全部サーモスの山専ボトル タイガーや象印も頑張ってね   食後の避難小屋内の風景


外を見ると雪が降って来た。やはり瓶ヶ森へ行かなくて正解だった様だ。時間に余裕があるのでここで30分程談笑
しながら過ごし
1325分頃小屋を出る。

帰りにもショートカットの斜面があると尻セードがブームになりみんな滑る。ここの斜面には少し藪枝があり私の
ズボンに穴を空けた様だ。ぐっすん 。 
1403分ワサビ田を過ぎてスローシャッターさんご紹介の尾根道分岐を
探しながら下る。すると
4分後植林のコーナーに赤テープが2本の樹にゲートの様に巻かれており確認出来た。

でも反対方向へと上がっていくので個人的には上の登山口から尾根に直接取り付くのが合理的だと思った。


 
 きぬちゃんの上品なお尻セードざます                   ワサビ田付近を通る

 
  尾根道への分岐発見〜〜!                   上の登山口に帰り着く  車が2台停められていた

1420分上の駐車場に着いて「やま・きぬコンビ」とお別れする。色々あっても夫婦仲良く山登りが出来るって幸せな
事なのだよん。 偶然登山口で出会って一緒に歩けて楽しかった。ゆ〜みんさんときぬちゃんは同じ様な色のアウター
をお揃いで着ていた。


 
   アウターうぐいす嬢姉妹                       なんか物足らんかったなあ

途中工事中で15分位待たされるが、ふーみんさんからポンカンの配給があり車の中にいい香りが広がった。その後ふーみん
さんの車を置いた役場に到着して解散となる。


今回、瓶ヶ森から冬の石鎚写真を撮る事を楽しみにしていたがそれが叶わなかった。初めての白猪谷から雪の子持権現南東
尾根だったが人数が多いと不安も無く楽しく歩けた事に感謝する。

冬場の瓶ヶ森攻略を支えるアクセス地として今後も白猪谷登山口は活躍するだろう。


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