平成24年1月2日 初登りは恒例の石鎚山
この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)を使用したものである
カシミールソフトを使ったGPSトラック・ログ図
長崎から双子の兄、研治が帰省しマーシーさんを誘って恒例の石鎚山へ行く事に。
ペーコちゃんを誘うが生憎同窓会があり3人で山根運動公園07時集合し、西条の石鎚ロープウェイに向け出発。
新居浜の実家はIT環境にないので自分のHP掲示板を見ていないが、マーシーさんによるとやまちゃん・きぬちゃん
が元旦に石鎚へ行った報告があり、雪は大した事が無い様子である。
08時前にロープウェイ乗り場に着くが、スキー場へのボーダーなので混んでおり1便乗れず。すぐに臨時便の改札が
あり乗り場に向うが、前のボーダーが手袋を忘れたと慌てている。
一人の女性が「手袋誰かお忘れでは?」と落とし主の連れに渡す。その気品のある横顔は懐かしいカタックリさん
だった。
成就駅についてアイゼンを付けていると、何と次の臨時便で与力さんと紫雲さんが降りて来た。
だった。与力さんはガクちゃんにも声をかけたが用事があったらしく来れなかった様だ。
ガスが低く垂れ込めて視界が悪いが雪はそこそこ降っている。話しに夢中になりながら歩いていると直ぐに成就社に
着いた。当然の事ながら拝殿からは石鎚は全く見えない。
会う。
初詣でを済ませて山門を潜る。八丁の長い尾根道を7人で歩く。
成就社へと進む 拝殿から当然石鎚は見えない
紫雲さん、与力さんにロープウェイ成就社駅で再開 体力の無い人はここで登拝する場所
雪はそこそこある 八丁から前社ガ森への登り
前社ガ森手前から急な登りとなる。幅の狭い木の階段が続くが雪で覆われていて歩き辛い。
にトラバースして前社ガ森休憩所に上がっていく。
のだが・・・
休憩所に着くと仙ちゃんがいた。ピッケルの先にビニールホースを切って差し込み安全策を取っているから冬場はすぐ
わかる。皆で記念写真を撮っていると下からカタックリさんも追いついてきて再度盛り上がる。なにせ我が隊は色気が
全く無いのが大きな特徴なのだ。
この岩登りやマラソンに挑戦する知的美女の同行は大歓迎。次の目標、夜明かし峠までは又急坂が続く。霧氷が大きく
付いて綺麗なのだが、何せバックが同じ色なものだから写真に撮っても冴えない。
夜明かし峠の樹氷はガスに覆われ、カタックリさん曰く「まるで雪女でも出てきそうな景色」である。それはそれなり
に風情があるのだが・・・
ランボル カタックリさん 仙ちゃん
長崎から帰った研治も初雪歩きだ 雪女が出てきそうな夜明かし峠
夏には沢歩きで盛り上がったなあ 兄弟で
ヒコーキもやってみよう
さてここから弥山までは雪深い胸突き八丁の急坂となる。
ない。
れていた。
鳥居の出現高さで雪の量がわかる いよいよ弥山に向かう
ここが一番雪が溜まる場所だ 霧氷が綺麗だが空も真っ白
鉄階段の左手岩場 色んな植物が凍っている
ここを曲がれば弥山へと続く階段となる その前にくぐる霧氷のアーチ
最後の鉄階段を折り返して弥山の入り口岩場に到着。本来西側に見えるべき西ノ冠岳や二ノ森方面は全く見えない。
緩やかな石段を登って弥山に到着。先の天狗岳も全く姿を見せない。
マーシーさんが知り合いの女性写真家山下さんと話をしている。以前北沢を這いあがって墓場尾根でお会いした事がある。
山頂神社に安全祈願に上がると神社の扉は閉じられたままである。傍に石鎚常連の写真家福島さんがいた。北側へ出よう
とする登山者に丁寧な言葉で雪を踏まない様にお願いしている。登山者の立場からするとこんな混雑する場所で人間の
形跡を無くした山岳写真など撮るのはどだい無理な相談だ。写真家の立場からすると歩く場所は他にもあるのだからせめて
アングル内に足跡を付けないで欲しい。
毎年二者のエゴがここで衝突を繰り返す。
風が冷たく寒いので山頂神社の下にある小さな避難小屋に入るが、一人の登山者がバーナーで食事の準備をされており、宿泊
者の荷物などが隅に置かれていて5人が座る事も出来ない。氷点下の弥山で何日も寒さに震えながら霧が晴れるのを待っている
宿泊者の荷物が邪魔だとかどうして言えようか
紫雲さんだけがバーナーを出してお湯を沸かす。他は山専用ボトルのお湯でカップラーメンを作る。ペットボトルやおにぎりは
凍ってダメである。
弥山山頂の原兄弟 合計122歳 仙ちゃんの向こうが写真家 福島さん いい人なのよね
寒い時はヒコーキに限りますねえ ヒコーキ1号さん
雪道の下山は雪の量にもよるが比較的楽チンである。
山頂での滞在時間が短く消化不良なので「剣山」に寄る事にする。石鎚なのに剣山とは妙な話しだが地図上に確かにそう記さ
れているピークがあるのだ。去年は雪が深く苦労したのでスパッツを装着していないと嫌がるマーシーさんを先頭に立たす。
だが、今年は雪が少なく楽勝だった。剣山の山頂は名前の割りに冴えないピークで何か標識の様な物が置かれているが字が読め
ない。念のため東側へ寄って他のピークを探すがすぐ向うは断崖となっている。北側の尾根を伝って登山道に復帰。
兵庫県から来た若者と 霧氷のトンネルを潜って帰る
名古屋から来た親子 富士山にも家族で登ったと言う う〜〜ん 青空が欲しい〜
墨絵の世界だね
石鎚山にある剣山へと向かう 石鎚山にある剣山の山頂 ショボイ〜
雪だらけになって剣山から下りる 与力さんは靴スキーで滑って下りる特技あり
少し物足らなかったので今度は「前社ガ森」に登る。ここの鎖場が凍っている時は手袋が滑るので気をつけなければならない。
しかし距離的には短いので少しのスリルを味わえる。
尖った山頂には雪を被って凍りついた石像がある。見ると確かに剣と炎があり空海ゆかりの「大日不動明王」=「アチャラ
(動かない)ナータ(守護神)」である。
て鎖を頼りに下りる。
前社ガ森の天辺で飛ぶマーシー ヤバい場所でしぇーをするエントツ山
不動明王の炎も凍っているぞ 下で登山者が見ている場所は休憩所前
前社ガ森の鎖を下りる 長い八丁坂を成就社へと向かう
普段山へ行く回数が少ない研治は剣山に這い上がる時から太ももが攣っていたのだが、この後も調子が今一つで最後部を遅れて
2人で歩く。
成就社でお札を買って更に皆より遅れ、ロープウェイ乗り場に15時少し前に着く。お客が沢山並んでおり紫雲さん、与力さんは
乗り込んだものの、我々3人は手前で打ち切りとなる
マーシーさんがダメ元で改札のお姉さんに「この3人だけ何とかならない?」と声をかけると通してくれた。我々が無理して乗り
込んだお蔭で寿司詰め状態のゴンドラがなおギュウギュウ詰めとなる。身動き出来ないで揺られながら登山口駅に到着し15時30分
車へ帰る。
石鎚ロープウェイ乗り場にある怪しげな仏像群
この所毎年お正月の天気が今一つではあるが、正月三が日に登る事に意義があるから文句は言えない。今年も年頭から元気に
石鎚山に登る事が出来た事を先祖や親父に感謝する。