平成24年8月5日 石鎚の沢シリーズ 番匠谷遡行


番匠谷を歩こう  長尾展望所より面河本谷〜番匠谷分岐〜丸滝ポンプ小屋(面河スカイライン)

8月4日マーシーさんから電話があり ガクちゃん(gakugakuさん) から「番匠谷へ誘われたけどどうする?」って電話が
入る。ガクちゃんによるとここは初級の沢であまり水に入る所もそんなに無いって事らしい。それなら指のリハビリに
丁度良いから行く事にしよう。

番匠谷とは
岩黒山を源流として南側に続く丸滝山の尾根、北側土小屋から鶴ノ子ノ頭とその南西尾根に囲まれて面河本谷に流れ
込む。番匠とは昔言葉で大工の棟梁の事であるが、どうしてこの名が付けられたかは良く知らない。番匠谷の遡行は
終着点が面河スカイラインの丸滝ポンプ小屋がある場所だからここに車をデポして御来光の滝でお馴染みの長尾展望
所から出発するという約5時間のお手軽な沢歩きを楽しむ事が出来る。


この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)を使用したものである 
カシミールソフトを使ったGPSトラックログ図

登場人物 その1 ガクちゃん

 お馴染み ガクちゃん  (gakugaku 山歩堂) 今日は500ml x 2 オッパイフロートは持ってないようだ


登場人物 その2 マーシー


   沢の大道芸人 マーシー   芸人なら落ちろ〜〜

登場人物 その3) 土佐のふ〜みん

沢歴3年とは思えぬスリムで身軽な土佐のふ〜みん


登場人物 その4) エントツ山

              心頭滅却すれど水はやはり冷たし  濡れ場の演出を得意とする


さて06時新居浜の山根運動公園でマーシーさんと待ち合わせてガクちゃんの待つ石鎚土小屋へ向かう。天気はあまり良く
ないが、どうせ沢歩きなので山歩きと違って気楽なもんだ。07時45分頃土小屋に着くとガクちゃんが待っていた。同伴の
女性が車から出てきて挨拶をする。初対面であるが以前私の掲示板に「たんぽぽ」のHNで投稿した事があると言う。

そう言えば2度程沢の写真を貼って頂いた記憶がある。ガクちゃんと知り合ったきっかけはガクちゃんの師匠、村田社長
夫妻に偶然山で会ってその後一緒に歩く様になったとの事。山の縁、巡り合わせというのは不思議なものだ。

遡行終了場所になる面河スカイラインの広場に車をデポして長尾展望所で準備。高知組はヘルメットをちゃんと用意して
いる。我々は石鎚の沢ではヘルメットを被った事はない。Anybody can look good with the right clothes (馬子にも衣装)と
は良く言ったもので二人の姿はまるで沢登りの達人の如く頼もしい。

去年、紫雲さんや与力さんと沢歩きをした経験から私も沢足袋から沢靴に切り替えたが、沢スパッツだけはまだ用意して
いなかった。 08時20分石鎚が何にも見えない長尾展望所を出発する。


 
ガクちゃん:がまかつ    マーシー: キャラバン          08時20分 出発〜〜ぜよ
ゆ〜みん、エントツ山 :モンベル  靴底はフェルト地だ

 
08時45分 堰堤に居り付く  水量は多い            忍術を使ってもテジロが群がるよ〜

ポイント1) 面河本谷から右手の番匠谷へ入る。


09時00分 番匠谷分岐  左はご来光の滝へ行く面河本沢(本谷)  右側が番匠谷

 
地図にある七釜はこちらには無い やはり本谷にある         丸太を渡るマーシー

 
      美しい沢の流れが続く                  お〜〜い  カメラマンは最後尾を歩く

 
    水は少し冷たいが気持ちがいい                   赤い滑床を越える
 


         本日一番お気に入りの写真  人間が入っているので画像が締まってくる

 
     倒木に蔦が絡まっていい雰囲気                二段滝


    09時32分 ここで初めて前の岩までひと泳ぎ  中ほどまで少し浅いのでギリギリまで歩ける


ポイント2) 最初の大滝は左の草付きを巻き、上の段を滝側へ回り込み5m程の崖を這い上がると
       滝上に出る


   09時40分前方右側に大滝が出現  へ〜  こんな立派な滝があるんや〜

この大滝は一見して突破出来ない。 辺りを見渡すと左手に踏み跡があり少し軟弱な足場に気を遣いながら滝を背にして
這い上がる。そこからグルリと滝の方向に進むと岩の割れ目に大きな木の根っこが縦に横たわっている。ガクちゃんが先
に上がって前方を偵察する。 細い紐が敷設されており沢道と確信。そこを乗越して滝の前方に出る。

   
                    立派な第一滝

 
         滝を背に草付きを這い上がる         滝側に回り込み岩の弱点を利用して上に向かう


             10時10分  ゴルジュ状の沢を進む


             ゴルジュの先はこんな様子

 
         開脚〜                         四本の指でガクちゃんと繋がる


               上から見るとこんな場所です

 
10時25分 堰堤ダムがある ここは右の草付きを這い上がる    息の合った高知組

 
           緑深い沢を歩く                   岩や小滝が出現し飽きない沢です

 
   水はあくまで澄んで気持ちいい〜〜              沢のプリンセス イワワバコ


       そうそう 両手両足を踏ん張って    高知の子弟コンビ

 
    上へ上へとひたすら歩く                   なんか滑りそうにかわらんちや

 
   うひゃ〜〜 気持ちいい〜 滑り台       どれどれ  オイラも・・・ あれ? お尻がひっかかっちゅうにかわらん


ポイント3) 第2大滝は滝のすぐ右手の草付きを登り、大岩から滝側に出る。
        岩棚を進んで滝上に出るがここはロープかスリングで確保


     
         11時12分 二つ目の大滝が現れる

 
   この滝は右手から這い上がる                   一見して右手がルートだ

右手をあまり上がり過ぎると崖で滝上に下りれなくなるので、大きな岩のある場所から左へ回り込む・


  ふ〜みんさんを確保したガクちゃん   左手が滝なので滑ると危険がアブナイ

 
  岩棚になっているが滑りやすいのでロープで確保       上側は水の切れた辺りから左に折れる


     滝の上から下を眺める   左の岩棚がルート


           更に上を目指す


     滑りやすく手がかりを探すガクちゃん

 
   気持ちの良い滑(なめ)が続く                  私も滑ろ〜〜〜  一見乙女 実ははちきん

緑深い沢をどんどん進み時計を見るとお昼になっているので二俣に別れた滝の手前で昼食にする。私は例によって食欲
があまり無い。孫のおやつを頬張っているとガクちゃんがお湯を沸かしてくれた。沢歩きでバーナーを持って来た事がない
ので暖かいコーヒーが有り難かった。

ポイント 4) 二俣に出るが、ここは真っ直ぐ左手の沢を進む


   12時10分 流木だらけの出合いは左側の滝ルートを選択

 
滝壺になっているので更に左側を迂回して滝を上がる         滝上から見る

     
              12時20分 美しい滝が出現


          「末広がりの滝」の上は扇の要で狭く急な流れだ

    
12時25分 大堰堤が現れた  ここは右に迂回して上に出る  堰堤の上をしばらく歩くと左手に滝が落ちていた

 
       まだまだ水量がある                       まだまだ落差もある

 
       次第に沢が狭まってくる                      ここが最後の難所(?)   


     一応 ロープで確保します    ここは濡れる事必須にかわらん  カモ〜〜ン


 グヘ〜〜   ちびた〜〜い   早く前に出たいけど手がかりが〜〜   笑いながら高みの見物をする二人


      お疲れ〜〜    もう少しにかわらんぜよ    12時56分

 
13時01分 前方に最後の堰堤が現れる ここは左に振る   堰堤を越しても尚も沢が続いている

  
13時32分 ブロック堰堤が沢歩き終焉の地だ        長いクリークを詰めると面河スカイラインのガードレールが


思わぬ所から今年諦めていた沢歩きが出来た。誘ってくれたガクちゃん、土佐のふ〜みんさん、マーシーさんに感謝〜〜
番匠谷は想像以上楽しめた沢でした。

 

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