平成25年(2013年)西赤石アケボノフェスタ 


平成25年(2013年)西赤石アケボノフェスタ  パート1

平成25年5月12日(日) 東平〜兜岩〜西赤石〜銅山越〜角石原〜柳谷コース〜東平


    会社の同僚 TKO(滝・北原・小川)トリオ プラス 謎の上司A プラス ペーコちゃん

平成25年のアケボノ開花は高知ではとても早かった。今勤めている会社の同僚を西赤石のアケボノ・フェスタに5月連休の次の
週末に案内する事になっていたのだが、ちょっと心配になる。  私が近く退職するので記念に山に付き合ってくれると言う。その
後寒波が度々訪れて次第に愛媛での開花がずれ込みほっとする。

5月12日07時00分端出場のマイントピア別子で待ち合わせる。出席者は我が課のTKOトリオ(滝・北原・小川)だ。一人虫が怖
い〜という軟弱者溝渕は置いてけぼりにした。それにメインゲストのA部長が加わる。案の定アマゾネス滝が待ち合わせ時間ギ
リギリに国産高級車クラウンで滑り込んだ。そこから小川さんのマイナーなマツダ車で東平へ。

ペーコちゃんに遭遇

花の季節だと言うのに東平までは意外と車が少なく対向車も無かった。ところが東平臨時駐車場に着くともう車は一杯で何とか
道端のスペースに停める。ちょうどペーコちゃんのパジェロショートがやって来たので一緒に登る事にする。

滝さんは去年の秋に「マイントピア東平」の東洋のマチュピチュへ行きたいと言うので「承知しました。ちょっと裏に風光明媚な
所がありますのでついでに案内致しましょう」と半ば騙して西赤石まで連れて来た事があるが、他の連中は初めてだった。
(ちなみに小川さんは以前、当時鬼の上司だったHIROさんの山歩きに嫌々付き合わされた事があると聞く。北原クンはスケー
トのショートトラック国体選手のアスリートだが登山が初めてらしい)

歩くのはいつもの上部鉄道経由で兜岩へ至るという勝負が早いコースだ。それぞれに家からかき集めてきたストックを渡して歩
き始める。一本松停車場跡で少し休憩して緑一杯の上部鉄道跡を明治時代に蒸気機関車が通っていたんですよと自慢しながら
兜岩分岐まで進む。七釜谷の橋は相変わらず通行止めだが、ここは沢筋から眺める橋の姿が雰囲気満点だ。

 
さあ 出発 国体選手だけが準備運動をしてるよ〜       東平 第三広場から上部鉄道跡〜兜岩コースへ
(08時35分)
 
上部鉄道一本松停車場跡 ここから兜岩分岐まで約20分だ  上部鉄道跡 明治26年〜明治44年まで蒸気機関車が
(09時10分)                                        走っていたのだ
  


  上部鉄道 七釜谷の橋は通れないので沢を迂回  まあその方が古(いにしえ)の鉄道橋を眺められる

 
          迫割を抜ける                    裏谷橋は仮補修されて渡る事が出来る

 
  上部鉄道・兜岩分岐  (09時35分)                  第一アケボノポイント

Kamatama さんに遭遇

分岐からは急登となるが途中1回の休憩のみで全員快調なペースで兜岩まで歩けた。途中、団体さんを追い抜かせてもらった
がこの中に山仲間の kamatama さんがいて挨拶に来られた。聞くと我が町、香川の「国分寺山の会」という。そう言えば駐車場
に国分寺町のバスが停まっていた。

兜岩直下から見る西赤石北面はまだアケボノが山頂部まで上りきっていなかったが初めて見るピンクの山肌をみんなに十分に
堪能して頂いた様だ。


    うひょ〜   アケボノツツジとカラマツの若葉が美しい

 
   西赤石への尾根に続くピンクの斜面            この時期 カラマツの若葉も楽しみだ

 
兜岩に近づくと笹薮となるが頭上にはアケボノが咲く       10時50分兜岩直下に到着


                      みなさん  お付き合いありがとう

 
トンちゃん達に遭遇

写真を撮り終えて基部へ向っているとトンちゃんとダイヤモンド爺ちゃんが兜岩から下りて来た。ありゃ〜 ちょっとしたタイミング
の違いで一緒に歩く事が出来ずに残念。ご挨拶を終えて兜岩に上がって奥座敷へと進む。大勢の登山者が岩のあちこちでこの
アケボノフェスタを楽しんでおられた。

 
ダイヤモンドじいちゃんにトンちゃんじゃあおまへんか〜          ペーコちゃんとトンちゃん

伊予の鈍亀さんに遭遇

さて、いつもの奥座敷へ進むと数人の人影がある。  ありゃ?  伊予の鈍亀さんじゃあ〜りませんか〜。先日の雪彦山参加の
お礼を述べて一緒に昼食とする。  山仲間が増えて楽しい気分だ。

 
       ここって登山道?                      サラリーマン金太郎 かっこいい

 
    初めて来ました 西赤石                  ありゃ〜〜 伊予の鈍亀さんがいた〜〜


   この写真撮影者(小川)には人物しか目に入らず背景の景色(石鎚山)がいかに大事かわかっていない

更に春ノ筍さんに遭遇

するとそこへ北側から這い上がってきた若者とペーコちゃんが挨拶を交わした後、「春ノ筍さんじゃがね」と言う。「お〜〜  」と握
手を交わす。この青年は私のHPの愛読者で藪歩きというロクでもない山歩きに傾倒しているのだ。写真で拝見する通りの明るく
清々しい若者だった。


  お〜〜〜  春ノ筍も採れたぞなもし  ペーコ・エントツ山・春ノ筍     (見世物じゃあ ないぞ〜)


   どうですか  来て良かったでしょ? (何度も押しつけがましく繰り返すエントツ山)


   バックは 笹ヶ峰〜沓掛山の吊り尾根  その間に瓶ヶ森、石鎚が見える


   我が故郷(ふるさと) 新居浜の町が広がる     別子銅山がこの町を作った

 
      もう岩に慣れたようじゃね                  あんりゃ  カマタマさんに遭遇

楽しい昼食を終えて西赤石へと這い上がる。少しの間だがとても急な斜面をにわかエントツ山隊は上から押し寄せてくる大勢の
登山者をかわしながら上がる。若いグループも沢山見られた。するとその中に又トンちゃん達が居て銅山峰への尾根道は大渋
滞の為行けずに引き返して来たと言う。

案の定、山頂は人で溢れており写真撮影もままならない状態だった。すぐに銅山峰に向う事にするが、トンちゃん情報通りに下山
口は大渋滞だ。しかし尾根の先を見ると人影が見えずガラガラである。西赤石尾根の山頂直下にちょっとした岩場がありここで
下山者が大渋滞を起こしているのだった。

たしかに色んな人が押し寄せているから岩場というか大した事のない傾斜もおっかなびっくりで時間がかかる様だ。腰を落として
岩の出っ張りや引っ込みを利用すれば簡単な場所なのだが高低差でもうビビりまくるようだ。

人が多いと予想される山に来ておいて人が多いと文句を言う人はあまり好きではない。誰だって美しい景色をゆっくりと堪能した
いのだ。花や紅葉の時期は限られているからどうしても多くの人が同時にやってくる。混雑すると言ってもシャバの花火大会や人
気のうどん屋みたいな事はない。みんな満足の表情だし待っている時間にゆっくり景色を眺める事が出来る。

 
 串ヶ峰    上兜山          物住ノ頭 前赤石(後側)   12時05分 西赤石北斜面を見納める

 
  登山道のアケボノはまだ蕾が多い               西赤石への急登を這い上がる

 
     12時28分 西赤石山の山頂にて                 春ノ筍も一緒に下山する


カタックリさんに遭遇

順番がやってきたので岩場を下りると下からカタックリさんがやって来た。聞くとツナクリ山〜西山を経由してこの時間になったと
の事。エントツ山ファミリーと握手をしながらお別れすると言う。相変わらずお姿も思考もエレガントな人だ。エントツ山ファミリーな
んて存在しないのだが、山で知り合った仲間が多いのは良い事だ。

 
ここが大渋滞の場所だ  この4mの岩場がねえ           西赤石の山頂を去る

 
    あんれぇ〜  カタックリさんじゃないのさ        我がエントツ山ファミリーに握手を頂く



大勢の仲間と色んなパターンで会話をしながら銅山峰まで下る。途中ツガザクラを探しながら歩くと東山あたりでお目にかかる事
が出来た。


        だいぶ 老木になってきましたがまだ美しいカラマツ


                        ほぼ全員集合写真

 
     尾根のアケボノツツジ                      ミツバツツジだって負けていませんぞ

 
  この惑星の若者達には彼女はいない                ツガザクラが咲いていた


銅山越にも登山者が沢山休憩されていた。皆さん西赤石のアケボノに満足された様でめでたしめでたし。銅山越からヒュッテの広
場で少し休憩の後、長い道を東平へ帰る。登ったら下らなければ帰れない。これが山歩きと言うものだ。


                13時50分 銅山越に到着

 
銅山峰ヒュッテに荷物を運ぶキャタピラ車              柳谷にかかる橋を渡る

 
  15時26分 第三通洞に無事帰り着く               春ノ筍さん  今後とも宜しくね

アケボノツツジの咲く我が故郷の西赤石山を会社の皆さんに紹介する事が出来てとても嬉しかった。また色んな出会いもあり
やっぱり山登りっていいなあと思った。東平駐車場には既に車は少なく端出場のマイントピア別子まで帰る。そこで少しシャク
ヤクを見学して解散する。  皆様 ありがとうございました



平成25年 西赤石アケボノフェスタ パート2

平成25年5月18日 東平〜兜岩〜西赤石〜銅山越〜鉄塔道〜馬ノ背コース〜東平 


                  平成25年5月18日の西赤石

先ずは 孫の運動会じゃとて

5月18日は危ぶまれた天気が晴れとなり午前中お約束、長男の孫「かーくん」の運動会に行く。娘の孫達もやって来て徒競走の
応援をした。運良く1等賞になりホッとする。その後のダンスも不思議と一生懸命に動いていた。自宅に引き上げて他の孫達と
洋服ダンスに向って逆立ちの練習をするが頭の中は西赤石のアケボノでピンク色に染まっている。月曜日からお泊り人間ドック
が決まっており、日曜日は大人しくしておかなければなならいので午後から急遽西赤石に出かける事にした。

 
   孫の運動会に別な孫達がやってきた              おう 我が孫「かなた」が一番で走っているぞ

   
家に帰って練習を始める 一番下の孫「あみ」は手助けが要る ダンスをやっている孫「いろは」は一人で出来る様になった

いざ 西赤石へ

新居浜インターを下りて端出場に入ると大渋滞を起こしている。どうもマイントピア端出場で芍薬祭りが行われている様だ。マイ
ントピアへの橋を過ぎると東平方面へ進む車は少ない。東平へ着くと駐車場の車も3分の1程度だった。急いで準備して渋滞の
遅れを取り戻す。

ノンストップで七釜谷の沢へ入ると2人組とすれ違い、少し話をすると地元新居浜、それも角野の人たちだった。我らが誇るこの
別子銅山遺構と花の名所・西赤石へ新居浜の人にもっともっと来て欲しい。

 
  東平からズームで西赤石 よしよしピンクやで            上部鉄道跡の石垣

 
       七釜谷の鉄道橋                    新居浜の それも角野(すみの)の人


                         上部鉄道跡


               兜岩登山道から右手に見える斜面


                 今が一番いい季節だとしみじみと思う

ゆ〜ちゃん・ダーリンとに思わぬ遭遇 !

兜岩分岐を駆け上り、尾根に上がる前のトラバース路を歩いていると上から声がして「こんな急な所を登ってくる(もの好きな)人
もようおるねえ」って言うような意味の会話が聞こえて来た。タイミングが悪いけど隠れる訳にもいかない。笹薮の水平道で道を
譲ると「あれ?」と同時に声を交わした。  あれ〜  ゆ〜ちゃん達じゃおまへんか〜。いつものアスレチック仲間もおる。「今日も
山食やったの?」「ハイ  やりました〜」「あちゃ〜 又替え歌考えにゃならんぜよ」と言う訳で寺尾聰さんの『ルビーの指環』で
 替え歌作りましたわ

   天気 晴れたら お山にゆきましょう  ♪  

         今年最後の アケボノ フェスティバル ♪
 
   会社  登山部仲間と  行く山は     ♪   

        勿論  西赤石山  ♪

   背中に  しょった食材     ♪  

         カレーうどんが メインです ♪

            兜岩から  眺める景色  最高さ〜    ♪

   そうね サラダのメインは トマトなの     ♪    

         そんな ビールのあてには ウィンナー   ♪

   あれは  5月の  まばゆい 昼下がり   ♪  

        出会った 藪のまぼろし  ♪

   予報が好きな  ダーリンが      ♪  

        今日は 預言者になっちまったぜ    ♪  

          エントツ山に バッチリ 会っちゃった〜    ♪

 
   ゆ〜ちゃん・ダ〜リン山食隊の皆さん             う〜ちゃん、谷もっちゃん、ダーリン

皆さんと握手をして兜岩に到着。  お〜先週よりピンクが山頂まで駆け上っているぞ。兜岩にはもう1人の若者しか居なかった。
若者に飢えている爺さんは「どこから来たの」と聞くと「高松から」と言う。え〜私も高松じゃけど何処?」「国分寺です」何と同じ所
に住んでいる人じゃった。

この若者は日浦に自転車をデポして東赤石から縦走して来たと言う。縦走者はこの兜岩まで下がって又登り返すのが面倒なの
ですっ飛ばす事が多い。この若者は手抜きをせずにここまで下りてこの景色を眺めている。ええこっちゃで

  
      ピンクにも色々あります                  下は緑が増えてピンクは山頂まで駆け上がっている


                         我が国分寺町の若者がいた   


            向かいの上兜岩もアケボノが一杯咲いている


さて、若者が去って暫く西赤石を一人で堪能する。やっぱりここのアケボノツツジは天下一品だなあ。西赤石の山頂へ向ってい
ると斜面の右側に道がついているではないか  え?いつの間に?この入り口は蜜洞岩への尾根道よりは少し上側にあった。

不思議に思ってこの道を調べると何とアケボノツツジの群生斜面で消えていた。西赤石のアケボノツツジは遠景をもって善しと
すべし。人間の欲望は限りなく、こんな乱暴な事を平気でやってしまう。蜜洞岩へは少し下側のアケボノが無い笹薮を進む踏み
跡なのでさしてこの一帯のアケボノに影響は無いと思われるがこれはダメじゃろ!



       確かに緑が増えたけどこの変わり目がいいのよね


                     蜜同岩から釣り尾根を眺める

さて西赤石の山頂にお邪魔して尾根を西へ下る。尾根部にはアケボノツツジの花が溢れていて改めて西赤石の凄さに驚く。少し
山頂を下るとアケボノ越しに東平が見下ろせる。あ〜  あそこから来てあそこまで下りるのか〜 随分遠く思えるが歩けばそこ
そこの時間で行き着く事が出来るのだ。昔西部劇でインディアンがカウボーイを追いかけて来る砂埃を見てあと1日で此処に来る
なんて台詞(せりふ)があったが、山歩きを始めてそんな予想も有り得るなと思える様になった。


                     西赤石山  山頂


      物住ノ頭     前赤石     石室越〜駒鳥尾根 (赤太郎)  


      西赤石から兜岩と生まれ故郷・新居浜の町を眺める


西赤石の尾根から 銅山峰 、 チチ山・笹ヶ峰と沓掛山・黒森山の吊り尾根 、 一番奥が石鎚山


                          西赤石北斜面と兜岩


        西赤石尾根から東平を見る   あそこから歩いて、又あそこまで帰る

 
                        東平をズーム


               尾根筋にもアケボノツツジが一杯咲いている


               オオカメノキとカラマツとアケボノツツジ


初老の男性を3人追い越して銅山峰に着いた。銅山峰のケルンに置いてある標識を確認し、鉄塔道を旧別子側へ下り大露頭を
みる。切り上がり長兵衛がこの露頭を発見したのが別子銅山の始まりとされる物だ。別子銅山が開鉱する50年以上前からすぐ
近くの南斜面で稼業していた立川銅山がいくら天領と言えどもこの辺りを歩き回って見ている筈なんだが・・・

すぐ横に別子銅山の大和間符の坑口があり開坑4年目(1695年)に銅山越を挟んだ立川銅山の大黒間符と抜けあった事件が有
名である。今は300年前の両銅山の確執も遠い夢の出来事だ。目的のツガザクラがここかしこに可憐な花を咲かせている。この
ひ弱そうな氷河時代の生き残りが銅山の煙害にもめげずこの辺りで生き残ってきたのが何とも逞しくて凄い。

 
        銅山越の地蔵さん                      ツガザクラ満開〜


 
      別子銅山の大露頭                   立川銅山・大黒間府と打ち抜き事件が起こった大和間府


                     ツガザクラ

帰りは鉄塔巡視路の馬ノ背を駆け下りているとアカモノの蕾があり2〜3株と花も何とか咲いているのを見つけた。

平成25年のアケボノフェスタは満足のうちにここに終了した

   
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