平成24415日(日)

黒瀬〜経ヶ嶺〜李(スモモ)ノ高〜高森〜龍王山〜黒瀬


古(いにしえの)修験道の山、黒瀬にある「龍王山」を訪ねて

西条で瀬戸内海に注ぐ加茂川は大きく分けて東の笹ヶ峰、寒風山、伊予富士、瓶ヶ森から流れ出した谷川と
西の石鎚、二ノ森山麓から流れ出した加茂川が合流する。石鎚ロープウェイへ行く時、県道
12号線に入ると
黒瀬ダムあたりの正面にこの間に挟まれて瓶ヶ森へ至る結構良さそうな尾根とピークを持つ山塊が目に入る。

これが経ヶ森〜高森の尾根だと言う事がしまなみ隊や加茂の荒獅子さんの山レポで知っていた。気にはな
っていたが、いかにも単調そうなのでここを歩く計画は実行されていなかった。


ところが、石鎚三十六王子歩きを始めて色々資料を読んでいると、「大保木(おおふき)村の歴史」の中で
石鎚開山の祖と云われる役の行者が修行した地として黒瀬にある「天河寺」と「龍王山」が出てくる。
そしてこの龍王山には石鎚金剛蔵王大権現が祀られていると言う。



石鎚ロープウェイ方面へと行くと左手に魅力的な尾根が見える。 これが経ヶ嶺〜高森への尾根だ


龍王山について」(大保木村の歴史より)

『石土山が開山されるより前、瓶ヶ森山より前、龍王山が山伏の修験道場であった頃、天河寺もあった。天河
寺跡から約百メートル登ると標高740メートルの龍王山に辿り着く。その龍王山には石鎚金剛蔵王大権現を
祀ってある。


修験道の祖である役の行者神変大菩薩が、伊予國石鉄山に白鳳八年(675年)入山し、龍王山に籠もられ、
密言浄土の実現を祈りつつ、厳しい修行を続けられたと云う。金色燦然(さんぜん)と輝く御来迎を拝され
「阿弥陀院三尊」更に利益輪身として変化せられたところの石土蔵王大権現を感得された。


頂上には稲荷社があり、そして石灯籠が一対建っている。役の行者の修行の聖地である。頂上は狭く、千々野
や極楽寺の周辺が良く見える。山岳信仰の原点地でもあり、極楽寺や仙徳寺の真言宗系と天台宗系の両派の強
い勢力を持ち、龍王信仰に於ける影響があった。
現在も極楽寺が龍王信仰を守っている。』

 

そこで高森からの復路をこの「龍王山」までグルっと周回するアイデアが生まれマーシーさんを誘う。

経ヶ嶺〜李ノ高〜高森〜龍王山 周回図


この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)を使用したものである 
カシミールソフトを使ったGPS・トラックログ図

 

0630分新居浜の山根運動公園でマーシーさんと待ち合わせ、西条黒瀬ダムを渡り黒瀬地区に入り浦山小学校跡近く
の空き地に車をデポする。ここは先週雨と雪の為山行きを中止した際下見をしていた場所だ。


0735分用意をして林道を歩く。途中、百合城という綺麗な名前の場所を過ぎて野地という地名の最終民家まで進む。
あちこちにある民家は空家の様だが、生活の利便性から移転したと思われる西条から懐かしい古巣へ帰って来るのだ
ろう。庭や植木、畑の世話が良く行き届いている。ここから沢を
1つ越えて経ヶ嶺への尾根筋に出るのだが、四国電力
の鉄塔保線路があるのでこれを利用する。


  
 西条黒瀬地区にある浦山小学校跡の上側に駐車        林道を最終地点まで歩く

  
林道最終地点 荒れた道は更に上に続くが、鉄塔保線路に入る  四国電力鉄塔保線路を利用して尾根部に至る

0807分尾根部へ着く。基部には安政年間の三界万霊石碑が祀られており頭を下げて尾根に取り付く。すぐに小さな
金比羅宮があり、人々の暮らしがつい近頃までこの辺りで続けられていたのだろう。
0828分大きく平たい岩に左右
の山林所有を表す文字が彫り込まれていた。


0832分未舗装の林道を横切り、更に少し進むと又次の林道を横切る。0839分四国電力の鉄塔があり「北松山線 No.
101
」とある。尾根を歩いていると左手に林道が並行して走っている。0842分大きな林道交差部に下りた。
ここがしまなみ隊や加茂の荒獅子さん達が経ヶ嶺登山口とした「ナゴエ林道・浦山天川(河)寺林道」交差部である。

             
          尾根部に到着                      三界万霊の古い石碑あり

    
  更に金毘羅さんも祀られている                   土地所有者が刻まれた大石

  
     2回程未舗装林道を横切る               鉄塔には番号札がどこかに示されている 北松山線101番


ここが一般的な経ヶ嶺登山口となる「ナゴエ林道・浦山天川(河)寺林道」交差部

ここから少しの間は鉄塔保線路が尾根に付けられており、タムシバの大きく白い花びらが黒瀬ダム湖をバックにハン
カチの様に咲いていた。今日は良い天気なので高縄山系まで見渡す事が出来た。快適な鉄塔巡回路が直ぐに終り尾根
歩きとなる。ルート自体はスペースがあり何の問題も無いのであるがいかにも傾斜が急である。


0920分さすがのマーシーさんも久方ぶりの山歩きに音を上げて休憩を取る。最近は前半を私が飛ばし、後半はマー
シーさんが逃げるというパターンだ。


我々の休憩は3分間が限度、再び歩き出すと右手が開けて石鎚山が姿を現す。山肌には白い雪の縞模様を作り、優雅で
威厳に満ちた姿だ。遠くから見ても修験者だけでなく誰もがこの姿に惹きつけられるだろう。


0940分左手、大平(おおなる)地区から延びる道が尾根に合流してきた。すると意外に広い道になる。しばらく進む
と細尾根になり右手木々の間から石鎚山がチラリズムを見せる。


  
  タムシバの向こうに遠く高縄山系が見える           鉄塔保線路はここで左右に別れて終了する

        
 靴の底が剥がれたのではない 自作スパッツ止めなのだ    いかにもキツイ登りであるぞ

  
石鎚が姿を見せる    左のピークは高森だ             道が左手から合流してきた


経ヶ嶺直下の石鎚遥拝所とその上にある「経ヶ嶺

1005分岩場が現れ、マーシーさんが右手にお地蔵さんを見つける。少し尾根道を外して見に行くと右手(西側)が
絶壁となっており、隣の尾根に尖がりのあるピーク(龍王山)、その向うに石鎚山があり、右手下方には石鎚東遥拝所
「星ヶ森」や天ヶ峠が見える。


隣の尾根にある黒瀬地区を見渡せるのでマーシーさんと下山ルートを検討する。西尾根の三角点附近に鉄塔があり、更
にそのすぐ下にも鉄塔が見え電線が並行に走っている。「あの
2番目の鉄塔附近から坂中寺方面に下りましょう」と意見
が一致。


先日虎杖からモエ坂〜横峰寺を経由して東側の平たい斜面を極楽寺まで下ったルートが模型の様に眺められた。ここか
ら見ると南端の尾根に沿って下れば良い事が判るのだが、いざ現地に入り込むとルートを見失ってしまうのだ。


自分達が居る尾根を見上げると第一目標の経ヶ嶺らしきピークが見える。

 
     石仏が右手の断崖上に祀られている        覗きの行場から帰りのルートを見るマーシーさん


石鎚山の右手端が西の遥拝所「星ヶ嶺」、 手前に下山する高森からの尾根が見える  尖ったピークが龍王山


      黒瀬ダム湖と東予の街、その向こうに遠く高縄山系が見渡せる

 
  覗きの行場  この山域は西側に切れ落ちている    先日星ヶ森から極楽寺へ下山したなだらかな傾斜が見える


左端のピークが高森で下山時にはその西隣に見えるピークから尾根を複雑に回り込まなければならない

1015分岩場を木に足を掛けながら下って尾根道にずり落ちる。逆層の節理を持った大きな岩が点在する植林地帯
を登る。しばらくすると左側の植林が少し開けて千町の棚田が見える。


いま二匹のイノシシは、寒風山へ行く国道194号線と石鎚ロープウェイへ行く県道12号線に挟まれた尾根をブヒ
ブヒ言いながら這い上がっているのだ。
尾根が細くなるとシャクナゲが現れる定石はここにも適用されるが、行く
手を遮る程の事はない。


1030分急坂を這い上がると細くて平らな場所に出て、予想通りそこには「経ヶ嶺」の三角点があった。
この頂は眺めがすこぶる良く登山者のそれまでの苦労を吹き飛ばすだけの価値がある。稜線の右前方には小高い周
回地点「高森」が見える。そのターニングポイントの西側に回りこむ地形を見ると、地図上で予想した通り非常に
複雑である。


石鎚山の手前に横たわる下山尾根には尖ったピークが見え、個人的にはそれが「龍王山」に違いないとマーシーさん
にも言ったのだが、大保木村の歴史にある龍王山「標高740m(三角点のある場所)」とは明らかに違う。まあ
行けばわかるさ。


  
   経ヶ嶺ピークが見える                      マーシー左、エントツ山右側から岩場を下りる

      
    尾根に横たわる大岩                  左手に千町集落が見える

          
    急な尾根を登る                        シャクナゲがあるが藪ではない

 
  馬酔木(アセビ)などの低木がある頂に着いた        経ヶ嶺三角点より石鎚を見る


経ヶ嶺山頂 李ノ高から高森への尾根が右へ続く  その奥側には西黒森と瓶ヶ森


皆さん  これが経ヶ嶺より拝む石鎚山の姿でございます


大展望の「李(すもも)ノ高」

経ヶ嶺から李ノ高を経て高森に至る尾根は標高差にして100m余りではあるが、結構アップダウンが激しく決
して楽ではない。


1105分細尾根を下り、又上り返した風通しの良い場所で少し休憩する。今日は不思議と休憩が多く健康的な山歩
きと言える。
1130分丈の低い笹が初めて現れ、藪の心配をしたが長くは続かなかった。この傾斜を上り詰めると
なだらかなピークとなり左側からの尾根が合流する。これが李(すもも)地区からの尾根筋だろう。

「李の高」とは語源的には良く言われる沢の源頭部などの「李の頭」と同じ意味だろう。
ここから少し藪っぽい尾
根道となり右へ左へ振りながら登って行くと
1145分白い岩がある附近の辺りが明るく開けて東側と南側に大展望
のパノラマが広がっている。


この辺りが「李(すもも)ノ高」である。何と言うべき別天地だろうか、傾山〜黒森山〜沓掛山〜笹ヶ峰〜寒風山
〜伊予富士〜西黒森山〜瓶ヶ森とお馴染みの山々が一望出来る。
手前には少し地味だが扇山〜陰地の頭への尾根が
見える。自分が目にする山々は全てこの足で歩いた山域なのだ。


肝心の瓶ヶ森であるが、こちらは予想通りサエない形をしており、石鎚山との差は歴然である。とすると龍王山から
有り難く崇めた山は瓶ヶ森とは考えにくい。大生院や高知方面からも見えにくいし、皮肉にも瓶ヶ森は石鎚の今宮
や成就あたりから眺めた姿が一番良い形をしているのだ。瓶ヶ森は遠くから眺める山ではなく氷見二千石原にたどり
着いて近くから眺める姿が一番迫力がある。


 
    手前ピークが龍王山、奥が星ヶ森尾根           なだらかな尾根を南へと進む


  
     細尾根となる                 左手が植林、傾斜が急な右手は自然林

  
   左手に沓掛山と黒森山のセット風景が現れる        根が広がって岩を覆う樹の生命力

       
         岩尾根を下る                    左手から尾根が合流してきた

 
     この辺りは南側が切れ落ちている            李(すもも)ノ高は景色が良い 



李ノ高からの眺め  左から 傾山〜黒森山・沓掛山〜 笹ヶ峰  手前:扇山  奥:寒風山




李ノ高からの眺め:左奥 伊予富士  手前正面:陰地の頭(御滝竃) その奥:西黒森〜瓶ヶ森


冴えないピーク 「高森」


さてここから高森へはほぼ並行の尾根であるが、非常に荒れている。チェーンソーで低木をなぎ倒してそのままの
状態にしているので倒木や雑草、岩などとコラボして歩きにくい。


1200分藪を越えた辺りに涼しい広場がありここで昼食とする。二人とも気温が高いのでいつものお湯とカップラ
ーメンは持って来ず西条で買ったコンビニ弁当で済ます。
質素な昼食を終えて自然林の傾斜を登ると1230分三角
点のある「高森」に到着した。


期待外れの場所で回りが植林に覆われて展望は無い。ここが自然林だったら李の高より更に360度の展望場所に位置
しているのだが非常に残念である。


南側へは陰地の頭から菖蒲峠に至る尾根が延びておりテープがある。我々はいよいよここから北西に複雑な尾根を
進む事になる。テープも最初は見られたが途中から無くなっていた。


  
    李ノ高から高森へは尾根が荒れている           手前:菖蒲尾根  奥の瓶ヶ森(女山ピーク)

        
 今日は比較的豪華な西条のコンビニで買った弁当          高森のピーク (植林尾根を歩く)

 
     高森への斜面は灌木の藪だった             高森三角点  あまり感動のないサミットだ


複雑な尾根を龍王山へと下る


この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)を使用したものである 
カシミールソフトを使ったGPS トラック・ログ図   複雑な高森の西尾根 (南側は切れ落ちている)


高森からすぐ西側にある一段低いピークに向い右から周り込む。直接西側へ向うと絶壁が待っているのだ。ここは
上手く回り込んでホッとする。左にある大岩から眺めると高森の西面は絶壁だとわかる。


さて、ここから更に複雑な地形が続く。

1248分 下側にかすかにピークが木々の間に見えるが、地形が平らになってルート取りがわかりにくい。藪歩きの
三種の神器(地図、コンパス、GPS)で検討し狙いを付けて下る。
1310分岩尾根の右側を少しだけ外してトラバ
ースしながら谷筋を降りて先の岩尾根に復帰する。ここから下りて来た方角を見ると西側は厳しい絶壁である。支尾
根を
1つ間違えば行き詰まる訳である。ここまで回り込むと今まで見えなかった西側の石鎚山が現れる。

右手の潅木帯の向うに午前中喘いで登って来た経ヶ嶺のシルエットを眺める。1326分植林地帯の尾根に入るが、
すぐにアセビの林となる。


1337分 急傾斜をドンドン下りるがどうもヘンだ。口西山の失敗もあるのでマーシーさんに声を掛けて位置確認を
する。するとどうも右手の尾根に乗り移らなければならなかった様だ。急な傾斜の尾根が続く場合、支尾根が主役の
様な雰囲気で出現するので注意が必要となる。


喘ぎながら右手の尾根に乗り移りホッとして栂の大木やタムシバの花を眺めながら休憩する。すると、どこからとも
なく小鳥達が近くに集まってくる。ここまで下りると尾根が単調になってくるので少し安心する。
1405分休憩後細
尾根を下る。


前方に鉄塔を持つ台形のピークが見えるがこれが740mの三角点である事は確かだ。


東経北緯線を10秒単位で印刷した2万5千分の1地図と磁石、それにGPSはバリエーションルート歩きの三種の神器だ。

  
   高森から西側の尾根へと進む                 目指す西尾根ピークが見えるが真っ直ぐには進めない

  
   高森も西側へ下るとこんな崖だ           高森西ピークを振り返る

  
この辺りから石鎚山が見えだした                    岩のある細尾根を下る
右手前:二ノ岳(だき) 中央:大森山

  
  右奥に登って来た経ヶ嶺の尾根が見える             平和な尾根になるとホッとするわ

  
         アセビの林                       1040mピークの先で尾根を右手に修正する

          
    あ〜しんど (マーシー久しぶりの山歩き)         見上げるとタムシバの清楚な花

  
細尾根は厳しい場所もあるがルートが解り安心だ        右下に台形の740m三角点ピークが見える


いよいよ「龍王山」へ

1410分 前方に鋭いピークが現れた。これが向かいの尾根から見て龍王山だろうと予想した尖がりピークである。
先ほど石標が転がっておりマーシーさんが三菱のマークが入っていると言っていた。

コル部に着くとそこにも石標が立っており、見ると確かに三菱マークだ。今までこの山域では住友の井桁マークが幅を
利かせていたが、三菱マークを山で見たのがこれが初めてだった。


久しぶりの物凄い傾斜を這い上がっていると左の太ももが攣った。今度は私がマーシーさんに休憩を申し出て少し休む。
3分ほど休むと攣りが収まったのでピークを目指す。すると1420分傾斜の頂近くに祠が見えた。緑青が付いた銅製の
屋根を持った小ぶりな社が二棟建っている。その前には石灯籠が立って、社の前にはまだ新しい花が一杯供えられて
いた。


どこにも龍王山を表す標識はないがここが極楽寺の縁起に出てくる龍王山である事を確信し、GPSを出してポイント
を入れる。


西側に廻り込むと鋭い絶壁となっており、足元遥か下方に第四王子社から下り立った千々野部落と赤い鉄橋が見える。
霊峰石鎚山を望む絶好の覗きの行場である。
南側の石灯籠には「北山寺現住栄信・祈雨導師」と刻まれている。

         
     あれま〜 凄いピークが現れたぞ          三菱地所のマークやろか

 
      山頂部に祠があるぞ            これは由緒のある龍王山に違いない


極楽寺HPによると毎年8月28日に八大龍王社に納められている「龍王の玉」を背負って、滝行の後
この場所にて護摩祈願をする『八大竜王山 入峰行』が行われているらしい。

   
 石塔に刻まれた祈雨導師の文字      下に見えるのは西条 大保木の千々野地区


龍王山から拝する「石鎚山」 ちょっと西陽に霞んでいる 手前は河口から二ノ岳尾根

そこから太いロープが敷設された参拝道を下りる。途中から参道がピークを外す東の方角に延びており、そこに
ある木には極楽寺が取り付けた標識があり、今来た方角が龍王山方面とある。


すこしこの参道を下りて天河寺跡を見たい気がしたが、そこには改めて車で来る事が出来るので徹頭徹尾いつもの
尾根歩きを完遂する事にした。


植林の尾根筋をどんどん進むと1450分鉄塔が見えて手前の刈り払われている場所に740m三角点があった。
しかしここには祠や社が無く由緒のある山とは思えない。三角点名が竜王山と言うのだろうか? ここから見る
石鎚山も西陽に霞んで有難みも薄そうな気がした。


振り返ると槍ヶ岳の様に右に傾いた龍王山のピークが見えるが、高森方面の尾根は松の木に遮られて良く見えない。
ツツジのピンクが霞んだ風景に鮮やかさを強調する。
1500分「川内幹線 No.68」鉄塔を通過。更に下側に見える
2番目の鉄塔へ向う。

尾根は非常に荒れており、すこし右手にトラバースしながら進み1510分「北松山線 No.98 」鉄塔に着く。左右に
保線路が延びていて、当初はここから保線路を右に下る予定でいたが、二人共ここまで来たら最後まで尾根を下り
ようと決める。


  
龍王山からの下りはロープの張られた参道だった        分岐に置かれた極楽寺の設置した龍王山への標識
                                      (下側から撮影)

  
         そのまま尾根を進む                鉄塔手前の刈り払われた場所に740m三角点があった

  
     740m三角点から見た石鎚山                    右に傾いた龍王山

 
うひょ〜 障害物があり杉〜(過ぎ〜)                 鉄塔番号はこんな場所にあります

 
  西条の町が見える この尾根を右に迂回しながら下る  正面が二並山か


地図を出してこの尾根が先で二股に分かれるのでそこを右側に進む事を確認し比較的細身の樹に覆われた植林帯を
下りる。


1530分尾根が左に振るポイントで再びGPSで位置確認し、少しなだらかな右手の尾根へと進む。ホウノキの大き
な白い葉っぱが沢山落ちている緩やかな傾斜を下るとすぐに林道を横切る。その下側に更に林道が見えたのでそこ
まで下りて舗装道路を少し東側に進むと左下に坂中寺の屋根が見えた。坂中寺へは先週下見の際訪れているが、この
付近に下りる事が目標だったので計画通りである。

坂中寺の山門へ廻り込み、更に東に少し進んで鉄塔保線路らしき道を浦山小学校跡へと下りる。1547分下側の
道路に我が愛車ラッシュが待っていた。
ビンゴ!!

  
    山ツツジが低山で美しい (エントツ山)           タラの芽が低山でおいしそう (マーシー)

  
二俣尾根で位置確認の後、右手のなだらかな尾根へ進む   ホウノキのデカい葉っぱが沢山落ちている

  
  林道を回り込み、坂中寺の右側に沿って下りる       下側の道路に下りると坂中寺の入り口付近だった

  
坂中寺の前の道路を少し右手に進むと左に下りる小道を発見   これを下る  整備された鉄塔巡視路だろう

  
15時47分 浦山小学校上の空き地に帰り着く         アライグマさんの子供達が通っていた浦山小学校入り口


帰りに眺めた経ヶ峰〜高森〜龍王山の周回尾根 正面右手の尾根から上がり、右端の尾根を下る

以前から地図を眺めて歩こうと思っていた経ヶ森、李ノ高、高森は龍王山というおまけ付きで8時間余りの
周回となりマーシーさんと快適に歩く事が出来た。



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